※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
ANAグループで旅客便を運航している航空会社は、全日本空輸(ANA)、ANAウイングス、エアージャパン、ピーチ・アビエーションの4社です。グループの頂点にいるのは持株会社のANAホールディングスで、2013年4月に航空事業を全日本空輸に移してこの形になりました。同じ「ANAの便」でも、実際に運航している会社は路線によって違います。ここでは4社の成り立ちと役割の違いを、各社の公表資料で確かめられる範囲で整理します。
当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておりません。この記事は公表資料をもとにした私の整理で、特定の会社や金融商品の推奨ではありません。記載の内容は2026年10月時点のものです。
グループの頂点は持株会社のANAホールディングス
いま上場しているのは、全日本空輸そのものではなく、持株会社のANAホールディングス(証券コード9202)です。2013年4月に、それまでの全日本空輸が社名をANAホールディングスに変え、航空運送事業を100%子会社の全日本空輸(新会社)に吸収分割で移しました。
つまり、私たちが乗る青い飛行機の会社と、株式市場で売買されている会社は、別の法人です。決算を読むときは、ANAホールディングスの有価証券報告書の中で、航空事業がどう区分されているかを見ることになります。
全日本空輸(ANA)|1952年創業の国内線・国際線の柱
全日本空輸の始まりは、1952年12月に設立された日本ヘリコプター輸送です。その後、極東航空との合併などを経て、全日本空輸という社名になりました。
いまは国内線と国際線の両方で、グループのフルサービスの便を担っています。路線数や従業員数は年ごとに変わるので、この記事では書かず、確かめたいときはANAホールディングスの有価証券報告書の「従業員の状況」と、ANAの公式サイトの路線図を見るようにしています。
ANAウイングス|2010年に地方路線の3社が統合して誕生
ANAウイングスは、2010年10月1日に、エアーニッポンネットワーク、エアーネクスト、エアーセントラルの3社が統合して生まれた会社です。存続会社はエアーニッポンネットワークで、合併と同時に社名をANAウイングスに変えました。
ボーイング737型機やプロペラ機のボンバルディアDHC8-Q400型機のような小さめの機材で、地方空港を結ぶ国内線を多く受け持っています。乗る側から見ると便名はANAのままなので、運航会社の名前は搭乗券や予約画面の「運航会社」の欄で初めて気づく、という方が多いと思います。
元の記事では設立を2012年と書いていましたが、ANAの公式の年表では2010年10月1日です。訂正しました。
エアージャパン|2024年2月に新ブランド「AirJapan」で再出発
エアージャパンは、ANAの国際線のうちアジアやリゾートへの路線を、ANAブランドの便として運航してきた会社です。
2024年2月9日には、新しいブランド「AirJapan」の最初の路線として、成田とバンコク(スワンナプーム)を結ぶ便を就航しました。フルサービスのANA、LCCのピーチに続く、グループ3つめのブランドという位置づけで、全席エコノミーのボーイング787-8型機を使っています。AirJapanの便はANAのマイルや特典航空券の対象外とされていて、ANAブランドの便とは扱いが分かれています。
同じ「エアージャパン」という会社が、ANAブランドの便とAirJapanブランドの便の両方を飛ばしている、という点がいちばん分かりにくいところだと思います。
ピーチ・アビエーション|関西空港から始まったLCC
ピーチ・アビエーションは、関西国際空港を最初の拠点にした格安航空会社(LCC)です。2012年に就航し、その後、同じANAグループのLCCだったバニラ・エアと2019年に統合しました。
運賃を抑える代わりに、座席指定や預け荷物、機内の飲み物などを別料金にする形で、フルサービスのANAとははっきり役割を分けています。拠点空港や路線はダイヤ改正ごとに変わるため、最新の路線はピーチの公式サイトで確かめています。
4社の違いを、乗る側と株主の側から見る
乗る側から見ると、違いはサービスの中身です。フルサービスのANAとANAウイングス、その中間をねらうAirJapan、運賃を抑えたピーチ、という並びになります。
株主の側から見ると、4社はすべてANAホールディングスの連結の中にあります。有価証券報告書では、フルサービスの航空事業とLCCの事業が分けて書かれているので、どちらがどれだけ稼いでいるかを数字で追うことができます。私は会社を見るとき、事業の名前よりも、どこで稼いでいるかを先に確かめるようにしています。
元の記事に載せていた各社の社員数・資本金・路線数は、時点が古く、出どころも確かめられないものが含まれていたため外しました。
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