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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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ポイ活より時間を選んだ理由|50代の私が自分の時間単価を計算してやめたこと

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結論から書きます。私はポイントを追いかける時間をほとんどやめました。ポイントそのものが悪いとは思っていません。やめたのは、どのカードが得かを比べたり、キャンペーンの条件を読んだりする時間のほうです。やめてみたら、その時間で会社の決算を一社ぶん読めることに気づきました。これは私が自分の生活でやったことで、他の人にも同じようにしたほうがいいという話ではありません。あわせて、もとの記事に書いた「1時間の労働価値は約2,572円」という数字を取り下げます。出どころを確かめられませんでした。

筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。

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もとの記事の数字を取り下げます

2025年3月に書いたこの記事には、次のような数字を並べていました。1時間の労働価値は約2,572円、1分は約42.9円、1秒は約0.7円。そこから、現金払いは平均15秒かかるので約10.5円ぶんの時間を払っているのと同じだ、60年で34万5,600円になる、というところまで計算していました。

今回のリライトで、この計算をすべて取り下げました。理由は、いちばん最初の「約2,572円」の出どころを確かめられなかったからです。もとの記事では厚生労働省のデータや民間調査をもとにしたと書いていましたが、その数字がどの統計のどの欄から出たものなのか、今の私には示せません。土台が示せない数字から1秒あたりの単価を割り出して、さらに60年ぶんを掛けると、誤差も60年ぶんに膨らみます。

現金払いが平均15秒、タッチ決済が平均3秒という数字も、同じように出どころを確かめられませんでした。実際に自分でレジで数えたわけでもありません。削りました。

かわりに、自分の数字で計算し直しました

数字を全部消してしまうと、何を考えていたのかが伝わらなくなります。そこで、自分で確かめられる数字だけで計算し直しました。

確かめられるものとして使ったのは、最低賃金です。2026年度の地域別最低賃金は、全国の加重平均で時給1,177円になると答申されたと報じられています。目安の段階では1,176円、前年度から55円の引き上げでした。これは公表されている数字です。

そのうえで、私は自分の時間単価を自分で決めました。他人の平均ではなく、自分がその1時間を売る気になるかどうかで決めました。私の場合は時給2,000円としました。深い根拠はありません。この額なら1時間を手放してもいいと思えたという、それだけです。

かけた時間 私の時間単価(2,000円)だと 比べる相手
5分 約167円 ポイント数十円ぶん
30分 1,000円 還元率を比べて選び直す作業
2時間 4,000円 カードを乗り換える手続き一式

この表を作って、私はカードの乗り換えをやめました。2時間かけて4,000円ぶんの時間を使って、年間で得られるのが数千円だとすると、私には割に合いませんでした。ここは人によって答えが変わるところだと思います。時間単価を低く置く人なら、乗り換えたほうが得になります。

やめなかったこと:もらえるポイントは受け取っています

誤解されたくないので書いておきます。私はポイントを拒否しているわけではありません。レジで出されたら受け取りますし、クレジットカードでの投資信託の積立にポイントが付くなら、それも受け取ります。

もとの記事では、月5万円の積立で還元率1%なら年間6,000円になると書いていました。計算自体は合っています。ただ、還元率は証券会社やカードの条件で変わり、途中で下がることもあります。だから私は、還元率を理由に積立先を決めないようにしています。還元が下がったときに動かしたくなってしまうからです。

私がやめたのは「もらう」ことではなく「取りに行く」ことです。もらえるものは受け取る、取りに行くのはやめる。この線で分けると、迷う回数が減りました。

時間を回した先は、決算書と散歩でした

浮いた時間で何をしているかというと、たいしたことはしていません。会社の決算短信と有価証券報告書を読むこと、それと歩くことです。

決算を読むのは、私が投資のやり方を学んでいるウォーレン・バフェットの真似です。良い会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で読む、わからないものは買わない。この三つを守ろうとすると、どうしても読む時間が必要になります。一社ぶんの有価証券報告書を最後まで読むと、私は二時間くらいかかります。ポイントの条件を比べていた時間が、だいたいここに移りました。

歩くほうは、50代になって膝と腰が痛くなってから始めました。将来の医療費を減らすため、という計算をしたわけではなく、痛いと機嫌が悪くなるからです。結果として、歩きながら今日読んだ決算のことを考える時間になりました。

読んだ3冊

この考え方のきっかけになった本を挙げておきます。どれも私が読んで役に立ったものですが、同じように感じるかどうかは人によると思います。

アシュリー・ウィランズ『TIME SMART(タイム・スマート)お金と時間の科学』(柴田裕之訳、東洋経済新報社)。もとの記事ではサブタイトルを「時間感覚を科学する」と書いていました。これは私の記憶違いでした。訂正します。

ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』。お金を使わずに残したまま終わることの損について書かれた本です。

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』。やることを減らす話です。私はここから、ポイントの比較表を作るのをやめました。

本のなかの言葉は引用せず、自分の言葉で書いています。

スティーブ・ジョブズとセネカの言葉について

もとの記事には、スティーブ・ジョブズの「他人の人生を生きるな」という言葉と、セネカの「人生は短いのではなく、人がそれを浪費している」という言葉を引いていました。

ジョブズの言葉は、2005年のスタンフォード大学の卒業式での演説に出てくるもので、公開されている映像と原稿で確かめられます。セネカのほうは『人生の短さについて』の趣旨を要約した言い方で、一字一句そのままの引用ではありません。もとの記事では、どちらもそのままの引用のように書いていました。ここは書き方を直しました。

ただ、この二つの言葉に引っぱられて、私は記事全体を説教のような調子で書いていました。「人生において最も貴重な資源はお金ではなく時間です」と言い切ったり、「行動してみよう」と書いたりしていました。今回はそういう書き方をやめました。何が貴重かは、その人が決めることだと思います。

「4つの方法」も書き方を変えました

もとの記事には「時間を有効活用する4つの方法」として、スキルアップ、副業、投資の学習、健康管理の4つを並べていました。並べ方としては間違っていないと思うのですが、人に向かって「こう使うと将来のリターンが大きい」と示す形になっていました。

私が実際にやったのは、このうち二つだけです。投資の学習と健康管理です。資格の勉強は始めて途中でやめました。副業も、やってみたいとは思いながら手を付けていません。4つ並べて書くと、全部やったように見えてしまいます。やったことだけ書くようにしました。

それと「ポイント貧乏になる恐れがあります」という書き方も削りました。そういう人がいるという話を、私が見たわけではありません。

まとめ:1日は86,400秒だけれど

1日は24時間で、秒に直すと86,400秒です。これは誰にとっても同じです。もとの記事ではここから話を始めていましたが、秒に直したからといって使い方が上手くなるわけではありませんでした。私の場合、効いたのは秒の計算ではなく、「取りに行くのをやめる」という一本の線を引いたことでした。

ポイントの話に戻ると、私はいまも還元を受け取っています。比べるのをやめただけです。その時間で決算を読み、歩いています。これが正しい使い方だとは思っていません。50代の私の生活に合っていた、というだけの話です。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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