※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
「配当金が入ってくる安心がほしくて高配当株にしようと思っている。でも、これから伸びる会社の株も捨てがたい」。こんなご質問をいただきました。よくわかります。私も48歳で投資を始めたとき、まったく同じところで止まりました。
結論から書くと、どちらが正しいという答えはないと私は考えています。資産を最大にしたいのか、毎月のキャッシュフローがほしいのか。何を求めるかで答えが変わります。そして、私の口座の数字が教えてくれたのは、成長株でも高配当株でも、勝ち負けを分けたのは「途中で降りなかったかどうか」だった、ということです。
※この記事は私の保有状況と考えの紹介であり、特定の金融商品や会社への投資をすすめるものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。リターンや口座の数字は概算で、2026年8月時点のものです。過去のリターンは将来を約束するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
最初に決めたいのは「何のために投資するか」
投資の規模が小さいうちは、どちらかに寄せたほうがいいと私は思っています。100万円で高配当株を買っても、年間の配当は3万円ほど。ありがたみを感じる前に飽きてしまいがちです。少額で成長株をやると、値動きに振り回されて市場から降りてしまうこともあります。
ローマの哲学者セネカは「どの港に向かうのかわからない者には、どんな風も追い風にならない」と言いました。インデックスファンドを生んだジョン・ボーグルは「足るを知る」ことの大切さを説いています。いくらあれば自分は足りるのか。ここが空欄のままでは、資産が増えても不安なままです。資産が1億円になっても不安だった私には、この言葉がよくわかります。
成長株:過去10年のリターンは圧勝
成長株(グロース株)は、配当をあまり出さず、稼いだお金を次の投資に回して株価を上げていく会社です。2026年の今なら、その代表はAI・半導体まわりでしょう。配当も全部再投資した前提で、米国のETFの過去10年を比べると、次のようになります。
| ETF | 中身 | 10年の年率 | 10年で |
|---|---|---|---|
| QQQ(成長株) | ナスダック100、約100社 | 約20.8% | 約6.6倍 |
| VTI(米国全体) | 約3,500社 | 約14.9% | 約4.0倍 |
| VYM(高配当) | 高配当の約550社 | 約11.9% | 約3.1倍 |
数字だけなら成長株の圧勝で、高配当株の負けです。ただ、これは振り返って見たらそうだった、という話で、これからの10年も同じかどうかは誰にもわかりません。
それでも成長株だけにしなかった3つの理由
- 手元のお金が1円も増えない:画面上の資産は増えても、生活費の口座には入ってきません。お給料があるうちは問題になりませんが、お給料が止まったあとは、自分で売ってお金にする必要があります
- 「いつ売るか」が一生ついて回る:上がれば「もっと上がるかも」、下がれば「戻るまで待とう」。売るタイミングの悩みが続きます
- 下がるときの落ち方が大きい:2026年の日経平均は、3月31日に5万558円、6月22日に7万2,831円と、半年で2万円以上動きました。資産1億円なら、数千万円が半年で増えたり減ったりする計算です。それを黙って見ていられる人は多くないと思います
高配当株:日本には追い風、でも弱点もある
日本では、東京証券取引所がPBR1倍割れの改善や資本コストを意識した経営を企業に求め続けていることもあり、配当と自社株買いで株主に返す流れが定着してきました。上場企業の配当総額は過去最高が続く見通しと報じられています。米国のP&Gは70年連続で増配していますし、日本でも花王や三菱HCキャピタルのように長く増配を続ける会社が増えてきました(購入をすすめるものではありません)。
一方で、高配当株にははっきりした弱点もあります。
- トータルリターンでは負けやすい:先ほどの表のとおりです
- 税金で削られる:米国株の配当は現地で10%、そのあと日本で20.315%かかり、100円の配当が手元では約72円になります。利回り5%が実質3.6%ほどのイメージです。日本株でも約2割が差し引かれます
- 成熟した会社が多い:伸びしろの大きい会社は配当を出さずに工場や人に回すので、高配当の会社は投資先の少ない成熟企業が多くなります
だから私は、配当利回り3%以上、PBR2倍以下、自己資本比率40%以上、流動比率200%以上、累進配当という自分の基準を持っています。これは私の基準で、正解ではありません。
高配当株の本当の価値は「心が折れにくい」こと
株価が下がっている最中でも、口座に配当金が入ってきます。株価が半分になっても「この会社はちゃんと稼いでいる」と思えれば、慌てて売ることを避けられます。2026年3月に日経平均が5万円台まで下がったとき、私の評価額も大きく減りましたが、配当の入金予定は変わりませんでした。だから売るどころか、下がったところで買い増しができました。
投資でいちばん損をするのは、下落そのものではなく、下落に耐えられずに売ってしまうことだと私は考えています。配当は、その「売らないための支え」になってくれます。
両方やった私の口座の数字
私は48歳から、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)で約2,000万円を約1億円にしました。コロナ後のS&P500の大きな成長と、ドル円が100円台から160円近くまで動いた為替の効果がありました。1億円になったとき、大腸がんのステージ3で余命を告げられ、税金を約1,600万円払って全部売り、日本の高配当株に移しました。
残った約8,400万円を、悲観相場を待ちながら分けて買っていった結果、買付総額約8,463万円が評価額約1億2,878万円、プラス52%です(受け取った配当は含みません)。同じ時期に同じように分けてインデックスに入れた場合は、プラス50〜73%の幅になる計算で、私の52%はその中に入っています。配当のたびに税金を引かれながら、無税の複利とほぼ互角でした。79社のうち66勝13敗で、負けを全部足すと約140万円、評価額全体の約1%です。1社は全体の3%までと決めて分散していたので、傷は浅くすみました。
ただ、あの1億円を売らずにS&P500に乗せ続けていたら、今ごろ約2億3,000万円。私の今の全資産は約1億7,200万円なので、負けています。負けた理由は、高配当株がだめだったからではなく、途中で降りて約1,600万円の税金を払い、無税の複利を止めたことでした。
まとめ:答えは「どっちが儲かるか」ではなく「どっちなら続けられるか」
- 過去10年のリターンは成長株の圧勝
- 成長株は、お金が入らず、出口が難しく、下げが深い
- 高配当株は、リターンで劣り、税金で削られ、成熟企業が多い
- その代わり配当は、売らずに持ち続ける力をくれる
成長株で勝った人は、暴落で降りなかった人。高配当株で勝った人も、悲観で降りなかった人。私が負けたのは、途中で降りた部分だけでした。含み益だけで20年、穏やかに乗っていられるなら成長株でいい。私のように、毎月の入金がないと不安で降りてしまう性格なら、配当という続けるための仕組みを選ぶ。私は投資家であって投機家ではないので、当てにいくのではなく、続けられる形を選びました。
「種銭は労働、成長は企業、老後は配当」。今は配当約570万円で次の株を買い、いつか働けなくなったら同じ配当を生活費にするつもりです。繰り返しになりますが、この記事は私の保有状況の紹介であり、特定の商品や会社への投資をすすめるものではありません。
あわせて読みたい関連記事
- 私の資産1億7,000万円をオルカンと比べた結果|全体は概算4,000万円台の負け、日本の高配当株だけならほぼ互角でした
- 資産1億円を超えても不安だった私が気づいた、老後に本当に必要だったもの|不安を消した5つの質問
- 累進配当の日本株まとめ|減配しない会社の選び方とモンスター増配の実例【2026年版】
無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、この4つが近道です。
- 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 会社選びの基準を1枚に整理しました。
- 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、続けられるようにするシートです。
- 【無料】高配当株 配当管理シート(CSV対応) ― SBI証券のCSVを読み込んで、配当金をまとめられるシートです。
- 私の保有している会社の一覧 ― 私が実際に持っている会社と、取得単価・評価損益を公開しています。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
降りずに続けるための、配当という仕組みを持つ口座【PR】
※ここから先は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
私は、相場が荒れても降りずに続けられる形として、配当を受け取る会社への投資を選びました。会社の持ち分を1株ずつ増やすのに使っているのは、次の2つの口座です。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


コメント