※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
先に結論を書きます。投資信託とETFは「どちらが優れているか」ではなく、分配金を自動で再投資できるか/信託報酬と売買手数料のかかり方/市場価格と基準価額の乖離(かいり)/円貨決済と外貨決済という4つの点で性格が違う、というのが私の整理です。増やす段階で手間をかけたくないなら投資信託、受け取った分配金を自分で使いたいならETF、という使い分けを私はしています。
※この記事は、私が自分で調べて整理した記録です。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の商品を推奨するものではありません。記事中の数字と制度は2026年10月時点のもので、信託報酬や手数料は変更されることがあるため、必ず各商品の目論見書と各証券会社の公式サイトでご確認ください。
1つめの違い|分配金を自動で再投資できるのは投資信託だけです
ここが私にとっていちばん大きな違いでした。
投資信託には、ファンドが受け取った配当などを分配せずにそのまま中で再投資するタイプがあります。いわゆる無分配型です。この形だと、受け取るたびに課税されることがなく、自分で買い直す手間もいりません。増やす段階では、これがとても楽でした。
一方、ETFは分配金を必ず投資家に払い出します。中で自動的に再投資してくれる仕組みはありません。再投資したければ、受け取った分配金で自分で買い増すことになります。しかも課税口座なら受け取るたびに課税されるので、手元に残った分だけで買い直す形になります。
私は体を壊して客室乗務員の仕事を辞めたあと、今の生活に使えるお金がほしくなりました。だから今は、中で増やしてくれる形よりも、手元に入ってくる形のほうを多く持っています。増やす時期と受け取る時期で、必要なものが変わったということだと思っています。
2つめの違い|信託報酬と、売買のときにかかる手数料
コストは2種類に分けて見ると混乱しません。
- 持っている間ずっとかかるもの=信託報酬(運用管理費用)。資産から毎日少しずつ差し引かれます
- 売買のときにかかるもの=投資信託なら購入時手数料、ETFなら売買手数料(株式と同じように注文ごとにかかる)
ネット証券で扱っているインデックスの投資信託は、購入時手数料が無料のものが主流になっています。ETFは注文ごとに売買手数料がかかる形なので、少額を何回も買うと手数料の割合が重くなります。逆に一度にまとまった額を買うなら、気になりにくいところです。
信託報酬の具体的な数字は、商品ごとに違い、しかも引き下げ競争で頻繁に変わります。ここで一つだけ、私が実際に確かめた例を書いておきます。
- 楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天・SCHD)の信託報酬は年0.1238%
- SBI・S・米国高配当株式ファンド(SBI・SCHD)の信託報酬は年0.0627%程度。ただし投資先のETF側の費用も含めた実質的な負担は年0.1227%程度になります
見るべきは信託報酬の数字だけではなく、実質的な負担(実質コスト)のほうだということが、この2つを並べてよくわかりました。信託報酬だけなら倍近い差に見えますが、実質で見るとほとんど差がありません。
3つめの違い|ETFには市場価格と基準価額の「乖離(かいり)」があります
投資信託は1日1回、その日の基準価額で約定します。注文を出すときには値段がわからない代わりに、中身の価値とずれた値段で買わされることはありません。
ETFは取引所で売買するので、値段はその時々の需給で動きます。本来の中身の価値(基準価額、海外ETFならNAV)と、実際に取引されている市場価格が一致しない場合があり、このずれを乖離と呼びます。
乖離が広がりやすいのは、取引が少ない銘柄、相場が大きく動いている時間帯、そして日本の取引所に上場している海外指数連動ETFで、現地市場が閉まっている時間帯です。私は成行注文ではなく指値で出すようにしています。値段を自分で決めておけば、慌てている時間帯に思っていない値段で約定することが減りました。
この「値段が自分でわかる」という点は、ETFの良いところでもあります。投資信託は注文時点の値段がわからないので、下がった日を狙って買う、ということができません。どちらが良いかではなく、性格が違うという話だと思っています。
4つめの違い|円貨決済と外貨決済、どちらで買うか
米国に上場しているETFを買うときに出てくる選択です。
- 円貨決済|円のまま注文を出して、証券会社が自動で両替してくれる形。手間はかかりませんが、両替のコスト(為替手数料)が注文のたびにかかります
- 外貨決済|あらかじめ自分で円をドルに替えておき、ドルで注文する形。両替のタイミングを自分で選べて、まとめて替えればコストを抑えられます。ただし手順が1つ増えます
分配金もドルで入ってきます。ドルのまま次の買い付けに回すなら外貨決済のほうが無駄な両替が減りますし、生活費として円で使いたいなら、受け取るたびに円に替えることになります。
私は、ここを決めずに始めたせいで両替を何度も繰り返してしまいました。先に「ドルで持ち続けるのか、円に戻すのか」を決めておくと、往復の両替コストを払わずに済みます。日本の取引所に上場している円建てのETFや、円建ての投資信託を選べば、この論点はそもそも出てきません。
買い方と価格の決まり方も違います
4つの軸のほかに、実務として違うところを並べておきます。
- 買える場所|投資信託は取り扱っている銀行や証券会社で。ETFは取引所を通して、株と同じように
- 値段の決まり方|投資信託は1日1回の基準価額。ETFはその場の市場価格
- 積立の設定|投資信託は金額を決めた自動積立がしやすい。ETFは口数単位なので、毎月同じ金額ちょうどにはなりにくい
- 最低額|投資信託は100円から買えるものもある。ETFは1口の値段から
この表を自分で作ってみて、「積み立てて増やす時期は投資信託のほうが手数が少ない」というのが私の実感になりました。
私はどう使い分けているか
私は50代で体を壊して仕事を辞めているので、今の生活に回せるお金があるかどうかを重く見ています。
増やすことだけを考えていた時期は、無分配の投資信託をNISAのつみたて投資枠で積み立てていました。手間がかからず、受け取るたびの課税もないので、あの時期にはこれが合っていました。
今は、分配金や配当が手元に入ってくる形を多めに持っています。毎月いくら入るかが見えると、相場が下がった月も落ち着いていられるからです。そのかわり、再投資されない分だけ増えるスピードは落ちます。ここは取り替えになっている、と理解して選んでいます。
どちらを選ぶかは、残りの投資期間と、今の生活にお金が必要かどうかで変わると思います。私の場合はこう決めました、という話で、同じ答えが他の方に当てはまるとは思っていません。
この記事から取り下げた数字について
以前のこの記事には、個別の投資信託やETFの信託報酬を並べた一覧と、「インデックス型投資信託の平均は約0.5%」といった平均値が載っていました。いずれも書いた時点の数字で、2026年10月時点の出典を自分で確かめられなかったので、取り下げました。信託報酬は引き下げが続いている分野なので、古い数字を残しておくほうが危ないと判断しました。
同じ理由で、米国の退職世帯の資産の取り崩し割合を示した数字(88%、75%、18年で4%など)も削りました。出典をたどって確かめられなかったからです。
「投資期間が15年以上ある人は投資信託がおすすめ」「余命が短い人はETFがおすすめ」という書き方も直しました。他の方の事情を私は知らないので、おすすめという言い方はやめて、私が自分の事情でどう決めたかだけを書くことにしました。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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