※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が報じられ、画面に並ぶマイナスの数字を見て、手が止まった方は多いと思います。私もそうでした。
先に結論を書きます。1983年から今までの地政学リスクを並べ直してみると、そのあとに世界の株価指数が元の水準に戻らなかった例は見つかりませんでした。戻るまでにかかった時間は数日から1年半までばらばらで、「何日で底を打つ」と言える規則性は、私には見つけられませんでした。だから私は、底を当てにいくことをやめて、下がっても困らない現金の置き場所をつくるほうに手を動かしました。
私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は私個人の記録と考えで、投資の勧誘や助言ではありません。記事中の数字と相場の状況は2026年3月7日時点で私が確認したものです。最終的な判断はご自身でお願いします。
2026年3月、イラン情勢の報道で相場が荒れた
2026年2月末にアメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃が報じられ、そこから1週間ほど、株価指数も金の価格も大きく動きました。この記事を書いている時点ではまだ進行中で、何が確定した事実で何が見通しなのか、私にも切り分けられていません。ですので、この先に出てくる今回の件の数字は、すべて2026年3月7日時点で報じられていた概算としてお読みください。
こういうときに私がまず気をつけているのは、ニュースの強さに合わせて売買の量を変えないことです。怖いときほど大きく動かしたくなりますが、私はそれで失敗してきました。
1983年からの地政学リスク15回を並べてみた
地政学リスクという切り口だけで、1983年から今までを並べ直しました。出来事と時期だけを残しています。
- 1983年9月 大韓航空機撃墜事件
- 1990年8月 イラクのクウェート侵攻
- 1991年8月 ソ連クーデター事件
- 1996年3月 台湾海峡ミサイル危機
- 1998年8月 ロシア財政危機
- 2001年9月 米同時多発テロ
- 2003年3月 イラク戦争開戦
- 2006年10月 北朝鮮の初の核実験
- 2011年2月 アラブの春(リビア情勢)
- 2014年3月 クリミア併合
- 2017年8月 北朝鮮のミサイル発射
- 2020年1月 米・イランの緊張(司令官殺害)
- 2022年2月 ロシアによるウクライナ侵攻
- 2023年10月 イスラエル・パレスチナの衝突
- 2026年2月 米・イスラエルによるイラン攻撃(進行中)
もとの原稿には、この15回それぞれについて当時の指数の水準、下落率、底を打つまでの日数、VIXの有用度を点数にした表が入っていました。ただ、どの資料の何時点の数字なのかを私が確かめられなかったため、この記事では数字の部分を外しました。概算値だと書いてあるものを、判断の根拠として置いておきたくなかったからです。
15回を見て私が受け取ったこと
数字を外しても、残るものがありました。この15回のうち、そのあとに株価指数が元の水準へ戻らなかったものは、私が調べたかぎり一つもありません。
ただし、戻るまでの時間はまったくそろっていません。数日で戻ったものもあれば、ウクライナ侵攻のあとのように1年以上かかったものもあります。つまり「必ず戻る」という事実と「すぐ戻る」という期待は、別のものです。ここを一緒にしてしまうと、戻るまでのあいだに持ちこたえられなくなります。
私が持っているのは、世界中の会社に分散する投資信託と、自分で決算を読んで選んだ日本の高配当の会社です。地政学リスクのニュースで、そのどちらについても保有をやめたことはありません。会社がきちんと稼いでいるかどうかは、遠い国の情勢とは別に決算で確かめられるからです。
「底打ち20日の法則」を記事から外した理由
もとの原稿には「地政学リスクでは事件発生から18日〜22日後に底を打つ」「だから3月17日までに現金を用意する」という話が書かれていました。この部分は削りました。
理由は二つあります。一つは、平均日数の計算に使った下落率と日数そのものを、私が出どころまで確かめられなかったことです。もう一つは、仮に平均が20日前後だったとしても、実際の15回はばらばらで、平均のまわりに固まっていなかったことです。平均だけを取り出して「次もこうなる」と書くのは、私には無理でした。
日付を決めて「ここまでに動く」と自分を追い込む書き方も、やめました。期限を決めて現金をつくろうとすると、本当は売りたくなかったものまで売ることになります。私自身がそれで後悔したことがあります。
VIX(恐怖指数)を私はどう見ているか
VIXは、市場がこれからどのくらい大きく動くと見ているかを表す指数です。私はこれを、買うタイミングを教えてくれる道具としては使っていません。使っているのは「自分が今どのくらい怖がっているか」の目安としてです。
数値が40を超えるような場面は、過去をたどると総悲観と言われる時期に重なっていました。ただ、そこが底だったかどうかは後から振り返ってわかることで、そのときに判断できたわけではありません。北朝鮮の核実験のように、VIXがほとんど反応しなかった回もあります。そういうときは、慌てて売る必要はなかったのだと、あとから思いました。
もとの原稿にあった「VIXが40を超えたら売りのクライマックスで、数日以内に底を打つケースが多発した」という書き方は、歴史的に証明されたと言える根拠を私が示せないため、落としています。
現金をどれだけ持つか、私が決めたこと
私は50代です。相場が荒れた週に自分が何をするかは、前もって決めておかないと守れないと思っています。私が決めているのは次の二つだけです。
- 投資に回さないお金:生活費の1年分は、どんな相場でも動かしません。ここに手をつけない前提があるから、下がっているあいだも持ち続けられます。
- 買い足しに使うお金:毎月の入金の範囲でやります。持っているものを売って現金をつくることはしません。
もとの原稿には「投資可能な全資産の10〜20%を現金で持つ」「1,000万円運用なら100万〜200万円」という具体的な金額の目安が書かれていました。人によって収入も家族構成も違うなかで、私が金額や比率を示すのは投資助言にあたりかねないので、削りました。どのくらい現金を置くかは、ご自身の生活費と、眠れるかどうかで決めるのがいいと私は思っています。
金(ゴールド)については、私は持っていません。値動きの理由を自分で説明できないものは買わない、というバフェットのやり方をそのまま借りています。持たない理由を書いているだけで、持つことを否定しているわけではありません。
AIが売りを加速させる相場で、私がやめたこと
今の相場では、人が考えるより先にプログラムが注文を出します。下げはじめると速く、戻るときも速い。これは自分の目で見て、そうだと感じています。
速さに合わせようとするのをやめました。かわりにやっているのは、保有している会社の直近の決算をもう一度開いて、売上と利益と配当の方針が変わっていないかを確かめることです。ニュースでは変わっていても、決算では何も変わっていないことが、ほとんどでした。
地政学リスクそのものを当てることは、私にはできません。できるのは、持っている会社が稼げているかを確かめることと、動かす金額を小さく保つことだけです。
無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、この4つが近道です。
- 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 会社選びの基準を1枚に整理しました。
- 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、続けられるようにするシートです。
- 【無料】高配当株 配当管理シート(CSV対応) ― SBI証券のCSVを読み込んで、配当金をまとめられるシートです。
- 私の保有している会社の一覧 ― 私が実際に持っている会社と、取得単価・評価損益を公開しています。
私はYouTubeもやっています。よろしければ遊びに来てください。 https://www.youtube.com/@buffettkaoru
地政学リスクで相場が荒れた週に、動かす金額を小さくしておく【PR】
※このセクションには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
イラン情勢のようなニュースが出た週に、私がいちばん助かっているのは「1株から買える」ことでした。単元でまとめて買う前提だと、どうしても金額が大きくなって、怖さに判断が引っぱられます。私が使っている口座は次の2つです。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。
この記事の話は、動画でもお話ししています。


コメント