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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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「足りない」と感じ続ける理由|外から来た評価指標を下ろし、自分のものさしで生きる

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先に結論を書きます。私が「足りない」と感じ続けてきたのは、現実が足りていないからではなく、外から取り込んだ評価指標(ものさし)を自分の中に置いたままだったからでした。だから私は、前に進むために自分を鼓舞するのをやめて、その物差しを一つずつ床に置いていくことにしました。

この記事は、私自身の考えを整理した個人的な文章です。同じように「今の自分では足りない」と感じている方が読んで、少し楽になるところがあればうれしいです。

※本記事は私個人の考えの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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「重要じゃない評価指標を無視する」という言葉

ある対談の中で、成田悠輔さんが話していたとされる言葉に、こういうものがありました。そんなに重要ではない評価指標は無視していい。人間の幸福は、評価指標を取り込みすぎて、根拠のない価値観を自分に刷り込んでしまうことで、かえって遠ざかってしまう——という主旨です。

私の受け取り方で言い換えると、こうなります。人は外から与えられた評価指標(数字・成果・お金)を自分の中に刷り込みすぎる。すると、その物差しと比べて「今の自分は足りない」と感じ続けて、かえって不幸になる。

私の中でぶつかっている二つの声

私の今の目標は「1万再生・登録10万人・月100万円」です。これはまさに外から与えられた評価指標です。再生数も登録者数も、YouTubeという外部が定義した数字でしかありません。

ひとつの声は、このチャンネルの根っこにある考えです。「種銭は労働、成長は企業、老後は配当」。投機ではなく投資。何もなかった戦災孤児の父から生まれた、自力で生きる強さ。これは本来、他人と比べず、自分の物差しで着実に、という価値観です。

もうひとつの声は、あとから取り込んだ「1万回再生だったらいいな、月100万円稼ぎたい」という数字です。この物差しが、根拠のないまま「今の自分は足りない」と思わせる装置になっていました。

「頑張らないとダメ」という物差しはどこから来たのか

どうして今のままで十分だと思って生きられないのだろう。そう考えたとき、私がたどり着いたのは「習慣」と「罪悪感」でした。

頑張らないとダメ。前に進まないとダメ。ずっとそう言い聞かせて生きてきました。憧れのCAになれたんだから頑張らないとダメ。年収800万円から400万円に下がっても、正社員なだけありがたいと思って頑張らないといけない。

誰かに強制されたわけでもないのに、いつの間にか自分の中にそういう物差しができていて、それと比べると今の自分はいつも足りていない、という不満がありました。外から来た評価指標を根拠もないまま自分の中に刷り込んでしまう。これが、自己肯定感が下がっていく理由だったのだと思います。

没頭している時間そのものに価値がある

配信の準備や編集をしているとき、私は痛みを忘れられます。それ以外の時間は、丸まって耐えながら「理想的な母ではない自分」を責めることしかできない日もあります。

でも、忘れられる時間があるというのは逃避ではなく、没頭できる時間、生きるに値する時間がちゃんとあるという証拠だと私は思っています。10万再生という外の物差しのためではなく、その「集中できる時間」そのものに価値がある。数字はそのおまけです。

体の状態は精神論ではどうにもならない部分です。「生きているのが疲れる」の何割かは自分の心の弱さではない、と思いたい。ここは今も揺れています。

物差しを下ろす、三つのやり方

私がやるべきなのは、自分を鼓舞して前に進むことではなく、物差しを下ろすことでした。具体的には、この三つです。

ひとつ:成立しない比較は切り捨てる

「戦争で亡くなった人と比べて、生きているのがつらいと思う自分は許されない」。この比較を、そもそも成立しない比較として切り捨てることにしました。他人の死と自分のつらさは別の軸の話で、比べた瞬間に自分を罰する装置にしかなりません。比べないことは、亡くなった人への裏切りではないと私は考えています。

ふたつ:満たした先に幸福がある、という前提を疑う

「良い母でなければ」「頑張らないとダメ」も、外から来た物差しです。その物差しを満たした先に幸福があるという前提そのものが怪しい。満たしても、次の「足りない」が来るだけでした。だから、もっと頑張るのではなく、物差しを一つずつ床に置いていく。

みっつ:数字に換算できない時間を数に入れる

配信の準備と編集、忙しいパートの時間。没頭や夢中のような、数字に換算できない時間があります。10万再生という数字より先に、私はこの時間を自分の評価に入れることにしました。

痛みを抱えたまま生きた人たちの言葉

ヴィクトール・フランクル

「人生に何を期待するか」ではなく「人生が自分に何を期待しているか」へ、問いを反転させた人です。苦しみは、それを引き受けた瞬間に、苦しみであることをやめる側面がある、と語られています。痛みを抱えながらそれでも編集をし、配信の準備をしている——その姿そのものに、すでに意味が宿っているという見方です。乗り越えてから意味が生まれるのではなく、耐えている今に意味がある、と私は受け止めました。

夏目漱石

漱石は神経衰弱と胃の病に生涯苦しんだ人でした。弟子に宛てたとされる「牛のように図々しく進め、あせってはいけない」という主旨の言葉があります。前に進めない自分を責めるのではなく、牛のような遅さでいい、止まらなければいい、という赦しの言葉だと私は思います。「前に進まないとダメ」と自分を急かしてきたことへの、静かな反論になりました。

マルクス・アウレリウス

『自省録』の中で、自分自身に向けてこう書き残しています。朝、起き上がるのがつらいとき、「自分は人間としての務めを果たすために生まれてきたのだ」と思い出せ、と。ローマ皇帝でありながら、毎朝「今日も生きるのがつらい」と感じる普通の人間でした。完璧な皇帝でも毎朝つらかった。だとすれば、「理想的な母ではない」と自分を責めるときのその基準は、高すぎるのかもしれません。

マザー・テレサ

マザー・テレサの言葉とされるものに、「神は乗り越えられない試練を与えないと言うけれど、私は時々、神が私をそこまで信頼しなければよかったのにと思う」という主旨のものがあります。聖人とされる人でさえ、こんなに重いのは嫌だと弱音を吐いていたという記録です。つらいと感じることは、強さの欠如ではありません。

どれも痛みの底から差し出された手だった

これらの言葉に共通しているのは、どれも痛みを抱えたまま生きた人たちの言葉だということです。痛みのない人が上から言う励ましではなく、自分も苦しみの底にいた人が、同じ底から差し出した手。だから届くのだと思います。

丸まって自分を責めてしまう夜に、フランクルでもマルクス・アウレリウスでも、「そうだったんだ」と少し楽になれる人がいたらいい。そう思ってこの記事を書きました。

投資でも、物差しは自分の側にある

これは投資の話にもそのままつながっていました。他人の年利や他人の資産額と比べれば、いつまでも「足りない」が続きます。私は、自分が受け取る配当と、自分が説明できる会社を持っているかどうか、という自分の物差しで測ることにしました。

良い企業を割安なときに買って長く持つ。決算は自分で見る。わからないものは買わない。ウォーレン・バフェットのやり方を私が真似しているのは、それが他人の数字に振り回されない物差しだからでもあります。

まとめ

  • 「足りない」と感じさせているのは現実ではなく、外から取り込んだ評価指標でした
  • やることは、自分を鼓舞して前に進むことではなく、物差しを一つずつ下ろすこと
  • 成立しない比較は切り捨てる。満たせば幸福になるという前提を疑う。数字にならない時間を評価に入れる
  • 投資でも同じで、私は自分の配当と自分が説明できる会社を物差しにしています

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私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → バフェットかおるチャンネル

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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