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先に結論を書きます。6月16日の米国市場は、ニューヨークダウが4日続けて最高値を更新した一方で、半導体が軒並み急落し、ナスダック100は1.89%下げました。同じ日に上と下がはっきり分かれた、ねじれた1日でした。
「ハイテク急落」という見出しだけを見ると崩れたように見えます。ただ中身を見ると、お金が半導体から金融・製造・消費へ移動していただけで、相場を支える足が増えた日だったと私は受け止めました。
先に立場を書いておきます。私はAIや半導体の会社を自分で買うことはしていません。事業の中身と5年後の利益を自分で説明できないからです。わからないものは買わない、というのはウォーレン・バフェットのやり方を真似している部分です。だからこのニュースは、私にとっては「保有している会社の話」ではなく「相場の空気を測る材料」として読んでいます。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年6月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
6月16日の米国市場|ダウ最高値、半導体は急落
まず数字から整理します。
| 指数・会社 | 動き |
|---|---|
| ニューヨークダウ | 328ドル高の5万1671ドル、4日続伸で最高値更新(一時5万2000ドル台) |
| ナスダック100 | 1.89%下落 |
| S&P500 | 0.57%下落 |
| マーベル/インテル/AMD | −10%/−8%/−7% |
| NVIDIA | −2%(ダウ構成企業で最大の下落率) |
| JPモルガン/ホームデポ/キャタピラー | +4%/+2%/+1% |
ダウを押し上げたのは、景気に敏感な金融・消費・機械といった主力の会社でした。逆に、ここまで相場を引っ張ってきた半導体が売られています。
背景には原油もありました。米国とイランの合意を受けてWTI原油先物は6%近く下げて76ドル台、3か月ぶりの安値です。インフレ警戒がやわらぎ、米10年債利回りも4.4%まで下がっています。
なぜ半導体だけが売られたのか|ねじれの正体
答えは、お金の引っ越しだと私は見ています。半導体やハイテクから、金融・製造・消費といった景気に敏感なほうへ資金が移動した、いわゆるローテーションです。
FOMCを前に、ここまで大きく上げてきた半導体に利益確定の売りが出ました。逃げたお金は消えたのではなく、出遅れていた別の分野に回り込んでいます。私はこれを崩壊ではなく、バトンタッチとして読みました。
「一握りのAI企業が相場を支えている」という不安について
2026年の相場でずっと心配されてきたのは、一握りのAI半導体の会社だけが相場全体を支えている、という集中でした。その数社がこけたら全体が崩れるのではないか、という不安です。
ところがこの日は、主役だった半導体が下げても、金融や製造がバトンを受け取ってダウは最高値を更新しました。相場を支える足が1本から何本にも増えている、ということだと私は受け止めています。足が1本だとぐらつきますが、何本もあれば安定してきます。
投資の名人ピーター・リンチは「下落に備えて、あるいは下落を当てようとして失ったお金は、下落そのもので失ったお金よりはるかに大きい」と語っています。私はこの言葉をよく思い出します。ねじれた日に慌てて動くことのほうが、私にとっては危ないと思っています。
私はAI・半導体を買っていない|その理由と矛盾しない整理
ここは誤解されたくないところなので、はっきり書きます。私が持っているのは、事業の中身を自分の言葉で説明できて、配当を出し続けてきた会社です。AIや半導体の会社は、技術の入れ替わりが速すぎて、私には5年後の姿が読めません。だから買いません。
一方で、私はインデックスも一部持っています。そこには半導体の会社も入っています。これは矛盾ではなく、自分で1社を選んで買うことはしない/指数の一部として丸ごと持つのは別という線を自分の中で引いているからです。
だから半導体が1日で10%下げても、私がやることは変わりません。決算を見るのは自分の持っている会社のほうです。
SpaceXの急騰と、私が飛び乗らない理由
この日はSpaceXが3日続けて上昇し、マイクロソフトやアマゾンを抜いて世界4位になる場面もありました。AIでプログラミングを助ける「Cursor」という会社を9.6兆円で買収すると発表しています。Cursorはフォーチュン500の7割が使う急成長企業だとされています。
会社自身は、自社の市場規模を約4400兆円と見積もり、その93%がAI関連だと説明しています。最大100万基の太陽光発電衛星を打ち上げて、AI最大の弱点である電力問題を宇宙で解決する、という構想も語られています。桁が違う話です。
買収の狙いはわかりやすいと感じました。個人向けには「Grok」を持っていたものの法人向けが弱く、Cursorは法人に強くて黒字だと言われています。短期的には赤字を補い、長期的にはロケットとAIの統合につなげる、という見方です。
需給の話もあります。SpaceXは7月初め頃にナスダック100へ組み入れられる見込みで、その際に連動するファンドがルール上220億〜270億ドル分を買うことになると言われています。
それでも私が手を出さない理由
- いまの値動きは業績ではなく需給で動いている面が大きいこと。オプション取引やレバレッジ型ETF、海外のデリバティブが重なって乱高下しています。
- AI部門は昨年大きな赤字を出していること。
- 4400兆円という市場規模は、会社自身が「推計なので過度に当てにしないでほしい」と注意書きをしている数字であること。
- IPOで買った個人が売りやすくなる29日頃に、まとまった売りが出る可能性もあること。
挑戦そのものに期待することと、いまの需給で乱高下する株価に飛び乗ることは、私の中では別物です。この線を引けるかどうかが大事だと思っています。
このあとの注目|FOMCとパウエル議長の会見
日本時間の早朝にFOMCの結果が出ます。原油が下がって利下げ観測も後退してきた中で、金利は据え置きの見込みでした。注目は記者会見のトーンで、声明文から将来の利下げを示す表現が消えていたり、思ったより引き締めに前向きだと受け取られると、相場が荒れる可能性があります。
ただ、ここも私が当てにいくところではありません。
まとめ
- ダウ最高値と半導体急落が同じ日に起きたのは、資金が移動したからだと私は読みました。
- 相場を支える会社の数が増えたという点で、私はこの日を前向きに受け止めています。
- 私はAIや半導体の会社を自分で選んで買うことはしません。事業を自分で説明できないからです。
- 私がやるのは、持っている会社の決算を見て、配当を受け取りながら持ち続けることだけです。
50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。
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