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「今から株式投資を始めても大丈夫でしょうか」と聞かれることがあります。先に私の答えを書きます。危険かどうかは相場ではなく、入れる金額と期間で決まる、と私は考えています。この記事はもともと2025年4月、相場が大きく下がった直後に書いたものです。当時の不安を煽るような言い方は直して、私がデメリットだと思っている点を先に、そのあとで私が続けている理由を書きました。50代の私が自分の口座で見てきたことが中心です。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。相場や制度の話は、それぞれ記載した時点のものです。
この記事の内容は、YouTube動画でも話しています。

先に、私がデメリットだと思っている点
メリットから書くと都合の良い話になりますので、デメリットから書きます。株式投資は元本が保証されていません。買った直後に下がることもあり、私も何度も経験しました。
この記事を最初に書いた2025年4月は、米国の関税の発表で相場が下がっていました。当時も「ここからさらに下がるかもしれない」と書きましたし、今も同じことを思っています。下がらない相場はありません。
当時の記事では「トランプ前大統領」と書いていましたが、2025年1月に再び大統領に就任していますので、正しくは当時の現職の大統領です。ここは書き間違いでしたので直しました。
元本が減ることは、私の口座でも実際に起きています
私は高配当株を中心に持っていますが、含み損を抱えた時期があります。買った値段より下がったまま何か月も動かない会社もありました。数字が減っていくのを見るのは、慣れても気持ちの良いものではありません。
ですので「長期で持てば大丈夫」という言い方は、私はしないようにしています。長期で持てたのは、減っても生活が変わらない金額だけを入れていたからです。金額の設計のほうが先だと考えています。
使う予定のあるお金は入れていません
私が自分に決めているのは、生活費の1年分以上は現金で置いておくことです。子どもの学費や車の買い替えのように、時期が決まっている支出も投資には回しません。
理由は単純で、使う日が決まっているお金を入れると、相場が下がっている日に売らなければならなくなるからです。売る日を自分で選べないことが、私にとって一番のリスクでした。
それでも私が企業に投資を続けている理由
一番大きいのは、現金のまま置いておくことにも別の目減りがあると考えているからです。物の値段が上がっていくと、同じ金額で買えるものは減ります。預金の金利が物価の上がり方に追いついていない時期が続きました。
会社のほうは、物の値段が上がれば自分の商品やサービスの値段も上げられることがあります。もちろん上げられない会社もあります。値段を上げても買ってもらえる会社かどうかを、私は決算で見るようにしています。
もう一つは、配当を受け取れることです。株価が下がった年も、持っている会社から配当が届きました。これが私には続ける支えになっています。ただ配当は会社の判断で減ることもありますので、約束されたものではありません。
長期では上がってきた、という話をどう受け取っているか
当時の記事で私は「過去100年の米国株と日本株は、大暴落のあとすべて回復して右肩上がり」と書きました。今は少し言い方を変えています。回復はしましたが、かかった年数がまちまちだったからです。
直近の例を挙げると、2025年4月7日の日経平均は終値3万1136円58銭まで下げ、1年5か月ぶりの安値になりました。ところが3日後の4月10日には2894円97銭高と大きく戻し、4月末は3万6045円38銭で、月間ではプラスで終わっています。
その後、日経平均は2026年6月25日の終値で7万2366円34銭と最高値を付けました。ただ2026年9月30日は6万6753円72銭で、最高値からは下がっています。数か月で戻ることもあれば、十年以上かかった局面もあったというのが、私が過去を調べて思っていることです。
メリットとデメリットを並べてみます
| 私が感じているメリット | 私が感じているデメリット |
|---|---|
| 物価が上がる局面で、現金より目減りしにくいと考えている | 短期では大きく下がることがある |
| 持ち続けている間、配当を受け取れることがある | 元本は保証されていない |
| 会社の決算を読む習慣がつき、判断の材料が増えた | 使う予定のあるお金には向かない |
| 少額からでも始められる | 値動きが気になって生活に影響することがある |
この表は私の感じ方です。どちらが大きいかは、その方の年齢や収入や家族構成で変わると思いますので、私の表をそのまま当てはめないでいただきたいです。
私が会社を選ぶときに見ている数字
私はウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で読む、わからないものは買わない。この考え方に沿って、自分なりの目安を決めています。
私が最初に見るのは、自己資本比率とROE(自己資本利益率)です。自己資本比率は50%以上、ROEは8%以上を目安にしています。借入に頼りすぎていないか、預けたお金をどれだけ稼ぎに変えているかを見たいからです。
この数字は私が自分で決めた目安で、業種によって適切な水準は違います。たとえば銀行や商社は自己資本比率の意味が製造業とは違いますので、同じ基準では測れません。あくまで私の入口の線引きです。
かつて経営が行き詰まった会社の決算を後から見ると、赤字が続き、自己資本も薄くなっていたことがわかります。今はこうした数字がインターネットで誰でも見られます。私はそこを確かめてから買うようにしています。
少額から始めるという方法について
いきなり大きな金額を入れるのが怖いのであれば、その感覚は大事にしたほうがいいと私は思っています。怖いと感じるのは、自分が受け止められる範囲を超えているという合図だと受け取っています。
今は1株単位で買える仕組みがありますので、数百円から数千円で会社の株主になることもできます。私も最初は小さな金額で、配当が入る感覚を確かめました。
当時の記事には具体的な会社名と1株の値段を書いていましたが、今回は外しました。その日の値段を今から確かめられなかったのと、個別の会社の名前を挙げると推奨のように読めてしまうためです。
私が自分に決めている4つのこと
一つめは、生活費の1年分以上は現金で置くこと。二つめは、時期が決まっている支出は投資に回さないこと。三つめは、買う前に自己資本比率とROEを確かめること。四つめは、1社に集中させず分けることです。
この4つを決めてから、相場のニュースで慌てることが減りました。危険かどうかを相場に聞くのではなく、自分の金額に聞くようにした、ということだと思っています。
ここに書いたのは私が自分で決めたやり方で、どなたかにおすすめするものではありません。投資は元本が減ることがありますので、金額も時期も、ご自身で決めていただくものだと考えています。
もう一つ付け加えると、私は「いつ始めるか」をあまり気にしなくなりました。2025年4月のように下がった月に始めた方も、その前の高い月に始めた方も、同じ会社を持ち続けていればその後の配当は同じように受け取れます。始める日を当てることより、続けられる金額にすることのほうが、私には効きました。
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