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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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ANAとJALのコロナ後の赤字と回復|2021年3月期の決算を50代の私が読み直す

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出典:livedoor news キャビンアテンダントについて
出典:livedoor news
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結論から書きます。コロナ禍でANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)が受けた打撃は、どちらも過去最大の赤字という形で決算に出ました。ANAホールディングスは2021年3月期に4,046億円、JALは同じ2021年3月期に2,866億円の最終赤字です。その後ANAは2023年3月期に3期ぶりの黒字へ戻りました。この記事はもともと2023年10月に書いたものですが、確かめられない数字と、確かめられない言葉がいくつも入っていたので、そこを直して書き直しました。はじめにお伝えすると、これは私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。

筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。記事に出てくる決算の数字は、各社が公表した当時の実績です。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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この記事は2023年10月時点の話です

もとの記事を書いたのは2023年10月22日です。当時はコロナ禍がようやく明けて、航空需要が戻りはじめた時期でした。ANAが「苦闘の1000日」と語られるような期間を過ぎて、どう立て直したのかを整理したかったのだと思います。

ただ、いま読み返すと、出どころの分からない数字と、確かめようのない言葉が混ざっていました。そのまま置いておくのは良くないので、確かめられたものだけを残しました。削った部分も、削ったと書いておきます。

コロナでANAとJALが出した赤字の大きさ

まず数字を直します。もとの記事には「ANAは5000億円、JALは3500億円の損失」と書いてありました。これは私の記憶違いでした。

会社 決算期 最終損益
ANAホールディングス 2021年3月期 4,046億円の赤字(当時の過去最大)
日本航空(JAL) 2021年3月期 2,866億円の赤字(当時の過去最大)
ANAホールディングス 2023年3月期 3期ぶりの黒字

どちらも、その会社の歴史の中でいちばん大きな赤字でした。桁を見ただけでは分かりにくいので、私はこう考えます。4,046億円というのは、飛行機を何十機も買えるお金です。それが一年で消えた。しかも売上が落ちても、飛行機の代金と人の給料と空港に払うお金は毎月出ていきます。航空会社がこういうときに苦しいのは、固定の出費が大きいからです。

もとの記事には、同じ時期に他の会社がいくら失ったかという一覧も入っていました。鉄道会社や百貨店、テーマパークの数字です。私はその出どころを示せなかったので、この記事からは外しました。リーマンショック時との比較の数字も同じ理由で外しています。

ANAが取った資金の手当て

売上が止まっても出費は止まりません。そこでANAは、手元のお金を厚くする動きをしました。報じられたところでは、金融機関からの借入や融資の枠を1兆円を超える規模で確保しています。正確な枠の金額は報道によって幅があったので、ここでは「1兆円を超える規模」とだけ書いておきます。

当時のANAホールディングス社長は片野坂真哉氏で、固定費や利息の負担が重いことを公の場で述べていました。これは新聞のインタビューとして報じられた内容です。私が社内で聞いた話ではありません。

私が決算書を見るときに気にするのは、こういうときの借入が「後でどうなるか」です。借りたお金は返さなければなりません。危機を越えられても、その後の数年は利息と返済が利益を削ります。航空会社の決算を読むときに、私は利益より先に借入の残高を見るようになりました。この経験からです。

国の支援はどこまで確かめられたか

当時、航空各社に対して国が支援を検討しているという報道が続きました。空港を使うときに払うお金を軽くする、着陸料の負担を減らす、といった形です。

もとの記事には支援の総額を書いていましたが、私はその数字の出どころを示せませんでした。報道の時期によって検討中の額と決まった額が混ざっていた可能性もあります。そのため金額は書かないことにしました。空港の使用料などの負担を軽くする形の支援が行われた、という事実までにとどめます。

当時、航空業界だけが特別に助けられるのは不公平だという声もありました。他の産業も同じように苦しかったからです。私はこの議論については、どちらが正しいとは書きません。ただ、国の判断で業績が左右される業種なのだという点は、投資をする側として覚えておきたいところです。

JALの破綻と再上場という、出発点の違い

ANAとJALを並べて見るとき、どうしても外せない前提があります。JALは一度破綻しているということです。

JALが会社更生法の適用を申請したのは2010年1月です。もとの記事では「2009年」と書いていましたが、これは間違いでした。訂正します。その後、公的な支援と更生手続きのもとで債務が整理され、人員や路線も大きく削られました。そして2012年9月に再上場しています。

この整理によってJALの財務は軽くなりました。一方ANAは、自分の力で借入を返しながら競争することになります。ANAの側から見れば、同じ土俵ではないという感覚が生まれるのは自然だと思います。私が現役のころにも、両社の置かれた条件の違いは話題になっていました。

資金の集め方も対照的でした。JALは2020年に市場から資金を集める増資を行い、財務を厚くしています。ANAも上場企業として市場から資金を集めています。どちらも、自力で手当てをする部分と外から助けてもらう部分があり、どちらか一方だけが優遇されたという単純な話ではありません。

「癒着」という言葉を、私はこの記事から削りました

ここは正直に書いておきます。もとの記事には、ANAが政権与党と癒着している、羽田空港の発着枠をANAが取れたのは政治に働きかけたからだ、という趣旨の文章が入っていました。

私はこの記述を全部削りました。理由は単純で、出どころを示せないからです。誰がいつどこでそう言ったのかを私は確かめられませんでした。確かめられないことを、実在する会社と政党について書くべきではないと考えました。発着枠の1枠あたりの値段として書いていた金額も、同じ理由で外しています。

羽田空港の発着枠は国が配分を決めるもので、配分の考え方や結果は公表されています。関心のある方は、国の資料を見るのがいちばん確かです。私が自分の言葉で書けるのは、ここまでです。

ANAが黒字に戻るまで

ANAは、人件費を含む費用を広く抑える方向に動きました。給与の水準を下げたこと、採用を絞ったこと、他の会社へ従業員を一時的に出したことなどが報じられています。削減幅の具体的な率は報道によって差があったので、ここでは率を書きません。

そして2023年3月期に、ANAホールディングスは3期ぶりの黒字へ戻りました。国内の移動が戻り、国際線の客も戻り、貨物の収入が支えになった時期です。

もとの記事では、この過程を「筋肉質な会社に進化した」と書いていました。いまはもう少し慎重に書きます。費用を削って黒字になったことと、稼ぐ力が強くなったことは別だからです。削った費用のうち、人の給料や整備のように後で戻さなければならないものがどれだけあるか。私はそこを見ています。

元客室乗務員として、私が見ていたこと

私は50代で、以前は客室乗務員として働いていました。この記事に書いた会社の数字や発表は、すべて公開されている情報です。在職中に知った事柄は書いていません。

私の体験として書けるのは、もっと手前のことです。会社が苦しくなると、何が先に削られるか。機内で配るものが簡素になり、便が減り、乗務の組み方が変わる。そういう順番で現場に降りてきます。削られたものがいつ戻るか、戻らないままになるかも、現場では分かります。

だから決算の数字を見ても、私はあまり驚きません。数字が悪くなる前に、現場では手触りで分かっていたからです。逆に言えば、現場の手触りだけでは会社の将来は分かりません。両方を並べて見るしかない、というのが私の結論です。

その後どうなったか(2026年10月時点)

2023年以降、両社は旅客需要の回復を受けて業績を戻してきました。一方で、燃料の値段、為替、整備の人手、機体の納入の遅れといった要素は、どちらの会社にもついて回ります。

私がこの記事を書いたあとの両社の決算を一本一本追いきれているわけではないので、ここではその後の細かい数字は追えていませんと書いておきます。最新の数字は各社の決算資料を直接見るのが確かです。

一つだけ言えるのは、コロナ禍で見えた弱点そのものは消えていないということです。外からの出来事で売上が止まると、固定の出費がそのまま赤字になる。この構造は業種の性質なので、これからも変わらないと私は見ています。

私がANAとJALをどう扱っているか

私は、航空会社を資産の中心には置いていません。働いていた業界だからこそ、売上が外の事情で止まるのを見てきました。配当を受け取り続けることを目的にしている私のやり方には合わない、と判断しました。

私のやり方は、ウォーレン・バフェットの考え方を真似しているつもりのものです。自分で中身を説明できる会社を、割安だと思えるときに買って、長く持つ。決算は自分で見る。分からないものは買わない。感染症や戦争や燃料価格を私は予想できないので、そこに利益が左右される会社は、私にとって「分からないもの」に入ります。

繰り返しますが、ここに書いたのは私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。元いた業界を悪く言いたいのでもありません。自分の条件に合うかどうかを、自分の分だけ決めただけです。

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この記事で書いた赤字の額も黒字への転換も、全部その会社の決算資料に載っています。私は気になった会社を1株だけ買って、決算が出るたびに自分の口座で数字を確かめるようにしました。1株から買えて、投資信託の積立も同じところでできる口座を選んでいます。

私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

⚠️ 【投資免責事項】
当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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