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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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特定口座の株をNISAへ移すなら「安い日に売る」|75歳の保険料に備える移し替えの順番と回収年数の式

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高く売るな NISAへ移すなら損をしない方法 1億円への道
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普通、株は高く売るほうが得だと思いますよね。私もずっとそう思っていました。でも、特定口座の株をNISAへ移す目的のときだけは、正解がひっくり返ります。安い日に売ったほうが得なのです。

2026年5月に成立した法律で、75歳以上の医療保険料と窓口負担の判定に、株の配当や売却益が反映されることになりました。NISAの中の配当と売却益は、この計算に入りません。だから75歳になる前に、特定口座の株をNISAに移しておく。この記事では、そのときに効いてくる「安い日に売る」理由と、移す順番を決める式、計画の立て方を整理します。

※この記事は計算の手順と私の考えを示すもので、特定の会社の売買や節税方法をすすめるものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。例に使った株数や金額は、いただいたご質問をもとに説明用に整えたもので、個別のご事情への回答ではありません。株価は2026年8月28日の終値、税率とNISAの制度は2026年8月時点の情報です。保険料への反映の具体的な方法は、これから決まる部分があります。

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私のやり方と、75歳から所得が効いてくる2つの場面

先に私自身のやり方を書いておきます。クロス取引は使っていません。特定口座の個別株をNISAの成長投資枠に移すときは、まず売り、約定を確認して、翌日NISAで同じ株を買う。それだけです。売値と買値に少し差は出ますが、想定の範囲内です。値動きの穏やかな高配当株なら、これで十分だと考えています。

75歳から所得が効いてくるのは、次の2つの場面です。

  • 後期高齢者医療の保険料:配当や売却益が所得として計算に入れば、保険料が上がる要因になります
  • 病院の窓口負担:1割・2割・3割のどれになるかの判定にも、所得が使われます

NISA口座の配当と売却益は、どちらにも入りません。ただ、移し替えには含み益に対して20.315%の税金がかかるので、全部移せば得、というわけではありません。どの株から、いつ移すか。順番が大事になります。

移す順番を決める式:回収年数=含み益÷年間配当

移し替えのコストは「含み益×20.315%」、毎年のメリットは「年間配当×20.315%」です。税率が同じなので約分でき、残るのはこれだけです。

回収年数=含み益÷年間配当

含み益50万円で年間配当10万円の株なら5年で元が取れます。含み益200万円で年間配当5万円なら40年で、移す意味はほとんどありません。ここから、移す順番は3つに分かれます。

  1. 含み損の株:税金がかからないので、コストはゼロ
  2. 含み益が小さく、配当が高い株:税金が少なく、早く取り戻せる
  3. 含み益が大きく、配当が低い株:急いで動かさない

たくさんの会社を持っているなら、証券会社からCSVをダウンロードして、この式で並べ替えれば移す順番が出てきます。

例で計算:5,600株を持っている場合

説明用の例として、ある会社の株を5,600株持っている場合で計算します。買値は1株1,695円(投資額949万円)、株価は2,826円50銭(評価額1,583万円)で、含み益は634万円。全部を移すと、税金は約129万円です。

1株あたりの含み益1,131円50銭を、1株あたりの配当52円で割ると、回収年数は約22年です。配当だけを見ると、移すのは急がなくていい株ということになります。

ただ、22年は配当の非課税だけを見た数字です。移し替えには、ほかにも意味があります。

  • 将来の値上がり益も非課税になる
  • 75歳以降、保険料と窓口負担の判定に入らない
  • 確定申告をどうするか、毎年悩まなくてよくなる
  • 相続のとき、特定口座の株は買った値段を引き継ぐので、売るときに含み益の全部に税金がかかる。NISAの株は亡くなった日の値段で引き継がれる(相続税との関係は税理士に確認したい部分です)

私自身は老後を自分年金で生きるつもりなので分散を大事にしていて、30社以上に分けて1社あたり3%ほどにしています。1社にこれだけの株数を持つ形は、私はとっていません。

高く売っても得はない。変わるのは税金だけ

移し替えは、売った値段で買い直します。高く売れば、同じだけ高く買い戻すだけで、株数は増えません。変わるのは税金で、税金は株価が高いほど大きくなります。

ここで大事なのは、「現金化」と「移し替え」を分けることです。同じ例で100株を売る場合を比べます。

売る値段 売却代金 税金 手取り 買い直すのに足りない額
3,100円 310,000円 28,542円 281,458円 28,542円
2,300円 230,000円 12,290円 217,710円 12,290円

売って終わりなら、高く売ったほうが手取りは63,748円多く、高値が正解です。でも売って買い戻すなら、足りない額は税金とぴったり同じで、安く売ったほうが用意する現金は半分以下ですみます。売って終わりなら高く売る。売って買い戻すなら安く売る。目的が違えば、正解は逆になります。

現金を足さない場合は、差が株数に出ます。100株を移して買い戻せるのは、3,100円なら90株、2,826円なら91株、2,300円なら94株。5,600株を移すなら、この差は200株を超え、年間の配当で1万円以上の違いになります。

下げた日ほど、NISAの枠に多く入り、回収も早い

NISAの成長投資枠の生涯上限1,200万円は、買った金額で使われていきます。1,200万円で買える株数は、3,100円なら3,870株、2,826円なら4,245株、2,300円なら5,217株。同じ枠で1,300株以上の差です。

回収年数も縮みます。3,100円なら約27年、2,826円なら約22年、2,500円なら約15年、2,300円なら約12年、2,000円まで下がれば約6年です。下げた日は、税金が少なく、株数が減りにくく、枠に多く入る。私にとって下げた日は「買い増しの日」であると同時に、「移し替えの日」でもあります。

「クロス取引」という言葉に気をつける

売りと買いを同じ値段で同時に成立させれば、移し替えの途中で株価が動く心配はなくなります。これを「クロス」と呼ぶことがありますが、この言葉は使われ方がいくつかあり、混同しやすいので整理しておきます。

  • 優待クロス(つなぎ売り):現物買いと信用売りを同時に持ち、値動きの損益を打ち消して優待だけを受け取る
  • 損出しクロス:含み損を確定させて、その年の利益と相殺して税金を取り戻す。現物売りと信用買いを使う
  • NISA移管クロス:特定口座の現物を売り、NISA口座で現物を買い直す。信用口座は使わない

証券会社によっては、売り注文と買い注文を同じ値段で同時に成立させる注文の機能があります。使える口座や対象、値段の条件は会社ごとに違うので、各社のサイトで確かめる必要があります。どの方法でも、売却代金は受渡日(2営業日後)まで使えないので、買付資金を別に用意しておくことが欠かせません。

損出しについては、税金の年は注文日ではなく受渡日で決まること、NISA口座では損出しができないこと、買い戻すと取得単価が下がるので将来の利益が大きくなる「課税の繰り延べ」であることも、知っておきたい点です。

計画の例:6年で終える移し替え

先ほどの5,600株の例で、成長投資枠の年240万円から逆算すると、株価2,826円50銭で買えるのは約849株。余裕を持たせて年800株(226万1,200円)にします。

  • 1〜5年目:毎年800株ずつ。税金は年約18万円
  • 6年目:200株。税金は約5万円
  • 合計4,200株を移して、税金は約97万円

6年後、NISAの中に4,200株、枠を超えた1,400株は特定口座に残り、合計5,600株で株数は減っていません。75歳まで8年ある人なら、2年の余裕があります。年約18万円の現金を足して株数を守るか、現金を足さずに年900株売って800株買い、少しずつ株数を減らすか。どちらにするかは、注文を出す前に決めておきたいところです。

まとめ:下げた日を待って、少しずつ

  • 回収年数=含み益÷年間配当。この式で順番が決まる
  • 高く売っても得はない。変わるのは税金だけ
  • 下げた日ほど、税金が減り、株数が減らず、枠に多く入る
  • 新しいお金があるなら、そちらでNISAの枠を埋めるほうが先。移し替えは、新しいお金で埋めきれない枠の穴埋め
  • 75歳の直前にまとめて売ると、その年の所得を押し上げてしまうので、今から少しずつ

個別株は成長投資枠しか使えないので、投資信託はつみたて投資枠に寄せ、成長投資枠は個別株に充てる、という配分も先に決めておくと進めやすいと思います。一度に終わらせる作業ではないので、私は下げた日を待って、少しずつ進めています。

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私は、下げた日を待って少しずつ、特定口座の株をNISAの成長投資枠に移しています。NISA口座で会社の持ち分を持つのに使っているのは、次の2つの口座です。

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当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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