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金と銀の価格が、数日のあいだに大きく下げた局面がありました。私が調べて納得したのは、金が嫌われたのではなく、ドルが信頼を取り戻したぶんだけ金の出番が減った、ということでした。金は利息も配当も生まない資産なので、ドルの金利が高いままだと相対的に持ちにくくなります。私は、この一件でも持ち株の持ち方は変えませんでした。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記載の数字は2026年10月時点のものです。
金が急落した日に、私が最初に確かめたこと
金と銀が数日で大きく下げたというニュースを見たとき、私はまず「何が壊れたのか」ではなく「何が直ったのか」を探しました。金が売られるときは、金そのものに悪い話が出たときよりも、金の代わりになるものの評判が良くなったときのほうが多い、と私は考えているからです。
きっかけは、アメリカの中央銀行(FRB)のトップ人事でした。トランプ大統領が、次のFRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名しました。ウォーシュ氏は2026年1月に指名され、同年5月に上院で承認されて議長に就任しています。
見出しの「暴落」という言葉より、この順番のほうが私には大事でした。
金には「利息を生まない」という弱点がある
金はきれいですし、世界中どこでも通用します。ただ、持っているだけでは利息が入ってきません。配当も出ません。
一方、ドルを銀行に置いたり、アメリカの国債を買ったりすると、利息が入ります。
ですから「これから先もドルの金利は高めのままだろう」と多くの人が思った瞬間に、利息のつかない金は相対的に持ちにくくなります。好き嫌いの話ではなく、引き算の話だと私は受け止めています。
ドルと金がシーソーの両端に座っている理由
金の値段は、世界中で「1オンス何ドル」という形で付けられています。つまり、ものさしがドルなのです。
ものさしであるドルが強くなれば、同じ金の価値はドルで測ると小さく見えます。ドルが弱くなれば、大きく見えます。
金が下がったというニュースの半分は、実は「ドルが上がった」という話です。私はこの二つを切り離さずに見るようにしています。
「お守り」としての金の出番が減った
金は、世界が不安なときに買われます。通貨の値打ちが保てなくなるのではないか、という不安の受け皿です。
パウエル前議長の後任には、大統領の意向をそのまま受け入れる人が座るのではないか、という見方が強かった時期がありました。中央銀行が政治に引っ張られると、お金の量が緩みすぎてドルの値打ちが薄まるのではないか。その不安が、金を買う理由のひとつになっていました。
結果として、金融政策の実務経験がある人が後任に決まりました。不安が小さくなったぶん、お守りを握っていた手がゆるんだ。それが数日の急落の中身だったと私は理解しています。
政策金利と市場金利は、別のものだと知っておく
ここは私も長いあいだ取り違えていました。金利には、性質の違う二つがあります。
- 政策金利|FRBが会議で決める金利です。
- 市場金利|国債が売買されるなかで決まる利回りです。決めているのは市場参加者です。
大統領は「金利を下げろ」と言い、議長候補もそれに歩み寄る発言をしていました。それなのに、指名の直後に長めの市場金利は上がりました。
ウォーシュ氏は、金利を下げる話と同時に、FRBが抱え込んだ資産を減らしていく(バランスシートを小さくする)という話もしていました。市場は、短い金利は下がっても長い金利は下がらないかもしれない、と読んだわけです。
政策金利が下がれば金利がぜんぶ下がる、という単純な話ではありませんでした。
円安は、私の資産にどう跳ね返ってきたか
ドルが強くなると、円は相対的に弱くなります。私が持っている米国株の投資信託は、円で見た評価額が上がりやすくなります。
ただ、これは会社が育って増えたお金ではありません。為替のぶんです。円安が止まれば、同じだけ戻ります。
ですから私は、円で見た評価額が気持ちよく増えた月ほど、中身を見直すようにしています。持っている会社の利益はどうか、配当は続いているか。そこを見ないと、為替の上げ下げに気分だけ振られてしまいます。
為替は私には読めません。読めないものを前提にした買い方はしないと決めました。
金が急落しても、私が持ち方を変えなかった理由
私がやっているのは、ウォーレン・バフェットのやり方の真似です。良い会社を割安なときに買って、長く持つ。決算は自分で開いて見る。わからないものは買わない。この三つだけです。
金は、私には「わからないもの」の側にあります。利益も配当も生まないので、決算書で確かめようがないからです。値段が上がるか下がるかは、結局ほかの人がどう思うかで決まります。そこを当てる自信が私にはありません。
ですから、金が上がった下がったで、私の持ち株の判断は動きません。現金を稼ぐ力のある会社を持ち続ける、というやり方を私は選びました。
元の原稿から、下落率の試算を外しました
この記事のもとになった原稿には「数日で約33%下落」「1000万円が約670万円に」といった試算が入っていました。私のほうで一次情報まで確かめきれなかったので、その数字は外しました。
下落率は、どの日のどの価格を起点にするかで大きく変わります。確かめられない数字を置いておくと、読んでくださった方の判断を狂わせてしまいます。
為替の「1ドル=160円になるのは時間の問題」という見通しも外しました。私には当てられません。
銀行や商社の話は、推奨ではありません
元の原稿では、銀行や商社の会社名を挙げて「超・追い風」「強力な武器」と書いていました。私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていないので、その書き方はやめました。
一般的な関係としてお話しできるのは、ここまでです。金利が上がると銀行の利ざやは広がりやすい。円安だと、海外で稼ぐ会社の円に直した利益は増えやすい。
そこから先、どの会社をどう扱うかは、ご自身で決算を開いて決めていただくのがいちばんだと私は思っています。私も、そうしています。
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為替も金利も、私には読めません。読めないなら、一度に動かす金額を小さく分けて、長く続けられる形にしておくしかないと私は考えています。1株から買える口座だと、その分け方がしやすくなります。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
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