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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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高配当株として兼松(8020)をどう見ているか|中堅商社の事業構成と確認の手順

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兼松(8020)という中堅の総合商社について、私が自分でどう整理しているかを書きます。結論から言うと、私はこの会社を「高い利回りを今すぐ受け取る会社」ではなく「配当をゆっくり育ててきたかどうかを見る会社」として眺めています。以下は私の保有状況と検討の記録の紹介であり、特定の会社を推奨するものではありません。この記事では株価や配当の具体的な数字を載せていません。私が確認に使っている場所と、その見方だけを書きます。

※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の会社を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。本文に決算数値・配当金額・利回りを記載していないのは、記事を読む時点と私が書いた時点でずれるためです。最新の数字は会社の決算短信と有価証券報告書でご確認ください。

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兼松を「中堅商社」として見ている理由

総合商社と聞くと、まず大手数社の名前が浮かびます。兼松はその枠の外にいる、規模の小さい商社です。私はこの「小さい」という点を、良い面と悪い面の両方で受け止めています。

良い面は、扱っている商いの中身が比べやすいことです。大手は事業が広く、ひとつの決算資料を読んでも全体像がつかみにくい。兼松はセグメントの数が限られているので、どこで稼いでいる会社なのかを自分の頭で追いやすい。ウォーレン・バフェットのやり方を真似するなら、まず「自分が中身を説明できるか」が入口になります。その点で、私にとっては入りやすい会社でした。

悪い面は後の見出しで書きます。

事業の中身を確かめる順番

私が商社を見るときは、いつも同じ順番で資料を開いています。

最初にセグメント別の情報です。兼松は電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空といった柱で事業を分けて開示しています。柱の名前と、それぞれの利益の出方を見比べると、この会社がどの商いで生きているのかが見えてきます。資源そのものの値動きに乗って稼ぐ会社なのか、物を流して手数料で稼ぐ会社なのか。ここが商社ごとにまるで違うところです。

次に、そのセグメントの利益が年ごとにどう振れているかを見ます。平均が高いことより、悪い年にどこまで落ちたかを私は気にしています。配当を受け取り続けたいなら、見るべきは良い年ではなく悪い年です。

最後に、その振れ幅を会社がどう説明しているかを読みます。決算説明資料の質疑応答まで目を通すと、会社が自分の弱点をわかっているかどうかがわかります。

「高配当株」と「増配株」を私は分けて考えている

この二つは似た言葉ですが、私の中では別の棚に入れています。

高配当株は、買った時点の利回りが高い会社です。今の生活の足しにお金が欲しいときに向きます。増配株は、買った時点の利回りはそこそこでも、配当を少しずつ増やしてきた会社です。十年後の自分に向けて買うものです。

兼松を調べ始めたとき、私は前者の棚に置こうとして、途中でやめました。利回りの高さで並べると、商社のなかでは目を引く順位にはならないからです。むしろ、派手さのない会社が配当をどう扱ってきたかという目で見るほうが、この会社には合っていると感じました。ここが私の見方の軸です。

配当を見るときに私が開いている場所

利回りの数字だけで決めないために、私は三か所を必ず開きます。

ひとつ目は、会社が出している配当の方針です。「配当性向を何割程度に」「連結純利益に応じて」といった言い方で、どこを基準に配当を決めるかが書かれています。この基準が利益と連動しているのか、金額を据え置く約束なのかで、不景気のときの振る舞いが変わります。

二つ目は、過去の配当の推移です。これは会社のIRページに一覧で載っています。右肩上がりに見えても、途中で据え置いた年や減らした年がないかを一行ずつ確かめます。私は十年分をさかのぼって自分でメモに写しています。

三つ目は、営業キャッシュフローです。利益が出ていても現金が入ってきていなければ、配当は借入や資産の売却で払われていることになります。商社は在庫や立替の動きが大きいので、ここは特に見ます。

この三か所を見てから、はじめて利回りを計算します。順番を逆にすると、高い利回りに目を奪われて他が見えなくなるので、自分に対してこの順番を決めています。

規模が小さいことの弱さ

先に書いた「悪い面」です。事業の数が少ないということは、ひとつの柱が崩れたときに全体が揺れやすいということでもあります。大手商社なら、資源が悪いときに非資源が支える、という形になりますが、兼松の場合は支える側の層が薄い。

それから、市場での注目度の低さです。これは割安に放置されるという意味で投資家に都合がよく聞こえますが、裏を返せば、何か起きたときに買い手がつきにくいということでもあります。私は売るつもりで買っていないので致命的だとは思っていませんが、相場が荒れた週に値がぶれやすいことは覚悟しています。

この二つを飲み込めるかどうかが、私にとっての線引きでした。

為替と通商政策をどう受け止めているか

商社は海外との取引が商いの中身そのものなので、為替と各国の通商政策から逃げられません。円高になれば海外の稼ぎは円に直したときに目減りします。関税や輸出規制が動けば、扱っている商材の採算が変わります。

ただ私は、こうした話を読んで持ち株を入れ替えることはしていません。理由は単純で、どちらに転ぶかを当てる自信がないからです。わからないものは判断材料にしない、というのがウォーレン・バフェットのやり方から私が受け取った一番の教えでした。

代わりにしているのは、一社に寄せすぎないことです。商社を持つなら商社だけに固めず、国内で稼ぐ会社とも混ぜておく。これは当てるのではなく、外れたときの痛みを小さくするための手当てです。

この記事に数字を書かなかった理由

以前の私は、記事に株価や予想配当、利回り、PERといった数字を並べていました。書いたそのときは正しくても、半年後に読まれたときには別の数字になっています。読んだ方がその古い数字のまま判断してしまうのが、いちばん怖いと思うようになりました。

それに、数字を人の記事から写すと、自分で確かめる手間を省いてしまいます。決算短信を開くのは、慣れれば五分の作業です。その五分を自分でやるかどうかが、長く持てるかどうかの分かれ目になる気がしています。だからこの記事では、数字ではなく「どこを開くか」を書きました。

いま私が兼松について置いている結論

私は兼松を、資産の中心に据える会社ではなく、商社という商いを少し持っておくための一社として見ています。利回りで一番を取る会社ではないけれど、事業の中身が自分に説明できる範囲におさまっている、という点を評価しています。

逆に、来年この会社がどうなるかはわかりません。規模の小ささも、為替も、取引先の国の事情も、私には読めません。読めないことを承知のうえで、小さく持って決算ごとに確かめ直す。それが私のやり方です。

繰り返しになりますが、この記事は私の保有状況と検討の記録の紹介であり、兼松を推奨するものではありません。同じ会社を見ても、必要な現金の量や、持っていられる期間は人それぞれ違います。ご自身の決算資料の読み方で、ご自身の結論を出していただければと思います。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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