※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
株価が上がり続けているときに「長期投資だから売らない」と言うのは簡単ですが、本当に試されるのは下落が来たときです。S&P500は過去、ITバブル崩壊で約49%、リーマンショックで約57%、コロナショックで約34%、2022年の下落相場で約25%下がり、それでも長期では成長してきました。この記事では、暴落を予測するのが難しい理由と、下落相場で私が積立と保有方針を守るために決めていることをまとめます。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事の数字は2026年11月6日時点のものです。投資の判断はご自身でお願いいたします。
下落相場で試される「持ち続ける握力」
相場が上がっているときは、誰でも強気になれます。「長期投資だから売らない」「暴落が来たら買い増しする」「下落は絶好のチャンスだ」。私も、そう口にするのは簡単だと感じています。
けれども実際に株価が下がり始め、持っている資産が日に日に減っていくと、同じことを言えるでしょうか。画面いっぱいに広がるマイナスの数字。連日流れてくる悲観的なニュース。SNSを開けば「暴落の始まりだ」「今すぐ逃げろ」「まだまだ下がる」という声が飛び交います。そんなとき、人はなかなか冷静ではいられません。
それでも私は、こういう相場が来ることも想定して投資を続けてきたつもりです。上昇相場で利益を得ることだけが投資ではなく、下落相場をどう乗り越えるかに、長期の資産形成の大きな分かれ道があると考えています。
もちろん、どんな会社でも無条件に持ち続ければいいわけではありません。私が大切にしているのは、恐怖に振り回されず、自分が積み上げてきた投資のルールを守れるかどうかです。私はこれを「持ち続ける握力」と呼んでいます。
暴落を事前に予測できるという幻想
株価が急落すると、必ずといっていいほど「暴落の予兆」が話題になります。「あの指標が危険を知らせていた」「あのとき売っておけばよかった」。けれども、本当に暴落は事前に見抜けるのでしょうか。市場には、暴落のサインとされる指標がいくつもあります。私が調べた4つを整理します。
① 予想PERが高いから暴落するとは限らない
PERは、株価が会社の利益の何倍の水準にあるかを示す指標です。一般的にはPERが高いほど割高と判断されやすいのですが、割高だからといってすぐに下がるわけではありません。会社の利益が伸び続けたり、市場への資金流入が増えたりすれば、割高とされる水準からさらに株価が上がることもあります。PERだけで売買のタイミングを決めると、大きな上昇を取り逃がすおそれがあります。
② 会社の利益成長にはタイムラグがある
業績が悪くなれば株価が下がる。一見当然のように思えますが、株式市場は将来の業績を先回りして織り込む傾向があります。実際に利益が悪化した頃には、株価がすでに大きく下がっていることも珍しくありません。逆に、赤字決算が発表されても、回復への期待から株価が上がる場合もあります。私は、今の数字だけでなく、その先に何が起こるかを考えるようにしています。
③ 逆イールドは暴落の日時を教えてくれない
逆イールドとは、一般的に長期金利が短期金利を下回る現象で、景気後退の予兆として注目されます。ただ、逆イールドが起きてから実際に景気後退が来るまでには大きな時間差がある場合があり、その間に株価が上がり続けることもあります。逆イールドだけを根拠に売るのは難しいと、私は考えています。
④ 恐怖指数VIXは市場の不安を映す鏡
VIXは、市場が予想する将来の株価変動の大きさを示す指数で、恐怖指数とも呼ばれます。暴落時には急上昇することがありますが、VIXが上がったからといって、その後の底値や反発の時期がわかるわけではありません。私は、市場にどれほど不安が広がっているかを知るための目安として見ています。
結局のところ、ひとつの指標で暴落を正確に予測するのは、とても難しいことです。だから私は、予測を当てることよりも、どんな相場が来ても対応できる準備のほうを大切にしています。
本当に怖いのは株価の下落ではなく、自分自身の感情
暴落のときに投資家を苦しめる最大の敵は、恐怖だと私は感じています。
行動経済学には「損失回避性」という考え方があります。人は、利益を得る喜びよりも、同じ金額を失う痛みのほうを強く感じる傾向がある、というものです。10万円の利益が出たときの喜びより、10万円の損失が出たときのショックのほうが、心に深く残りやすい。だから株価が下がると、冷静な判断が難しくなります。
そして一度「もっと下がるに違いない」と思い込むと、その考えを裏付ける情報ばかり探してしまいます。これが確証バイアスです。ニュースを見れば暴落予測、SNSを見れば悲観論。そうした情報に触れるほど、不安は大きくなっていきます。
そんなとき、私は自分にこう問いかけるようにしています。売ろうとしている理由は、投資先の価値が変わったからなのか。それとも、ただ怖くなったからなのか。
この二つはまったく違います。業績や投資の前提が根本的に崩れたのであれば、売却を検討します。けれども、長期の成長のシナリオが変わっていないのに、価格が下がったという理由だけで手放してしまう。それは、長期投資を続ける私がいちばん避けたい行動です。
暴落は長期投資家にとってチャンスにもなる
歴史を振り返ると、株式市場は何度も大きな下落を経験してきました。原因も規模もそれぞれ違いますが、共通しているのは、下落の真っただ中では先行きがとても暗く見えるということです。
| 下落局面 | S&P500の最大下落率(おおよそ) |
|---|---|
| ITバブル崩壊 | 約49% |
| リーマンショック | 約57% |
| コロナショック | 約34% |
| 2022年の下落相場 | 約25% |
数字だけを見ると恐ろしく感じます。それでも米国株式市場は、こうした危機を乗り越えて長期的には成長してきました。もちろん、次の下落が同じように回復する保証はありませんし、すべての会社が立ち直るわけでもありません。
それでも、世界経済や優良な会社の長期的な成長を信じて分散投資をしている私にとって、下落は悪い出来事だけではないと考えています。積立投資を続けていれば、株価が下がったときには同じ金額でより多くの口数を買えます。将来価格が回復すれば、下落局面で買った分が資産形成を後押ししてくれる可能性があります。上昇相場では資産が増えることを喜び、下落相場では安く買えることに目を向ける。この見方を持てるかどうかで、暴落の感じ方は大きく変わると私は思っています。
新NISAの積立を、私が下落相場でも続ける理由
新NISAを使って毎月コツコツ積み立てている方も多いと思います。私が自分に言い聞かせているのは、積立投資は毎日の株価を予測して利益を狙うためのものではない、ということです。時間を味方につけて、長期の資産形成を目指す方法です。
株価が高いときには少ない口数を、安いときには多い口数を買う。ドルコスト平均法は、この仕組みを生かしたものです。だから私は、相場が下がったからといって、感情だけで積立の方針を変えないことにしています。
生活資金を確保し、無理のない金額で続けているのであれば、一時的な下落は最初から想定していた出来事のひとつです。反対に、生活費まで投資に回していたり、下落で日々の暮らしに大きな支障が出たりするのであれば、投資額やリスクを見直す必要があると私は考えます。
私にとっての本当の握力とは、意地でも売らないことではありません。自分に合った投資のルールを守り続ける力のことです。
暴落に備えていた人と、準備していなかった人の違い
暴落が来たときにいちばん効いてくるのは、事前の準備だと私は考えています。たとえば、次のような方針を下落の前に決めておく方法があります。
- 10%下落した場合は、まず投資先の状況を確認する
- 20%下落した場合は、余裕資金での追加投資を検討する
- 35%以上下落しても生活に支障が出ない資産配分にしておく
- 投資のシナリオが崩れた会社は、保有を続けるかどうか見直す
もちろん、これらの下落率は目安で、底値を示す数字ではありません。大切なのは、下がってから慌てて考えるのではなく、下がる前に自分の行動を決めておくことです。そのうえで、GDP、金利、為替、会社の業績、チャートなど、さまざまな情報を合わせて判断する。ひとつのニュースに振り回されず、広い視野を持つことが、下落相場を乗り越えるための私の姿勢です。
暴落を乗り越えた経験は、投資家を強くする
投資を長く続けていれば、いつか必ず大きな下落に出会います。含み益が減ることも、含み損を抱えることもあります。眠れないほど不安になる夜もあるかもしれません。
それでも、そうした局面を自分の投資方針と向き合いながら乗り越えることで、経験は積み上がっていきます。暴落を経験する前と後では、相場の見え方が変わります。恐怖に飲み込まれるのか、冷静に状況を確かめて次の一手を考えるのか。同じ下落相場でも、向き合い方によって結果は大きく違ってくると私は感じています。
相場が好調なときに利益を出すことは、多くの人にできます。相場が崩れたときにも冷静さを保つのは、私にとってもまだ簡単ではありません。だからこそ、下落の局面は自分の投資を見直す大事な時間だと考えています。
まとめ:「暴落が来ても大丈夫なように、準備してきた」
私は、株価が永遠に上がり続けると思って投資を始めたわけではありません。ときには大きく下がることも、予想を超える暴落が起きることもある。それをわかったうえで、長い時間をかけて資産を育てようと決めました。
- PER、利益成長、逆イールド、VIXのどれも、ひとつだけで暴落の時期を当てることは難しい
- 本当に怖いのは下落そのものより、損失回避性や確証バイアスといった自分の感情
- S&P500は約25〜57%の下落を何度も経験しながら、長期では成長してきた(将来の保証ではない)
- 積立は感情で止めず、生活に無理が出ているなら金額やリスクを見直す
- 下落の前に、下落率ごとの行動を決めておく
相場の底がどこなのかは、誰にもわかりません。それでも、恐怖に支配されずに自分の方針に沿って行動することはできます。「暴落が来たらどうしよう」ではなく、「暴落が来ても大丈夫なように、準備してきた」。下落の局面では、私はこの言葉を思い出して、持ち続ける理由がある資産は恐怖だけで手放さないと決めています。投資には元本割れのリスクがあり、過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
あわせて読みたい関連記事
- 【暴落に備える】安定相場のときに私がやらないと決めていること|崩れるサインを当てにいかない理由
- 退職直後の暴落で老後資金はどうなる?|S&P500・オルカンを取り崩す前に決めた3つの準備
- オルカンとS&P500|円高で評価額が下がっても私が積立をやめないと決めた理由
下落相場でも積立と買い足しを続けるために私が使っている証券口座【PR】
※このセクションには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
下落の局面でも積立を止めず、余裕資金の範囲で少しずつ買い足せるように、私は手数料と使いやすさで選んだ証券口座を使っています。どこを使うかはご自身の判断でお願いいたします。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、この4つが近道です。
- 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 会社選びの基準を1枚に整理しました。
- 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、続けられるようにするシートです。
- 【無料】高配当株 配当管理シート(CSV対応) ― SBI証券のCSVを読み込んで、配当金をまとめられるシートです。
- 私の保有している会社の一覧 ― 私が実際に持っている会社と、取得単価・評価損益を公開しています。
それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


コメント