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結論を先に書きます。私は「物価はいずれ落ち着く」という前提で家計を組むのをやめました。かわりに、生活費が上がったままになる前提で、現金の置き方と毎月の積み立てだけを直しました。相場の予想は当てられないので、予想に合わせて口座を動かすことはしていません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記載の数字は2026年10月時点で私が公表資料から確認できたものです。
この記事から、特定の方の予想と確認できなかった数字を外しました
先にお断りしておきます。この記事はもともと、ある投資家の方が動画で語った内容を要約したもので、「日経平均7万円台」という予想や、その方のお名前が入っていました。書き直すにあたって、お名前と予想の数字を外しました。
理由は、切り抜き動画をもとにした要約だったため、その方が実際にどう言われたのかを私が確かめられなかったことです。他の方の発言を、確かめないまま自分のブログに言い切りの形で載せるのは、その方に対して失礼だと思いました。
あわせて、政策金利や補助金ありのガソリン価格のように、いま時点の数字が確認できなかったものも外しています。残したのは、総務省や連合などが公表した、年が特定できる数字だけです。
「2%で落ち着く」という見通しを、私が当てにしなくなった理由
日本銀行は長いあいだ、物価上昇率は2%程度に落ち着くという見通しを出してきました。私はその見通しが間違っていると言いたいわけではありません。ただ、自分の家計をその数字に乗せるのはやめました。
理由は単純です。総務省が公表した消費者物価指数は、2023年の生鮮食品を除く総合で前年比3.1%上がりました。これは41年ぶりの上がり幅だと報じられました。見通しより高い年が実際にあったということです。
それに、私が買い物で感じる上がり方は、指数よりも大きく感じます。指数は家計全体の平均なので、食べ物や日用品のように毎週買うものだけを見ると、体感はもっと上です。私は体感のほうを家計の前提にしました。
値上げの中身が、輸入のせいから国内のせいに変わってきた
最初の数年の値上がりは、原油や小麦のような輸入品の値段が上がったことが大きかったと言われていました。輸入品の値段は下がることもあるので、これは一時的なものとして見ることができます。
ただ、いまは人件費と家賃のような、国内で決まるコストが上がっています。連合が集計した2024年の春闘の賃上げ率は、最終的に平均5.10%でした。33年ぶりの水準だと報じられました。
私が気にしているのは、人件費と家賃は一度上がると簡単には下がらない、という点です。輸入品の値段と違って、来年ふっと戻ることが期待しづらい。だから私は、生活費の水準が上がったままになる前提で考えることにしました。
預金の金利が物価の上がり方に届いていない、という状態
難しい言葉を使うと「実質金利がマイナス」という話になります。噛んで砕くと、預金に付く利息より物価の上がり方が大きい、ということです。
この状態だと、通帳の数字は減っていないのに、同じお金で買えるものが少しずつ減っていきます。私は長いあいだ、これを損だと思っていませんでした。数字が減らないので、気づきにくいのです。
ここで私が注意していることを1つ書きます。だからといって「現金を持つのが一番危ない」とまでは思っていません。急にお金が必要になったときに現金がないほうが、私にとってはよほど困ります。私は、生活費の半年分くらいは普通預金に置いたままにして、それを超える分だけを投資に回すことにしました。この線の引き方は人それぞれだと思います。
株価が上がることと、会社が育つことは別だと思っています
物価が上がると、会社の売上や利益の金額も大きくなります。売る数が同じでも、値段が上がれば金額は増えるからです。株価がそれに合わせて上がることもあります。
ただ、それは会社が育ったのとは違います。お金の目盛りが変わっただけ、という部分が含まれています。私はここを区別するために、決算を見るときに売上の金額ではなく、数量や単価、それに利益率を見るようにしています。
数量が増えていて、利益率も落ちていない会社は、値上げだけで膨らんだ会社とは中身が違います。私はそういう会社を、できるだけ割安なときに買って長く持つようにしています。ウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりです。
補助金で抑えた物価は、補助金が切れたときに表に出てくる
電気やガス、ガソリンには、時期によって国の補助が入ってきました。補助が入っている間は、請求書の金額が抑えられます。そのぶん、統計に出てくる物価上昇率も低くなります。
私が家計簿をつけていて困ったのは、補助が始まった月と終わった月で、同じ生活をしていても光熱費が動いてしまうことでした。だから私は、補助の有無で上下した月を平均して1年分で見るようにしました。そうすると、じわじわ上がっている線が見えてきます。
いまどの補助がいくら入っているのかは、年度や地域で変わります。この記事では金額を書きません。気になる方は、ご自分の検針票を1年並べてみるのが一番早いと思います。
インフレが続く前提で、私が実際に直した3つのこと
相場の予想はできないので、私が触ったのは自分で決められる部分だけです。
1つ目は、毎月の積み立ての額を、昇給ではなく物価に合わせて見直すことにしました。生活費が上がった年は、積み立ても同じ割合で増やします。増やせない年は減らします。無理はしません。
2つ目は、配当をくれる会社を、値上げを通せる会社に寄せました。通信や保険、商社のように、コストが上がったぶんを価格に移しやすい会社です。これは私の口座の話で、同じようにすることをすすめているわけではありません。
3つ目は、円だけで持たないようにしました。投資信託で世界全体を持つことで、結果として外貨の資産も持っている形にしています。為替を当てにいくのではなく、円の一本足をやめておく、というだけの意味です。
金については、持っていません。値段の動きを私が説明できないからです。わからないものは買わない、と決めています。
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