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結論から書きます。「高配当」と名前がついている1489(NF・日経高配当50 ETF)の分配金利回りは2.64%、不動産を詰め合わせた1343(NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信)は4.90%でした。名前に「高配当」と入っているほうが、利回りが高いとは限らなかったのです。信託報酬も、1489が年0.308%、1343が年0.1705%で、こちらも名前からは想像できませんでした。
高配当のETFを調べていて、この2本を並べて見てみました。同じ「配当や分配金をもらう」ための商品ですが、中身も、かかる費用も、利回りもけっこう違います。私がどこを見て、どう受け止めたかを書いておきます。
この記事は運用会社が公表しているデータをもとにした私自身の整理です。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年9月16日時点のもので、日々変わります。実際に見るときは運用会社の公式ページでご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
まず、2本の基本データ
| 1489 | 1343 | |
|---|---|---|
| 名前 | NF・日経高配当50 ETF | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 |
| 連動する指数 | 日経平均高配当株50指数 | 東証REIT指数(配当込み) |
| 中身 | 日本の会社の株50社 | 東証に上場している不動産投資信託(REIT) |
| 信託報酬(年・税込) | 0.308% | 0.1705% |
| 分配金利回り | 2.64% | 4.90% |
| 決算 | 年4回(1・4・7・10月の7日) | 年4回(2・5・8・11月の10日) |
| 設定日 | 2017年2月13日 | 2008年9月18日 |
| 純資産総額 | 5,540.0億円 | 5,282.7億円 |
出典:NEXT FUNDS 公式サイト(2026年9月16日時点)
最初に見たとき、私が意外だったのは利回りでした。「高配当」と名前についている1489が2.64%で、不動産の1343のほうが4.90%と高いのです。名前の印象と実際の数字は、必ずしも一致しませんでした。
1489はどんなETFか
日経平均株価に入っている会社の中から、配当利回りが高い50社を選んだ指数に連動します。売り買いのしやすさが高く、規模の大きい会社が中心です。
指数の性格上、商社、メガバンク、通信、海運、保険、たばこ、医薬品といった業種の会社が上位に入りやすくなっています(三菱商事、三井物産、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、日本たばこ産業、ソフトバンク、商船三井、日本郵船、川崎汽船、東京海上ホールディングスなど)。これは指数の中身の説明であって、個別の会社をすすめているものではありません。
1343はどんなETFか
こちらは会社の株ではなく、不動産(J-REIT)の詰め合わせです。東証に上場しているREIT全体に投資します。オフィスビル、物流施設、商業施設、住宅などの賃料収入が、分配金のもとになっています。
株とは値動きの理由が違うので、1489と組み合わせると値動きの原因が分散する、というのが私の見方です。
信託報酬は、30年でどれくらい効くか
1,000万円を年5%で運用できたと仮定して、信託報酬がゼロの場合と比べて、手元に残る金額がどれだけ減るかを計算しました。あくまで仮の計算です。
| 期間 | 1489(0.308%) | 1343(0.1705%) | 1577(0.352%) |
|---|---|---|---|
| 3年後 | 10.2万円 | 5.6万円 | 11.6万円 |
| 5年後 | 18.6万円 | 10.3万円 | 21.2万円 |
| 10年後 | 47.2万円 | 26.3万円 | 53.8万円 |
| 20年後 | 151.4万円 | 84.9万円 | 172.3万円 |
| 30年後 | 364.6万円 | 205.7万円 | 414.2万円 |
年0.3%というと小さく見えますが、30年持てば360万円ほどになります。ウォーレン・バフェットも、コストがリターンを削っていくことを繰り返し指摘しています。
1577とはどのくらい違うのか
同じ高配当のETFに1577(NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信)があります。こちらは70社に等しい割合で投資する指数に連動していて、信託報酬は年0.352%です。
1489の0.308%との差は0.044%です。上の条件で計算すると、10年で約6.6万円、20年で約20.9万円、30年で約49.6万円の差になります。
正直に書くと、この差は私が思っていたより小さいものでした。費用だけを理由に乗り換えるほどの差ではなく、50社と70社という中身の違い、時価総額の重みづけと等しい重みづけという作り方の違いのほうが大きいと、私は受け止めています。
私がこの数字を見て考えたこと
費用は、相場と違って自分で決められる数少ないものです。私は、投資先を選ぶときにまず信託報酬を見るようにしています。
ただ、今回調べてみて、費用だけで決めるのも違うと感じました。1489と1577の差は30年で約50万円。一方で、分配金利回りは1489が2.64%、1343が4.90%と、そもそも受け取れる金額の水準が違います。費用の差より、中身の違いのほうが結果に効いてくることもあります。
私は、名前の印象ではなく、信託報酬と分配金利回りと中身の3つを並べて見るようにしました。
よくある質問
1489の信託報酬はいくらですか
年0.308%(税込)です。
1343の信託報酬はいくらですか
年0.1705%(税込)です。
分配金はいつもらえますか
1489は年4回、1・4・7・10月の各7日が決算日です。1343は年4回、2・5・8・11月の各10日が決算日です。実際に振り込まれるのは、それぞれ決算日から約40日後になります。
1489と1343はどちらがいいですか
私はどちらがいいと言える立場にありません。片方は会社の株、もう片方は不動産で、値動きの理由が違います。それぞれの中身と費用を見比べて、ご自身で判断していただくのがいいと思います。
私は2本を比べる前に、この3つを並べて書き出した
ETFは名前が長く、似た言葉が並びます。私は名前を見るのをやめて、紙に3つだけ書き出すことにしました。
- 中身は何か|会社の株なのか、不動産なのか。値段が動く理由がどこにあるのかを先に決めます。
- 信託報酬は年いくらか|持っているだけで毎年引かれるお金です。相場と違って、こちらは最初から分かっています。
- 分配金利回りは何%か|実際に受け取れる水準です。ただし過去の分配をもとにした数字なので、これから同じとは限りません。
この3つを並べると、1489と1343は「どちらが上」という比べ方ができない2本だと分かりました。片方は会社の株50社、もう片方は不動産。並べる意味があるのは、組み合わせたときに値動きの理由が分かれるかどうか、というところでした。
2本を一緒に持つと、何が変わるか
1489が動く理由は、会社の業績や配当の方針です。1343が動く理由は、賃料とオフィスや物流施設の空き具合、それに金利です。金利が上がるとREITは重くなりやすい、という性質があります。
私は、どちらかに寄せるのではなく、理由の違うものを並べて持つほうが、下がった月に慌てにくいと感じています。ウォーレン・バフェットのやり方を真似していると書いていますが、わからないものは買わない、という一点だけはETFでも同じにしています。不動産の仕組みがよく分からないまま利回りの高さだけで買うことは、私はしないことにしました。
まとめ
- 信託報酬は1489が年0.308%、1343が年0.1705%、1577が年0.352%
- 分配金利回りは1489が2.64%、1343が4.90%(2026年9月16日時点)
- 「高配当」と名前がついていても、利回りが高いとは限らない
- 1,000万円・年5%の仮定だと、信託報酬0.308%は30年で約365万円の差になる
- 1489と1577の費用差は30年で約50万円で、思ったより小さい
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