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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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新NISAの枠が埋まったら特定口座は損か|50代の私が税金20%より先に決めたこと

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1億円への道
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読者の方からこんな質問をいただきました。「成長投資枠が埋まってしまったので、特定口座で株を買うと配当に20%、売却益にも20%課税されます。来年まで待つか、銀行の定期に入れて待機資金を作るか。株価が下がったら少しずつ買うのがいいと言われました。やはり特定口座で買うのは損なのでしょうか」

結論から書きます。私は「特定口座の税金が損かどうかは、その人に毎月の収入があるかどうかで答えが変わる」と考えています。給料が入ってくる時期なら、私は税金よりも「投資していない期間」のほうを気にします。反対に、年金だけで暮らして資産を取り崩す時期なら、私は現金を厚めに置いておく側に回ります。

税金は利益にだけかかります。元本にはかかりません。ここを取り違えると、「税金がもったいないから待つ」という判断になりがちです。以下は、私が自分の口座でどう考えて、どう決めたかという話です。

この記事は公開情報をもとにした私自身の整理です。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。記事中の数字と税率は2026年3月時点のもので、その後は変わっている可能性があります。税金の取り扱いは、その方の所得や口座の状況によって変わります。具体的な判断は税理士や所轄の税務署にご相談ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

なお、記事の後半で会社の名前が出てきます。これは私が決算を見ている会社と私の保有状況の紹介であり、買うことをおすすめするものではありません。

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制度として決まっていることと、まだ決まっていないこと

税金の話は、決まったことと、話し合いの段階のことが混ざりやすいので、先に分けておきます。

すでに成立していること(2026年3月時点)

  • NISAの生涯の投資枠は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円まで。
  • NISA口座の中で出た利益と配当には税金がかからない。
  • 特定口座(課税口座)では、売却益と配当に約20%(所得税・住民税・復興特別所得税を合わせた税率)がかかる。
  • NISA枠は売却した翌年に復活する。生涯で1,800万円という総額は変わらない。

検討段階のこと

課税口座の税率や金融所得への課税のあり方は、たびたび議論に上がります。ただ、この記事を書いた時点で決まったものではありません。私は「決まっていないことを前提に動かない」ことにしています。制度が変わったときにどうするかは、変わってから考えます。

この区別と、実際にご自身がいくら払うことになるのかは、税理士や税務署に確かめていただくのがいちばん確実です。私は税の専門家ではありません。

税金は元本ではなく、増えた分にだけかかる

まず、ここを数字で置いておきます。100万円を特定口座で持って、110万円になった場合です。

  • 元本の100万円には税金はかかりません。
  • 増えた10万円にだけ、約20%がかかります。税金は約2万円。
  • 手元に残るのは約108万円です。

同じ100万円を銀行に置いていたら、手元は100万円のままです。私は「2万円も取られた」と考えるより、「税金を払っても8万円増えた」と考えるようにしました。数えている対象が違うだけで、同じ出来事です。

「来年のNISA枠まで待つ」ことの、見えにくい費用

待つことには、目に見えない費用があります。1年待っている間、銀行の金利はほぼゼロなので、手元は100万円のままです。一方、1年後に株価が上がっていれば、同じ会社を買うのに前より多くのお金が必要になります。100万円では、以前より少ない株数しか買えません。

逆に、1年後に株価が下がっていれば、待ったほうが安く買えます。つまり「待つか、今買うか」は、税率の話ではなく「1年後の値段が今より高いか安いか」の話になります。そして私は、その値段を当てられません。

もとの記事では、ここに「株価が年1.25%以上上がると思うなら今買ったほうが得」という損益分岐点の数字を書いていました。あらためて計算を追ってみたのですが、その1.25%という数字をどう出したのかを再現できませんでした。待機した場合の手元が100万円で、投資した場合に税引き後で100万円を超えるのは「株価が1円でも上がったとき」なので、分岐点を1.25%と言い切るのは無理があります。断定していた部分なので、取り下げておきます。

私が言えるのはここまでです。値上がりを前提にすれば今買ったほうが有利、値下がりを前提にすれば待ったほうが有利。どちらになるかはわからない。だから私は、当てにいかずに「毎月決めた金額を入れる」という形にしました。

私が「今入れる」と決めた条件と、「現金を厚くする」と決めた条件

ここは、私が自分の家計で線を引いたところです。おすすめというより、判断の材料として読んでいただければと思います。

私なら今から入れていく、と考える状況

  • 40代から50代前半で、まだ給料という収入がある。
  • 毎月の生活費を払ったあとに、余るお金がある。
  • 10年以上そのまま置いておけるお金である。

この場合、私は入り口の税金より、投資していない期間のほうが気になります。ウォーレン・バフェットの「10年持つ気がなければ、10分も持ってはいけない」という言葉が好きで、10年以上置けるお金かどうかを先に確かめます。

私なら現金を厚めに置く、と考える状況

  • 60代以降で、主な収入が公的年金だけ。
  • すでに資産を取り崩して生活している。
  • 生活費1年分の現金がまだ用意できていない。

この場合、税金の話より先に、現金のほうが大事だと私は思っています。相場が崩れたときに、生活費のために株を売らなければならない状況がいちばん苦しい。飛行機で言えば、燃料を残さずに飛ぶようなものです。私はそこは譲らないことにしました。

収入の形ごとに、私が考えたこと

もとの記事では、ここを「推奨するアクション」という表にしていました。人に向かって決めるような書き方だったので、「私ならこう考える」という形に直しました。

収入の形 目安 私ならこう考える
現役で共働きなど 世帯年収600万円くらいから 特定口座をNISAの待合室として使い、枠が空いた年に移すことを考えます。
単身・収入が不安定 月収20万円以下 税金の前に、急な出費に対応できる現金(生活費1年分)を先に作ります。
年金が主な収入で、資産が少ない 年金月18万円くらい NISAの枠の中だけにとどめ、特定口座まで広げないと思います。眠れることを優先します。
年金が多い、または資産がある 年金月30万円以上 現金が物価に負けていく分も気になるので、特定口座も使うと思います。

私が怖いと思っているのは、株が下がることだけではありません。現金のまま置いていたお金が、物価の上昇に負けて買えるものが減っていくことも、同じくらい怖いと思っています。

この10年、育った会社はどれくらい育ったのか(保有状況の紹介です)

ここから会社の名前が出てきますが、推奨ではありません。私が決算を見ている会社と、私の保有状況の紹介です。

月足10年のチャートで、2016年ごろの値段と2026年3月時点の値段を比べたものです。両社とも株式分割をしているので、分割を調整したあとの値段で見ています。チャートから読み取った目安の数字で、正確な時価や調整後の基準値は証券会社の画面や会社の開示でご確認ください。

三菱商事(8058)

  • 2016年3月ごろ:630円から700円くらい(分割調整後)
  • 2026年3月時点:5,600円台
  • 10年で約8倍から9倍、年あたりに直すと23%から24%くらい

伊藤忠商事(8001)

  • 2016年3月ごろ:300円前後(分割調整後)
  • 2026年3月時点:2,100円台
  • 10年で約7倍、年あたりに直すと22%くらい

年あたり20%を超えると、「72の法則」でいえば3年半ほどで2倍になるペースです。ウォーレン・バフェットの長期の成績がよく年20%前後と言われるので、この10年の商社はそれに近い伸び方をしたことになります。

ただ、私はこれを「これからも年20%で育つ」という意味には受け取っていません。過去10年がとても良かった、という事実だけです。10年前に買っていた人の結果であって、これから買う人の結果ではありません。バフェットの「並の企業を安く買うより、素晴らしい企業を適正な値段で買うほうがずっと良い」という言葉も、あくまで値段を見る話だと私は理解しています。

私がこの2社を持ち続けている理由は、伸び率よりも、増配を続けてきた姿勢(累進配当)のほうです。配当が増えていくなら、特定口座で約20%引かれたあとでも、受け取る金額は増えていきます。

指数のほうはどうだったか

商社の伸びを見たあとだと、指数はおとなしく見えます。2026年3月時点で、過去10年の年あたりの伸び(配当を含んだ目安)を並べると、おおよそ次のようになっていました。

指数 年あたりの伸び(目安) 私が見ているところ
S&P500 14〜16%くらい この10年は特に良かった時期です。長い目で見た平均は7〜10%とされることが多いので、この10年の数字をそのまま先に延ばすのは危ないと思っています。
全世界株(オルカンなど) 12%くらい 米国以外も含むので伸びは少し落ち着きますが、1本で世界に広く置けます。
日経平均・TOPIX この数年で加速 長く低迷していた分を取り戻すような動きでした。
(参考)三菱商事・伊藤忠商事 21〜24%くらい 指数の2倍近いペースです。ここまで速い10年が続くとは私は考えていません。

これらは私がチャートと公開されている資料から読み取った目安です。計算の起点をどこに置くかで数字は変わりますので、正確な数字はご自身でも確かめてみてください。

指数で考えても、結論は同じでした

全世界株で年12%ほど増えるとして、特定口座では増えた分に約20%かかります。手元に残るのは、ざっくり年9〜10%ほどです。一方、銀行で来年のNISA枠まで待てば、その1年の伸びは0%です。

もちろん、12%で増えるとは決まっていません。減る年もあります。ただ私は、「税金がかかるから、投資そのものをやめておく」という形にはしないと決めました。特定口座は「少し税金のかかる土壌」であって、土がない場所ではないと思っています。

私は一度に大きく入れることはせず、毎月決めた金額で買っていく形にしました。NISAの枠は一生涯で1,800万円と決まっていて、なくなるものではありません。だから急ぐ必要もないと思っています。

まとめ:税金の前に、現金と期間を決める

私が自分の口座で決めたのは、次の3つです。

  1. 生活費1年分の現金を先に用意する。ここは相場に関係なく動かさない。
  2. 10年以上置けるお金かどうかを確かめる。10年置けないお金は入れない。
  3. その2つが済んでいるなら、NISAの枠が埋まっていても特定口座で毎月買う。税金は利益にだけかかるので、投資しない期間を作るほうが私には惜しい。

年金だけで暮らしていて資産を取り崩している時期なら、私は3番をやりません。順番を飛ばさないことが、いちばん効く気がしています。

この記事で名前を挙げた会社は、私が決算を見ている会社と保有状況の紹介であり、推奨ではありません。税金の具体的な取り扱いは、税理士や税務署にご確認ください。

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免責事項

本記事は公開情報にもとづく私自身の整理であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。記事中の数字と税率は2026年3月時点のもので、その後の制度変更や相場の変動により変わっている可能性があります。税金の取り扱いはご自身の所得や口座の状況によって異なりますので、具体的な判断は税理士または所轄の税務署にご相談ください。企業の業績悪化により減配・無配となる可能性、株価が下落し元本を割り込む可能性があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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