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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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三菱商事の1.2兆円ガス田買収とLNG|なぜガス会社を買うと輸出が強くなるのか、私の整理

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1億円への道
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三菱商事が、米国のガス会社アイソン(Aethon Energy)の資産を総額1.2兆円規模で取得すると発表しました。私が自分で調べて納得できたのは、「ガス田を買ったこと」と「LNGで稼ぐこと」が、場所の近さでつながっているという一点です。一方で、ネット上でよく見かける「4年で投資を回収する」という数字は、三菱商事が公表している資料の中では見つけられませんでした。この記事では、私が確かめられたことと、確かめられなかったことを分けて書きます。

※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。以下は私が調べた会社の紹介であり、購入をおすすめするものではありません。記載の数字は2026年1月時点のものです。

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三菱商事が買ったのは「ただのガス会社」ではなかった

はじめにニュースを読んだとき、私は「商社がアメリカのガス会社を買った」という程度の理解で止まっていました。金額が1.2兆円と大きいので、正直なところ、少し怖いとも思いました。

気になったので、どこにあるガス田なのかを調べてみました。アイソンが持っているのは、テキサス州とルイジアナ州の境あたりに広がる「ヘインズビル」という地層のガス田です。

この場所が、私にはいちばんの手がかりでした。メキシコ湾の岸には、天然ガスを冷やして液体にする工場、つまりLNG基地が並んでいます。三菱商事はそのうちのひとつ、キャメロンLNGに前から出資しています。買ったガス田は、その工場のすぐ裏手にあたる場所にありました。

なぜガス田を持つとLNGの商売が強くなるのか

ここは、台所の話にすると私にも飲み込めました。

これまでの三菱商事は、冷凍食品の工場だけを持っている会社に近い形でした。工場はあるけれど、材料になる野菜は市場で買ってくる。だから野菜の値段が上がれば、仕入れ値も上がって、手元に残るお金が減ります。

今回は、その工場の裏にある畑そのものを買った、という形になります。自分の畑で採れたものを、自分の工場に運び込んで、世界の値段で売る。材料を他人から買う部分が減るので、仕入れ値のぶれに振り回されにくくなります。

規模も見てみました。アイソンの資産から出るガスは、報道されている数字では日量21億立方フィートほどです。これをLNGに置き換えると、年間でおよそ1,500万トン。日本が1年間に輸入しているLNGは6,000万トン台ですから、1件の買収で日本の輸入量の4分の1に近い量を押さえた計算になります。自社の基地で使う分をまかなって、なお余りが出る規模だと私は理解しました。

もうひとつ、アイソンは掘るだけの会社ではなく、ガスを集めて運ぶパイプライン網も自分で持っているとされています。ガスの値段が下がった局面でも、他社のガスを運ぶ運賃が入る。稼ぎの足が二本ある形になります。

ガス田は掘れば減る、という疑問

私が最初につまずいたのはここでした。畑なら毎年作れますが、ガス田は掘ったら減ります。シェールガスの井戸は、掘った最初の年にいちばん多く出て、そのあと出る量が落ちていくと言われています。これを「減耗」と呼ぶそうです。

では、年々減っていく資産に1.2兆円を払うのはおかしいのではないか、と思いました。調べてみると、この手の案件では、出てくるお金を「毎年同じ額が続く」とは見ずに、年々減っていく形で見積もるのが普通のようです。減ることを最初から織り込んだうえで、それでも払った額に見合うかを計算する、という考え方でした。

そして、減る分を埋めるために、同じ地層のなかで新しい井戸を掘り足していきます。広い面積を押さえていれば、掘り足す場所がある。だから「面積の広さ」が値段の根拠になるのだと、私はようやく腑に落ちました。

「4年で回収」という数字は、私には裏が取れませんでした

この買収について、「4年で投資を回収できる」という説明をいくつか見かけました。最初に書いたとおり、私はこの数字の出どころを確かめられませんでした。三菱商事の投資家向け資料のなかに、この案件の回収年数を明記した箇所を見つけられなかったからです。

自分でざっくり計算してみることはできます。ガス1単位あたりの手残りをいくらと置くか、運賃の収入をいくら足すか、その置き方次第で答えは大きく動きます。実際、私が仮の数字を入れて計算したら、年間のキャッシュフローは2,000億円台から3,000億円台まで、置き方ひとつで1,000億円ぶれました。つまり「4年」という答えは、前提を選んだ人の答えです。

以前この記事には、1単位あたりの利益や投資利回りの数字を具体的に書いていました。ただ、出どころを示せなかったので、今回の書き直しで削りました。自分が確かめられない数字を、確かめた数字と同じ顔で並べるのは、私はやめておこうと思います。

値段が下がったときの備えについても、「先物で売値を固定しているはずだ」と書いてありましたが、これも確認できていません。商社がそうした手当てをすることはありますが、この案件でどこまでやっているかは、私にはわかりません。わからないことは、わからないと書いておきます。

似た買い物を先にした会社がある|東京ガスの例

比べられる先例があると、私は少し安心します。2023年12月に、東京ガスが同じヘインズビル周辺でロックリフ・エナジー(Rockcliff Energy)を27億ドルで買うと発表していました。日本の会社が、アメリカのガス田そのものを押さえにいく動きは、今回が初めてではないということです。

規模はだいぶ違いますが、「工場の裏にある畑を買う」という考え方は共通しています。日本のエネルギーを扱う会社が、どこも同じ方向を向いているのだと受け取りました。

EBITDAという言葉を、私の言葉に直してみる

この手のニュースでは、EBITDA(イービットディーエー)という言葉が必ず出てきます。私も最初はまったく読めませんでした。

中身は、利払い・税金・減価償却を引く前の利益です。言い換えると「その会社が本業で、1年にどれだけ現金を稼いだか」に近い数字になります。

  • E=Earnings(利益)
  • B=Before(〜の前)
  • I=Interest(借入の利息)
  • T=Taxes(税金)
  • D=Depreciation(建物や機械の減価償却費)
  • A=Amortization(のれんなど無形資産の償却費)

なぜ営業利益ではなくこれを見るのか。減価償却費は帳簿のうえの計算で、その年に現金が出ていくわけではありません。設備にお金をかけた会社は、営業利益が小さく見えます。償却を戻してやると、設備投資の時期がずれている会社同士を、同じ土俵で比べやすくなります。

ただし、この数字は借入の利息を引く前の姿です。借金で買った会社ほど、EBITDAは立派に見えて、手元に残る現金は少なくなります。私はEBITDAを見たあと、必ず有利子負債と支払利息も開いて見るようにしています。

私がこの件をどう受け止めたか

私の投資は、ウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い企業を割安なときに買って、長く持つ。決算は自分で見る。わからないものは買わない、という三つです。

この買収については、「畑と工場がつながった」という筋は、自分の頭でもたどれました。そこは納得しています。一方で、回収までの年数や利回りの数字は、私には確かめられませんでした。確かめられない数字を根拠に金額を増やすことは、私はしません。

商社は事業の数が多いので、ひとつの買収だけで会社全体を見ることはできません。私は決算のたびに、資源とそれ以外の利益がどう動いたか、配当の方針が変わっていないかを見ていくつもりです。1株から買える証券口座を使えば、少しずつ確かめながら持つこともできます。

あらためて書いておきますが、ここに書いたのは私が調べた会社の話であり、買うことをおすすめするものではありません。判断はご自身でお願いします。

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1.2兆円という金額は、私の家計から見ればまるで別の世界の話です。それでも、1株から買える口座があれば、こうしたニュースを「自分の持ち分の話」として追いかけられます。私は決算のたびに数字を開いて、少しずつ確かめるようにしています。

私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。

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当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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