老後2000万円問題を解決するために必要な金融リテラシーを山崎元さんの言葉から学ぶ。

CA NEWS

この記事は、老後2000万円問題が不安な人のための記事です。

この記事を読むと、老後の資金のために自分の資産をどのように形成し、管理していけば良いのかがわかります。

この記事は、私が投資を始めるきっかけとなった山崎元さんの「やってはいけない”資産運用 もう銀行・証券会社にだまされない! 」の内容を基に書いています。

山崎元さんは日本の経済評論家で、楽天証券経済研究所客員研究員でもあり国家公務員共済組合連合会資産運用委員会委員でした。

2024年に食道がんで亡くなる直前まで、銀行や証券会社、保険会社の罠に警鐘を鳴らし続け、常に庶民の味方でした。

「銀行でお金の相談をするのは、カモがねぎを背負って来るようなもの」と言った言葉が有名でインデックス投資による「ほったらかし投資術」を提唱し、誰でも簡単にできる方法で、インデックス投資の大切さを日本に普及させました。

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老後2000万円問題とは

2019年に、金融庁の金融審議会が出した「市場ワーキング・グループ」報告書が、老後の30年間で足りないお金が2000万円になると発表したことで、日本国民の金融リテラシーの低さがクローズアップされました。

多くの日本人が老後資金に対する不安を感じ、定年後の生活にむけて、どのように資産を形成し、管理していけば良いのかを考えるきっかけとなりました。

金融リテラシーとは

日本では、お金について話すことが避けられることが多いです。

理由は、深く根付いた「謙虚さが美徳」というの文化で、デメリットとして金融リテラシーを下げる一因になったと言われています。

お金の話をすることは、人を不快にさせると、思う気持ちが強く、みんな均等で、同じであるかのように振る舞うことが求められ、協調性があることが人徳とされ、自分のことを控えめに話す人が良い印象を受けます。

基本的な言葉

日本では、株式や投資信託における複利の仕組みなど、学校で学ぶべきでった知識に欠けています。ここで私が山崎元さんから学んだ単語を紹介します。

株式投資

株価の上昇や配当金による収益を期待する投資方法で、長期的にはインフレーションを上回るリターンを得る可能性が大きいです。

複利効果

複利は、投資から得られた利益に再び利息が付くことを指し、時間の経過とともに、小さな利益が再投資されることで、資産が指数関数的に成長していきます。

ドルコスト平均法

市場の変動に関わらず一定額を少しずつ積み立て投資することで、購入単価の平均化を図り、リスクを抑えることができます。

ETF

上場投資信託といって、株式、債券、商品などを一つの株式として売買でき、低コストで分散投資ができています。

債券

債券は、政府や企業が発行する借金証書で、定期的な利息と元本の保証があり、株式に比べてリスクは低いですが、リターンも少ないです。

インデックスファンド

インデックスファンドは、特定の市場指標に連動するように設計された投資信託で、管理費用が低く、山崎元さんが提唱している投資です。

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アクティブファンド

専門のファンドマネージャーや投資家が市場分析や個別銘柄の研究を行い、積極的なポートフォリオ管理を通じて高い利益を追求しますが、インデックス投資を上回る可能性は低く、アクティブ投資をするなら、インデックス投資が勧められています。

リバランス

リスクの適切な管理のことで、インデックス投資なら自動的に行われるので、パフォーマンスが低下している資産を排除し、成績が良い商品をポートフォリオに取り入れてくれます。

ポートフォリオ

保有する全ての投資資産の組み合わせで、円グラフで表すことが多く、分散投資できているか見える化できます。

レバレッジ

借入金を使って投資効果を高める手法で危険なのでやめましょう。

ボラティリティ

価格の変動の激しさを示し、リスクの指標となり、ボラティリティが高い時はリスクが高いという意味です。

キャピタルゲイン

資産を売却することによって得られる利益のことです。

FX

外国為替取引のことで、通貨の価格変動を利用して、一方の通貨を低く買い、もう一方の通貨を高く売ることで得るやり方ですが、危険なのでやめましょう。

バイナリーオプション

決められた時間がきた時に、資産が上がるか、下がるかを予測する金融取引で、資産を失うリスクが多きく、非常にリスクが高い取引なのでやめましょう。

これらの用語を理解し、適切に活用することで、より賢い投資判断が可能になります。金融リテラシーを高めることは、賢い投資戦略を立て、将来的な安定と成長を目指す上で不可欠です。

老後2000万円問題を解決するために

山崎元さん流の投資は生活費の3か月分~半年分を貯金して、それ以外を以下に振り分けて投資するように勧めています。

大事なことは手数料と信託料を合わせて0.05%以下であることと、銀行や証券会社の窓口には行かず、自分の力で取引をすることです。

大切なお金を人に預けて運用することは、手数料をとられて、ぼったくられるからです。

①インデックスファンド 外国株式

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➁インデックスファンド 国内株式

日本国内の株式市場の動きを広範囲にわたって捉えることができ、個別の銘柄選択のリスクを回避しながら市場平均のパフォーマンスを目指すことができます。

③個人向け国債 変動金利型10年満期

満期が10年の国債で、金利が一定期間ごとに市場の利率に応じて変動します。インフレや金利上昇のリスクに対応でき、中長期的な投資に適しています。

eMAXIS SLIM全世界株に投資することを山崎元さんは進めている理由は、低コストで幅庅い市場に分散できたインデックスファンドで安定した資産形成が可能だからで、私は、オルカンと貯金だけで十分分散投資できていると思うので、まずはオルカンからスタートすることが大事だと思います。

関わってはいけない人

山崎元さんは銀行や証券会社の窓口に行く人を「鴨が葱を背負って来る」と表現したように、銀行や証券会社の窓口で進められる商品は、手数料がとても高いので窓口に行くのはやめましょう。

大切なお金を他人に任せず自分で運用しましょう。

無料のファイナンシャルプランナー

無料に相談にのるといいながら、手数料の高い保険や投資への誘導があり、ファイナンシャルプランナーは、手数料から報酬を受け取るため、客観性がないことが多く、私たちにとって不利で高コストの商品を勧めることが多いからです。

無料のFPに相談するなら、自分でFPの勉強をした方がいいと感じました。

証券マン

証券マンは手数料ベースで利益を得るため、私たちの利益よりも多くの取引を促進することで収入を増やすので、不必要な取引や、ファンドラップなど手数料の高い投資をさせられ、投資成果が市場平均を下回ることがあります。

銀行員

銀行員は、銀行の利益を最大化するために、銀行の金融商品を勧めるので、顧客のニーズやリスク許容度を完全に理解するよりも、銀行の目標達成が優先され不適切な高リスク商品や低リターン商品が提供されます。

生命保険販売員

生命保険販売員は売上目標を持っており、顧客にとって必要のない、あるいは過剰な保険商品を勧め、過大な保険料を支払うことになり、経済的負担が増加します。

不動産業者

不動産業者は物件の価格に手数料や余計なコストを上乗せするので、将来的に資産価値が減少するリスクを負い、不動産取引の不透明性は購入者にとって大きなデメリットとなります。

やってはいけない投資

手数料が高い商品は絶対に手を出さず、手数料信託料合わせて0.5%未満に抑えましょう。

FX

市場の高い変動性、大きなレバレッジによるリスクの拡大、スプレッドや手数料によるコスト、心理的ストレス、24時間市場の監視負担、そして悪質なブローカーによる詐欺リスクがあります。

外貨建て終身保険

手数料が高く、為替変動リスクが大きく、最終的に期待したリターンを得られないことが大きいからです。

外貨預金

為替リスクに加え、利子が低い場合も多く、日本やアメリカと違って、海外の銀行は破綻の可能性があるためです。

テーマ型

特定の産業やテクノロジーに集中投資するため、そのセクターが不振の時に大きな損失になります。

ターゲットイヤー型

退職時期に合わせてリスクを自動調整するが、市場の変動によりタイミングが悪い場合は想定外の損失が発生します。

バランス型

分散された資産の比率が固定的であるため市場状況に応じた柔軟な対応が難しいからです。

毎月分配型

配当金と分配金は違い、分配金の支払いのために元本を取り崩すので、長期的に見ると資産価値が減少することが多いからです。

通貨選択型

為替変動の影響を受けやすく、投資した通貨が価値を失うと損失が大きくなるからです。

個人年金保険

手数料が高く、長期投資のため、コストが高いからです。

学資保険

柔軟性に欠け、運用成果がとても低いからです。

生命保険

高額な手数料や保険料が負担となり、投資としてのリターンが少ないだけでなく補償も不十分です。

持病医療保険

条件によっては保険適用外となることもあり、期待した保障を得られない可能性があります。

ファンドラップ

手数料が3%や4%のものがあり、 高い管理費用や手数料がかかり、実際のリターンがかなり低いです。

ロボットアドバイザー

アルゴリズムに完全依存するため、市場の予期せぬ変動や特異な事象に対応できない場合があります。

新築マンション

購入時に高い費用がかかり、建物の価値が時間と共に減少していくため、投資としての価値が減少します。

ワンルームマンション投資

空室リスクや入居者問題、物件の老朽化による価値の低下が大きいので、人生を終わらせるほど危険な投資です。

バイナリーオプション

極端にリスクが高く、ギャンブル性が強いので、短期間での大きな損失を招く可能性があります。

アクティブ投資

ファンドマネージャーのスキルに依存し、運用成績が市場平均に届かない場合が多く、手数料が無駄になります。

最後に

この記事は山崎元さんの「やってはいけない”資産運用 もう銀行・証券会社にだまされない! 」を参考にして書きました。

投資の注意点を最後に説明します。

リスクとリターン

高リターンを求めると、それに比例してリスクも高くなるので、投資商品を選ぶ時にはリスク許容度を知り、生活費の3か月~半年分の貯金をしてから、余剰金で行うことが大事です。

分散投資

リスクを管理するため、資産を異なる投資先に分散させることが大事で、全体のポートフォリオの安全な管理ができます。

長期投資

株価の動きに神経質になることなく、15年~20年という長い視点で投資をすることが大事で、時間をパワーにして複利の力を味方にしましょう。

市場の動きによる影響を最小限にして、安定した資産成長を目指しましょう。

これらの原則を理解してから投資をすることで、リスクを管理し、インフレを乗り越え、老後2000万円問題を解決し、安心して生活していきましょう。

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