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結論から書きます。私がテスタさんの投資から受け取ったのは、会社名のリストではなく「1社に入れる金額の上限を先に決めておく」という一点でした。公開されている情報を読み直してみると、資産の大きさよりも、どこまで減っても生活が壊れないかを先に決めているところが共通していました。私はこの考え方だけを自分の口座に持ち込みました。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。本記事で触れるテスタさんの資産構成は、ご本人が動画や雑誌などで語ってきたと伝えられている内容を私がまとめたものであり、私が一次資料で確認できたものではありません。他の方の実績であって、同じ結果が再現されることを保証するものではありません。記載の数字は2026年10月時点のものです。
この記事から、確認できなかった数字と会社名リストを外しました
先にお断りしておきます。この記事はもともと、テスタさんの保有銘柄を42社ぜんぶ並べたものでした。書き直すにあたって、その会社名の全列挙をやめました。
理由は2つあります。1つは、どの会社をいまも持っているのかを、私が一次資料で確かめられなかったことです。公開されたのは過去の一時点の話で、その後に入れ替えが起きていてもおかしくありません。もう1つは、会社名が42個並んだ記事は、どうしても「この通りに買えばいい」と読めてしまうことです。私は投資助言・代理業の登録を受けていないので、そう読める形にはしたくありませんでした。
同じ理由で、「年間配当いくら」「1社あたりいくら」といった細かい金額も、断定をやめて幅のある書き方に直しています。
短期売買から「売らない運用」へ移った、という話
テスタさんはもともと、1分後の値動きを当てる短期売買で知られた方です。その方が、いまは数年先を見る運用に軸を移したと語っています。月単位の負けは気にせず、年単位でプラスになっていればいい、という考え方です。
理由として語られていたのは、資産が大きくなりすぎて、短期売買では動かせる金額に限りが出てきたということでした。得意なやり方を自分から手放したわけです。私はここが一番すごいと思いました。うまくいっている方法を捨てるのは、たぶん負けを認めるより難しいです。
私は短期売買をやったことがありません。だから「移った」という経験もありません。ただ、自分のやり方が通じなくなる日は来る、という前提だけは借りておこうと思いました。
1社に入れる上限を、金額で先に決めておく
伝えられている話のなかで、私がそのまま真似したのはここだけです。どれだけ自信があっても、1つの会社に入れる金額には上限を置く。資産全体に対して数パーセント以内に抑えておく、という決め方でした。
数字そのものは規模が違いすぎるので、私には関係ありません。大事なのは順番だと思いました。会社を選ぶ前に、上限を決めている。選んでから「いくら入れようか」と考えると、気に入った会社ほど多く入れてしまいます。私は過去にそれをやって、1社の決算で口座全体の気分が決まる状態を作ってしまいました。
いまの私は、1つの会社に入れる金額を、投資に回しているお金の数パーセントまでと決めています。この上限は、買う会社を調べ始める前に書き出しておきます。あとから広げないためです。
土台はインデックス、その外側に配当をくれる会社
伝えられている構成は、だいたい次の順番でした。まず全世界株やS&P500、TOPIXといった指数を土台に置く。そのうえで、金や米国債のような値動きの質が違うものを混ぜる。そして最後に、長く持てると思えた会社を個別に持つ。
この順番は、私が自分でやっていることとほとんど同じでした。私も、まず投資信託で世界全体を持っています。そのあとに、決算を自分で読んで納得できた会社だけを少しずつ買い足しています。逆の順番にすると、たまたま当たった1社の話が自分のなかで大きくなりすぎます。
セクターでいうと、銀行、鉄鋼や化学、建設や不動産、エネルギーといった、景気の波を受けやすいけれど配当を出す会社が多めだったと伝えられています。私の口座も結果として近い顔ぶれになりました。これは真似したからではなく、配当利回りで探していくと同じあたりに行き着くからだと思っています。
景気に敏感な会社を多めに持つとき、私が気をつけていること
鉄鋼や海運、エネルギーのような会社は、業績が良いときの配当が大きく見えます。ただ、その配当は景気が良い年の利益から出ています。景気が反転すれば減ることもあります。
だから私は、配当利回りの数字だけでは買わないことにしました。見るのは、何年分かの利益と配当の推移です。利益が半分になった年にも配当を出せていたか。借入が増え続けていないか。この2つで、だいたい足りています。
それでも減配はあります。私は「減配しない会社を当てる」ことはできないと思っているので、1社あたりの金額を小さくしておくことで受け止めるようにしています。結局、前の章の上限の話に戻ります。
「暴落したら買う」を、言葉のまま受け取らないようにしています
伝えられている話のなかに、価格が大きく下がったところで買う、というものがありました。これは言葉としてはよく聞きます。ただ、過去に下がったあと必ず戻ってきた、という言い方は私はしないことにしています。戻らなかった会社もありますし、戻るまでに十年かかった市場もあります。
私が実際にやっているのは、下がったときに買えるお金を、下がる前に残しておくことだけです。相場が落ち着いているときに全部買ってしまうと、安くなった日に手持ちがありません。だから私は、毎月の積み立てとは別に、使わないお金を少し置いています。
そのお金を入れる日を、自分で当てにいくことはしません。どこが底かは私にはわかりません。下がった週に、決めてある金額の半分だけ入れる。それ以上は動かさない。この程度の決め方でも、何もしないより落ち着いていられました。
他の方の保有リストを見るときの、私の読み方
有名な投資家の保有リストは、読むと面白いです。ただ私は、そこから会社名を写してくることはやめました。写しても、なぜその会社なのかが自分のなかに残らないからです。
代わりに見ているのは、ルールの方です。1社にいくらまでか。どういう状態になったら手放すのか。土台に何を置いているのか。この3つは、資産の大きさが違っても形を変えずに使えます。
私はウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で読む、わからないものは買わない。この3つです。テスタさんの話を読んでいても、結局そこに近いことが書かれていると感じました。手法は違っても、自分が壊れない範囲でやる、という点は同じなのだと思います。
念のためもう一度書きます。この記事はテスタさんという他の方の公開情報をまとめたものです。私が持っている会社の紹介ではなく、特定の会社をおすすめするものでもありません。同じことをして同じ結果になるとも限りません。
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1社に入れる金額を小さく抑えようとすると、どうしても1株単位で買える口座が必要になります。私がその用途で使っているのは次の2つです。
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