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積水ハウス(1928)2027年1月期の中間決算を読む|米国が冷えても純利益は過去最高、配当145円予想と私の見方

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米国は冷えた。それでも中間の利益は過去最高でした|積水ハウス中間決算 1億円への道
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積水ハウスが2026年9月10日に発表した2027年1月期の中間決算(2026年2〜7月)は、売上は減ったものの本業のもうけは増え、純利益は2〜7月期として過去最高でした。米国の住宅事業がほぼ利益ゼロまで落ちた一方で、日本の「建てた後の仕事」と物件の売却が穴を埋めた決算です。配当は年145円の予想です。

私は積水ハウスに投資していて、この決算で本業の稼ぐ力が落ちていないかを確かめました。この記事では、数字と事業ごとの成績、心配な点、私の受け止め方を整理します。

※この記事は私の保有状況と考えの紹介であり、積水ハウスへの投資をすすめるものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年9月10日発表の決算短信と、9月11日時点の株価にもとづきます。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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決算の数字:売上は減っても、利益は増えた

中間期(2〜7月) 金額 前年同期比
売上高 1兆9,656億円 −2.5%
営業利益 1,803億円 +16.0%
純利益 1,250億円 +23.1%(中間期として過去最高)

通期の予想は、売上を930億円引き下げて4兆2,600億円、営業利益は3,500億円で据え置き、純利益は60億円引き上げて2,240億円(前期比3.5%減)です。売上の予想を下げても利益の予想は上げた。売れる量が減っても、もうけを守れる体質になってきていると私は受け止めました。半年で、営業利益は年間予想の約52%、純利益は約56%まで進んでいます。

4つの事業ごとの成績

事業 中身 営業利益 前年同期比
請負型 家・アパート・ビルを建てる 757億円 −1.6%
ストック型 建てた後の賃貸管理・リフォーム 568億円 +13.3%
開発型 土地を仕入れ、マンションなどを建てて売る 599億円 +114.1%
国際 主に米国の戸建て住宅 10億円 −93%

私がこの会社の一番の強みだと考えているのは、ストック型です。景気に左右されにくく、配当の土台になる部分が着実に伸びています。開発型が倍以上になったのは、グループのリートに賃貸マンション6物件を売ったことなどが大きく、物件は毎年同じだけ売れるとは限らないので、今回の増益には一時的な面もあると見ています。

国際は、前年同期の152億円から10億円まで減り、売上も約2割減りました。

米国事業:金利の高止まりで低価格帯が苦戦

報道によると、米国の戸建てを中心とする国際事業の売上は予想から840億円下振れし、通期の引き渡し戸数は約9,500戸(前期比19%減)の見込みです。住宅ローン金利が高いままで、特に低価格帯の家が売れにくくなっています。

一方で、国際事業の受注は20%増え、受注残高は半年で約2倍の6,034億円になりました。米国の賃貸住宅など4物件は7月に引き渡しを終えていて、利益は第3四半期に計上される予定です。ただ、受注残の中身が戸建てなのか、大型物件の売却契約なのかは短信だけではわからないので、決算説明資料で確かめたいと思っています。

米国では、木造工法に積水ハウスの技術を組み込んだ住宅を2027年内に売り出すことを目指し、金利に弱い低価格帯から中高級の家へ軸足を移す考えです。国内では、家を建てて終わりではなく、管理・リフォーム・売買の仲介まで、グループで一生付き合う形を中期経営計画のテーマにしています。

心配な点:金利と、下期の減益計画

積水ハウスの借入金と社債は合わせて約1.9兆円あり、支払利息は半年で202億円(前年同期比7%増)に増えました。金利が上がれば、家を買う人の気持ちも、会社の利払いも重くなります。国内の戸建ても、利上げの影響で営業利益が当初予想より15億円減る見込みです。

また、通期予想から逆算すると、下期(8〜1月)は前年より減益の計画です。慎重に見積もっている面もあると思いますが、米国がさらに冷える可能性も頭に入れておきたいところです。

私の基準で見ると

  • 配当利回り3%以上:4.31%(145円÷3,361円)で合格
  • PBR2倍以下:約1.0倍で合格
  • 自己資本比率40%以上:44.0%で合格(以前の50%基準には届きません)
  • 流動比率200%以上:約291%。ただし流動資産の大半は販売用の土地や建物(約3.2兆円)で、すぐ使える現金ではありません
  • 減配しない:配当性向40%以上を基本に、2028年度まで1株145円を下限とする方針。15期連続の増配になる見込みです

営業利益率は通期予想で8.2%と、私が見ている10%には届きません。住宅会社は材料費や工事費がかかるので、もともと8〜9%台の業種です。利益剰余金1兆4,531億円は、年間の配当総額約940億円の約15年分にあたります。

まとめ:良い企業か、割安か、わかる事業か

9月11日の終値は3,361円で、予想PERは約9.7倍、PBRは約1.0倍、予想配当利回りは4.31%です。高値の4,000円近くから15%ほど下の位置にあります。ウォーレン・バフェットのやり方を真似した3つの物差しで考えると、米国が不振でも会社全体の純利益は過去最高で、建てた後の仕事で稼ぐ力は伸びている。割安さもある。家を建てる、管理する、直すという身近でわかる事業です。

ただ、私はすでに野村不動産HD、ヒューリック、J-REITなど不動産関連にたくさん投資していて、どれも金利上昇という同じ風を受けます。1社は全体の3%までという上限もあります。積水ハウスを買い足すかどうかは、会社の良し悪しとは別に、自分の資産が不動産に偏りすぎていないかという目でも見ています。買い足すとしても、米国事業の回復を確かめながら、何回かに分けて少しずつ、というのが私のやり方です。繰り返しになりますが、この記事は積水ハウスへの投資をすすめるものではありません。

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