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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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NASDAQ100、大きめの下落。なぜ?

この記事は約6分で読めます。

昨日6月16日の米国市場。今日はちょっと不思議な、でも面白い1日でした。

ニューヨークダウは4日連続で最高値を更新。なのに、その裏で半導体株は軒並み急落。ナスダックも1.8%下落しています。同じ日に、上と下がはっきり分かれた1日でした。

見出しだけ見ると「ハイテク急落」。これでドキッとする方もいるかもしれません。でも、安心してください。蓋を開けてみると、これは長期投資家にとって、むしろ前向きに読める1日なんです。

今日はこのねじれの正体を、数字で一つずつ解きほぐしていきましょう。


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1. 昨日の米国株の動き ── ダウ最高値だが半導体急落

まずは数字から。

ニューヨークダウは前の日より328ドル高い5万1671ドルで、4日連続の続伸。また最高値を更新しています。一時は5万2000ドル台も超えました。

この上昇を牽引したのは、景気に敏感な主力株でした。JPモルガン(金融)が+4%、ホームデポ(消費)が+2%、機械のキャタピラーも+1%。こうした景気敏感の主力株が引っ張っています。

ところが、その一方で、これまで相場を引っ張ってきた半導体は急落しています。マーベルが−10%、インテルが−8%、AMDが−7%。NVIDIAはダウ構成銘柄で最大の下落率、−2%でした。ハイテク比率の高いナスダック100は1.89%の下落。S&P500も0.57%の下落です。

同じ日に、ダウは最高値、ナスダックは下落。この上と下のねじれが、昨日の相場の最大の特徴でした。

背景にある景気の追い風は、原油です。米国とイランの合意を受けて、WTI原油先物は6%近く下げて76ドル台。3か月ぶりの安値です。これでインフレ警戒がやわらいで、米10年債利回りも4.4%まで低下しています。

それでは2つ目、なぜ半導体だけが売られたのか、ねじれの正体に参りましょう。


2. なぜ半導体が売られた? ── ねじれの正体

ではなぜ、ダウは最高値なのに半導体だけ急落したのか。これだけ聞くと「もうAI半導体は落ち目なのか」と不安になりがちですが、原因が分かればモヤモヤは消えていきます。

答えは、お金の引っ越しです。半導体やハイテクから、金融・製造・消費といった景気に敏感なほうへ、資金が移動しているんですね。いわゆるローテーションです。

今晩のFOMCを前に、ここまで大きく上げてきた半導体に利益確定の売りが出た。その逃げたお金は、消えてなくなったわけではなく、出遅れていた別のセクターにぐるっと回り込んでいます。イメージは、お引っ越し。健全なバトンタッチです。

そしてここが大事なところです。この2026年の相場で、ずっと心配されてきたことがありました。それは「一握りのAI半導体銘柄だけが相場全体を支えている」という過度な集中です。もしその数銘柄がこけたら、相場全体が崩れてしまうんじゃないか、と。

ところが昨日は、その主役だった半導体が下げても、ちゃんと金融や製造がバトンを受け取って、ダウは最高値を更新しました。つまり、相場を支える足が1本から何本にも増えているということです。

足が1本だと、相場はぐらつきます。でも、支える足が何本も増えると、相場は安定してきます。相場がより健全に、たくましくなった証拠とも言えるんです。

そして、私たちがS&P500や全世界株のインデックスを持っていれば、このローテーションは丸ごと指数の中で起きていることです。半導体が下げても、その資金は金融や製造に移っただけ。確かに時価総額加重平均のS&P500などはハイテク下落の影響を受けて下げていますが、指数の中でどこかが下がってもどこかが上がって補える──それを実感したのが昨日でした。

投資の名人ピーター・リンチはこう言い切っています。「下落に備えて、あるいは下落を当てようとして失ったお金は、下落そのもので失ったお金よりはるかに大きい」。半導体が下げた、相場がねじれたと慌てて動くこと、それ自体が長期投資家にとって一番のリスクなんですね。

だから私たちは、こういう日こそどっしり構えて、淡々とホールドしていればいい。

それでは3つ目、SpaceXに参りましょう。


3. SpaceX、3日連続上昇 ── すごいことに

ここ最近の相場の主役、SpaceX。昨日は終値で5%高、一時は17%も上げて、時価総額が475兆円。あのマイクロソフトやアマゾンを抜いて、世界4位になる場面もありました。すさまじいですよね。

SpaceXは昨日、AIでプログラミングを助ける「Cursor(カーソル)」という会社を9.6兆円で買収すると発表しています。Cursorはフォーチュン500の7割が使う急成長企業です。SpaceXは、ロケットと衛星とAIを一つに統合する、そんな企業へ進化しようとしています。

会社の見込みでは、自社の市場規模を約4400兆円と見積もっていて、その93%がAI関連。さらに、最大100万基の太陽光発電衛星を宇宙に打ち上げて、AI最大の弱点である電力問題を宇宙で解決する、と。桁違いの夢とスケールですよね。

今回のCursor買収には狙いがあります。SpaceXは個人向けには「Grok」(Xで使われているAI)を持っていましたが、法人向けが弱かった。Cursorは法人にとにかく強くて、しかも黒字企業らしいんですね。短期的にはSpaceXの赤字を補い、長期的にはロケットとAIの統合でさらに夢を羽ばたかせる。そのための買収と見られています。

SpaceXは来月7月の初め頃、ナスダック100に組み入れられる見込みです。その瞬間、連動するファンドがルール上220億〜270億ドル分を強制的に買うことになります。すごい金額が入ってくる可能性がある。

でも、ここでも私たちは当てにいきません。S&P500や全世界株式を持っていれば、その組み入れも指数の中で自動的に消化されるからです。こうした需給イベントは一時的な波。長期で持つ私たちの船は、その波の上をただ進んでいくだけです。

ここからは、長期投資家として冷静な話もします。今のSpaceXの値動きは、業績ではなく、需給で動いている面があります。オプション取引が始まって、レバレッジ型のETFや海外のデリバティブでの踏み上げまで重なって、株価は激しく乱高下しています。マネーゲームの様相も呈しているんですね。

しかも足元の実態を見ると、SpaceXのAI部門は昨年大きな赤字を出しています。夢の市場規模も、会社自身が「これは推計で、過度に当てにしないでほしい」と注意書きをしている数字です。さらに、IPOで買った個人が売りやすくなる29日頃に、まとまった売りが出る可能性もあります。

だから私は、この夢のスケールには素直にワクワクしつつ、今の株価の乱高下は追いかけません。ここが大事な区別です。「SpaceXの挑戦そのものに期待する」ことと、「今の需給で乱高下する株価に飛び乗る」こと。これは全くの別物です。この線を引けるかどうか、ここがとても大事なんですね。

それでは4つ目、今後の注目ポイントに参りましょう。


4. 今後の注目ポイントは?

手短に。今晩、日本時間の早朝にFOMC、アメリカの金融政策の結果が出ます。

原油が下がって利下げ観測も後退してきた中で、金利そのものは据え置きの見込みです。注目はパウエル議長の記者会見。声明文から将来の利下げを示す表現が消えていたり、会見のトーンが思ったよりタカ派、つまり引き締めに前向きだと受け取られると、相場が荒れる可能性もあります。

でも、これも当てにいくものではありません。


5. まとめ

昨日は、ダウが最高値で半導体が急落という、ねじれた1日でした。でもその正体は、相場の崩壊なんかではありません。むしろ、相場を支える足が増えた、健全なバトンタッチの日でした。

派手なニュースの日も、ねじれた日も、私たちがやることは何ひとつ変わりません。

SpaceXの夢にはワクワクしながらも、その需給の渦には飛び込まない。当てにいかず、S&P500や全世界株式で世界中にお金を働かせて、ただ淡々とホールドし続ける航路を守る。

今日のような、上と下が入り乱れたざわついた1日に、慌てず淡々と持ち続けられている。それは地味に見えて、本当はすごいことなんです。主役がどう入れ替わろうと、私たちは世界の成長そのものを丸ごと持っている。胸を張っていきましょう。

さあ、相場を見るのはこれくらいにして、資産は相場で働いてもらいましょう。私たちは私たちの仕事をする。そして、今日1日という限られた人生の1日を前向きに生きていれば、勝手に資産は働いて育ってくれます。

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バフェットかおる
5年で1億投資のド素人だった年収400万円のJALの底辺にいた客室乗務員が5年で億り人になった「誰にでもできる堅実な投資法」を紹介しながら、デパ地下でパートをしている54才の女が人生をやり直し中のチャンネルです。毎晩よる21時15分頃からラ...

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