※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
こんにちは、バフェットかおるです。
金曜日に、半導体を中心とした大きな下げがありました。NASDAQは1日で-4.18%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1日で-10%。1週間で半導体の時価総額が約1兆ドル(日本円で150兆円以上)減ったと伝えられています。
先に結論を書きます。私はこの下げを「終わりの始まり」だとは受け止めていません。会社の中身が1週間で変わったわけではなく、変わったのは市場の気分の部分が大きかったと考えているからです。
はじめにお伝えしておくと、私はAIや半導体の会社を個別には買っていません。数年先の稼ぐ力を自分で見通せないからです。ここで数字を追いかけているのは、下げの原因をわかる形にしておきたかったからで、これから買うという話ではありません。私自身が買っているのは、配当を出し続けている会社です。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は記事作成時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事で確かめたこと
- 金曜日に何がどれだけ下がったのか
- 下げの引き金になった3つの出来事
- 日本株と全世界株への波及
- 9連続上昇のあと1年後がどうなっていたか、という過去のデータ
- 私がこの週にしたこと
金曜日の下げを数字で並べる
| 指数・資産 | 金曜日の騰落 |
|---|---|
| S&P500 | -2.64% |
| NASDAQ | -4.18% |
| ダウ | -1.35% |
| SOX(半導体) | -10% |
| ゴールド | -3.38% |
| シルバー | -6.9% |
| ビットコイン | 6万ドル割れ(2024年10月以来の安値) |
株も暗号資産も金も銀も売られる、全面安の1日でした。Fear&Greedインデックスは恐怖の領域に入り、VIX指数も20台まで上がっています。週の前半はS&P500が初めて7600ポイントを超えるなど最高値ラッシュだったので、落差が大きく見えた週でもありました。
週の流れはこうです。
- 月・火:テック系とエネルギー系が買われて上昇
- 水:引け後にブロードコムが決算発表。ここから半導体が売られ始める。一方でダウは最高値を更新(お金の移動)
- 金:半導体の売りが止まらず、雇用統計が追い打ち。S&P500の9連続上昇がストップ。小型株のラッセル2000は+1.45%
引き金その1:ブロードコムの決算は良かったのに売られた
ブロードコムはGoogleやMeta向けに専用のAI半導体を設計している会社です。水曜の決算の数字自体は良いものでした。
- 売上高221億ドル(前年比+48%)
- AI半導体は+143%
それでも株価は翌日-14%。理由は、次の四半期の見通しが市場の期待にわずかに届かなかったことでした。市場は172億ドルを期待していて、会社の予想は160億ドル。噂で買って事実で売る、という動きです。
連鎖して、マーベル-16.7%、マイクロン-13.2%、クアルコム-10.9%、AMD-10.8%。半導体3倍レバレッジのETFであるSOXLは1日で-30%でした。私がレバレッジを使わないと決めているのは、こういう日に持ちこたえられる自信がないからです。
引き金その2:雇用統計が強すぎた
金曜日の米国雇用統計は、市場予想+8万人に対して実際は+17.2万人。予想の倍以上でした。
雇用が強いとインフレが収まらない、だからFRBが利上げするかもしれない、という見方が広がり、利上げ確率は前日の5割から7割へ。年内2回という声も出ていました。10年債金利は4.53%、2年債は約1年3ヶ月ぶりの高い水準です。
金利は重力のようなもので、上がると高く飛んでいたものほど引き戻される。PERの高いハイテクが弱くなったのはここだと私は受け止めました。なお、アメリカで開催されたワールドカップでレジャー・接客の雇用が7万人増えた分もあり、一時的なお祭り需要の側面もあります。ゴールドマンは利上げを想定していないとも伝えられていました。
引き金その3:SpaceX上場で市場のお金が吸い上げられる
6月12日にSpaceXがNASDAQに上場予定で、調達予定額は12兆円、時価総額は約283兆円。市場最大級のIPOです。
巨大なIPOがあると、それを買いたい人が利益の乗っている株(NVIDIAやテスラ、半導体)を売るため、市場のほかの場所からお金が吸い上げられます。過去にはアリババの上場(2014年9月、調達額250億ドル)のあと、S&P500が約1ヶ月で7%下落し、その後約2週間でほぼ回復した例がありました。
2026年の自社株買いは1兆3000億ドルとIPOの供給を上回る規模で、お金は消えたのではなく移動しただけ、という見方もできます。OpenAIやアンソロピックも年内の上場が予定されていると伝えられています。
日本株はどう動いたか
日経平均の金曜日の下げは-1.3%でした。NASDAQの-4.18%に比べると小さいものの、時差の分だけ反応が遅れるので、週明けに大きく動く可能性は残っていました。
AI半導体が1人負けする一方で、金融や内需関連にお金が移っていて、米国と似た構造でした。この日、日経先物が大きく振られていて、月曜はブラックマンデーになるのではという声も出ていました。
全世界株で見ると、欧州と米国で明暗が分かれていた
景気の体温計と言われるPMIを見ると、米国製造業PMIは55.3で4年ぶりの高い水準、一方でユーロ圏の総合PMIは47.5と2023年10月以来の低さでした。
原因はどちらも同じイラン情勢による原油高なのに、影響が正反対に出ています。
- ヨーロッパ:エネルギーを輸入に頼っているので、原油高が物価高になり景気を圧迫。エコノミックサプライズ指数は-67.4
- アメリカ:原油の準輸出国なので、原油高で儲かる側。エコノミックサプライズ指数は+44.9
国ごとの事情も分かれました。韓国はサムスンやSKハイニックスなど半導体の比重が大きく影響を受けやすく、インドはITと国内消費が柱で半導体の比重が低い。中国は米中関係や独自の景気対策で別のリズムで動いています。全世界株のファンドは、これを丸ごと平均して持てるところが強みだと私は思っています。原油そのものは今週は下落していて、米国とイランの和平交渉への期待からWTIは88ドル台でした。
新NISAで人気の投資信託10本は、この週どうだったか
参考として、新NISAで人気の投資信託10本の週間騰落率も見ておきました。上位は1位が日本版のSOX(半導体)、2位が新興国、3位がNASDAQ。半導体は週の前半までが絶好調だった分、週間では上に来ています。ドル円は週末に160.3円まで動きました(159.6円から160.3円)。
長い期間で見ると、2024年初から今週末までのこの10本の騰落率は+74%以上でした。数字だけを見れば、途中の下げを抜けてきた人が残った、ということだと私は受け止めています。ここは投資信託の話で、私自身は日本の高配当株を1株ずつ買う形を選んでいます。
9連続上昇のあと、1年後はどうなっていたか
1950年以降、S&P500が9連続上昇したあと1年後がどうなったかを見ると、過去10回のうち8回がプラスで終わっていて、中央値は+12%でした。
大統領サイクルの2年目は1年のうちで下げが大きい時期にあたるとも言われます。株価が10〜20%下落したあと、S&P500はその後12ヶ月で平均+25%上昇していた、というデータもあります。
ただ、これは過去がそうだったという話で、これからもそうなるという保証ではありません。私はこの手のデータを、買う理由ではなく、下げの日に慌てないための材料として見ています。
気分屋の市場と、会社の中身は別だと考えています
ベンジャミン・グレアムは、市場を気分屋のおじさんだと思いなさい、と書いています。機嫌のいい日は高い値段で買いに来て、機嫌の悪い日はいくらでもいいから売ってくれと言ってくる。振り回されるのではなく、こちらが利用する側に立てばいい、という考え方です。ウォーレン・バフェットが師と呼んでいる人で、私もこの見方を借りています。
今週はまさにそのおじさんがパニックになっていた週でした。半導体はもうダメだと投げ売りされる一方で、ブロードコムのAI半導体の売上は+143%です。会社の実力は1週間前と変わっていません。変わったのは気分のほうでした。
株式市場は、セールになると客が逃げていく珍しい場所だとも思います。普段の買い物なら3割引きに人が集まるのに、ここでは3割引きが怖くなる。私自身も最初はそうでした。
私がこの週にしたこと
下げの日に私がしたのは、いつもどおり予定していた金額だけを買って終わることでした。底を当てようとはしていません。セールが始まったからといって今が底だとは限らないし、明日もっと安くなることもあります。
私が自分に禁じているのは、貯金を全部つぎ込むような動き方と、レバレッジを使うことです。SOXLが1日で-30%になるのを見ると、その判断は自分には合っていると改めて思いました。
そして繰り返しになりますが、私は半導体やAIの会社を個別には買っていません。わからないものは買わない、というのがウォーレン・バフェットのやり方を真似している部分で、私が買っているのは配当を出し続けている会社です。
まとめ
NASDAQ-4.18%、SOX指数-10%という下げの引き金は、ブロードコムの見通し、強すぎた雇用統計、SpaceX上場によるお金の移動の3つでした。いずれも会社の稼ぐ力が壊れたという話ではないと私は受け止めています。
私がしたのは、予定どおりの金額を買って、あとは決算の数字を見直しておくことだけでした。値動きの大きい分野は個別には持たない、という自分の決まりも変えていません。
あわせて読みたい関連記事
- NASDAQ100が1.89%下落した理由|半導体急落でもダウは最高値というねじれ(2026年6月)
- 韓国株が5日で10%暴落した理由|米中AI競争と日本株・老後資金への影響
- 日経平均一時3,100円安|それでも「株は溶けない」と私が考える理由
📌 無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、まずこの2つの無料ツールが近道です。
- ✅ 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 失敗しない銘柄選びの基準を1枚に整理しました。
- 📊 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、資産づくりを継続できます。
50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
下げた日に、予定どおりの金額だけを買うために【PR】
※このセクションには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
この週に私が買ったのは、予定していた分だけです。まとまった単位でしか買えない口座だと、その日の気分で金額がぶれてしまうので、私は1株から買える口座を使っています。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


コメント