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結論から書きます。「オルカンだけでは時間がかかるから、高配当と成長株を混ぜて3倍速で増やす」という話を、私は数字としては信じていません。倍率を先に決めると、その倍率に合う会社を探すことになって、会社の中身を見る順番が逆になるからです。ただ、投資家の児玉一希さんが言っている「勝つ手法より、負ける原因をなくす」という考え方だけは、50代の私の持ち方に取り入れました。この記事はその整理の記録です。
私は投資助言・代理業の登録を受けていません。この記事は私が公表資料を読んで考えた記録で、特定の会社や手法の売買を勧めるものではありません。記事中の数字は2026年10月時点で確認できたものです。
先に数字の訂正とお詫びをします
この記事はもともと、I-ne、オリエンタルランド、日本郵船、小松製作所、NTTのPER・EPS・配当金を並べて「高配当で高成長の株を狙えば、資産の増加は確実」と書いていました。今回あらためて確認して、次のところを直します。
- 並べていた数字はすべて「2023年度予想」で、2026年のいまとは3期分ずれています。確認し直すと数字が変わっているものが多く、根拠として置いておけないので、一覧ごと取り下げました
- 「I-neはアットコスメを運営する企業」と書いていましたが、これは誤りでした。美容の総合ポータルサイト@cosmeを企画・運営しているのはアイスタイル株式会社(3660)です(同社のニュースリリースで確認)。お詫びして訂正します
- 「日本郵船は配当利回りが15%」と書いていましたが、何時点のどの株価で計算した数字なのかを私自身が示せませんでした。利回りの数字は取り下げます
- 「資産の増加は確実です」「1年で2倍3倍になる可能性のある株を選ぶと良いでしょう」と書いていました。確実なことは何もありませんし、私が誰かの売買を決める立場でもありません。削除しました
- 記事の最後に「SBI FXトレードのYouTube動画を参考にしています」と書いてありましたが、参照したのは児玉さんのチャンネルと公開されているプロフィールで、別のサービスの名前が入っていました。これも訂正します
日本郵船の最新の数字を自分で開いてみた
取り下げるだけでは不誠実なので、同じ会社の決算短信を自分で開いてみました。日本郵船(9101)の2026年3月期の連結決算は次のとおりです。私はこの会社を保有しておらず、数字の変わり方を見るために開いただけで、売買を勧めるものではありません。
- 売上高 2兆4236億円(前の期から6.4%減)
- 営業利益 1386億円(34.3%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 2117億円(55.7%減)
- 自己資本比率 59.1%
- 1株当たり年間配当金 230円(実績)
- 2027年3月期の配当予想 200円
「右肩上がりの成長」と書いていた会社が、減益で、次の期の配当予想は減っています。海運は世界の荷物の動き方で収益が大きく振れる業種なので、こういう動き方そのものはおかしなことではありません。おかしかったのは、ある年の良い数字を「右肩上がり」と言い換えた私の書き方のほうでした。
自己資本比率59.1%という財務の厚みは、好調な期に稼いだお金を残してきた結果だと読めます。配当が減る年があっても会社が傾くわけではない、という読み方ができるのはこの数字のおかげです。
児玉一希さんの話で、私が残したところ
児玉一希さんは株式会社RESの代表取締役で、YouTubeのTrade Laboで高配当株や増配株の話を発信されています。公開されているプロフィールによると、首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業してリクルートグループに入り、そこから金融教育の仕事に移り、全財産10万円から自分の投資を始めて、2020年に会社の代表になった方です。
発信されている内容のなかで、私が持ち帰ったのは一点だけです。「勝つ手法」を増やすのではなく「負ける原因」を減らすという順番です。
私の負ける原因は、はっきりしています。話題になっている会社を、中身を調べ終わる前に買ってしまうことです。これが分かってからは、買う前に「この会社は何で稼いでいるか」を自分の言葉で一行書く、というだけの手順を入れました。書けなければ買わない。それだけで、買って半年で後悔する回数が減りました。
「オルカンだけでは遅い」を、私はどう受け取ったか
全世界株のインデックスを積むだけでは目標額に届くのが遅い、という言い方はよく見かけます。たしかに、毎月の積立だけで数千万円を作るには年数がかかります。
ただ私は、そこを「速くする」方向には行きませんでした。速くするというのは、ふつうは下がったときの振れ幅を大きくすることと同じです。50代で、積立を続けられる年数が20代の人より短い立場では、途中で大きく減ったときにやり直す時間がありません。
私が選んだのは、速さを上げるかわりに、入ってくるお金の種類を増やすことでした。インデックスは置いたまま、配当を出してきた会社を少しずつ買って、受け取る配当を増やす。増える速さは変わらなくても、途中で現金が入ってくるので、相場が下がっている年でも投資を続けられます。これは倍率の話ではなく、続けられるかどうかの話です。
高配当株と成長株を、私は口座の中で分けている
配当をもらう目的の会社と、育つのを待つ目的の会社を、私は同じ一覧に混ぜないようにしています。混ぜると、配当が減ったときに「でも株価は上がるかもしれない」と言い訳ができてしまって、判断が先に延びるからです。
分けておくと、確かめることも分かれます。配当目的の会社は、配当が減っていないか、営業キャッシュフローが配当を払える厚みかどうか。育つのを待つ会社は、売上と利益が伸び続けているか。見る場所が決まるので、決算のときに迷いません。
私が自分に引いている3つの線
倍率の目標を置くかわりに、私は次の3つを線にしています。
- 1社に入れる金額は、全体の数%までにする。判断を間違えたときに、立て直せる大きさにしておく
- 買う前に、その会社が何で稼いでいるかを一行で書く。書けない会社は買わない
- 買ったあとは、決算が出たら売上・営業利益・営業キャッシュフロー・1株配当の4か所だけ自分で確かめる
これは私が自分の性格に合わせて決めたやり方で、どなたにも当てはまるものではありません。
まとめ
「オルカンの3倍速」という以前の書き方は取り下げます。倍率を先に決めると、会社の中身を見る順番が逆になるからです。かわりに私がしているのは、インデックスを置いたまま配当の入る会社を増やして、下がっている年でも続けられる形にしておくことと、負ける原因である「調べ終わる前に買う」をやめることでした。
記事中の会社は、数字の変わり方を見るために公表資料を開いた記録で、売買を勧めるものではありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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