※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
50代や60代から投資を始めるのは遅いのか。私の答えは、やめてしまうほうが遅い、です。60歳の方にも平均で20年から30年の時間があり、その間ずっとお金を使い続けます。だから私は、増やすための投資ではなく、減らさないための投資として考えることにしました。この記事は、経済評論家の山﨑元さんが著書や連載で繰り返し書かれていた「運用しながら、取り崩す」という考え方を、私なりに受け止めて整理したものです。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品を推奨するものではありません。記載の数字は2026年10月時点で確認できたもので、将来の運用成果を約束するものではありません。
「もう遅い」という前提を、私は外しました
「もう60歳だから遅い」「今さら始めても意味がない」。よく聞く言葉です。
ただ、厚生労働省が公表している平均余命を見ると、60歳の方にはまだ、男性で24年ほど、女性で29年ほどの時間があります。その間ずっと、お金を使い続けることになります。つまり、お金にも同じ年数、働き続けてもらう必要がある、ということです。
山﨑元さんは、老後になったからといって運用をやめる必要はない、という立場をとっていました。私はこの考え方を、増やすための話ではなく、減らさないための話として受け止めています。
「貯金だけ」だと、静かに減っていく
たとえば貯金が2,000万円あって、年金で足りない分を年に100万円ずつ取り崩すとします。単純な引き算なら、10年で半分、20年でゼロです。
そのうえ、今の日本は物価が上がる方向に動いています。昔は100円で買えたものが、今は120円、130円になっている。金額は減っていなくても、買えるものが減っていく。私がいちばん気になっているのは、この部分です。
長い目で見た値上がりを、二つの数字で確かめました
| 昔 | 今 | |
|---|---|---|
| はがきの郵便料金 | 20円(1976年から) | 85円(定形の手紙は110円) |
| 大卒の初任給 | 約7万円(1974年ごろ) | 23万円前後 |
はがきは50年で4倍以上、初任給も3倍以上になりました。食品の値段もこの数年で動いていますが、品目ごとに上がり方も戻り方も大きく違うので、具体的な金額はここには書かないことにしました。公表された数字で確かめられる二つだけを残しています。
長い時間でならすと、物の値段は上がる方向に動いてきた、ということです。
山﨑元さんの答えは「運用しながら、取り崩す」
やることは、そう複雑ではありません。
- 資産の半分は、世界に広く分けた投資に置く
- 残りの半分は、預金など値動きのないものに置く
- そこから毎年3%から4%くらいを取り崩して、生活費にあてる
- 残りは運用を続ける
2,000万円なら、年に60万円から80万円を取り崩す計算になります。運用をやめて取り崩すだけなら、25年から33年で底をつきます。運用を続けながら取り崩すと、理屈のうえでは減り方がゆるやかになります。
もちろん増える年もあれば減る年もあるので、そのとおりにいくとは限りません。それでも、全部を使い切る前提で置いておくより、私にはしっくりきました。
「全部投資」ではない、というところが大事でした
山﨑元さんは、全部を株にしろとも、もっとリスクを取れとも書いていません。むしろ逆でした。
- 生活費の数年分は、預金で持っておく(まだ働ける方なら半年分でもいい)
- 残りを、世界全体に広く分けた投資にあてる
無理に増やさない。でも眠らせない。少し増やしながら、少しずつ使う。私はこの順番が、いちばん現実的だと思っています。
広く分けて持つことを、私は「守る道具」として見ています
投資は危ない、ギャンブルだ、という受け止め方があります。ただ、世界中の何千社に分けて持ち、1社がなくなっても全体は残る、という持ち方は、一発勝負とは性質が違います。世界の会社がまとめて育つところに、少しずつ乗せてもらうという話です。
預金の利息がほぼ0%で、物価が年に2%上がるとすると、10年後、金額は同じでも買えるものは2割ほど減ります。広く分けた投資は、長い目で見ればその目減りへの備えになると私は考えています。ただし値下がりする年もありますし、将来の成果を約束するものではありません。
私がこの考え方を、自分の形に直したところ
私自身は、世界に広く分けた投資信託ではなく、日本の高配当株を中心に持っています。買ったら売らないと決めて、配当金を受け取りながら持ち続けるやり方です。ウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い企業を割安なときに買って長く持つ、わからないものは買わない、という形にしています。
取り崩しの代わりに配当金を使う、という形にしているだけで、「運用をやめない」という芯のところは同じだと思っています。どちらが優れているという話ではなく、自分が続けられる形はどちらか、という話だと受け止めました。
私がこの記事から持ち帰ったこと
- 60歳の方にも平均で20年から30年ある。お金にも同じだけ働いてもらう必要がある
- 「貯金だけ」は、物価が上がる局面では静かに目減りする
- 「運用しながら、取り崩す」という順番がある
- 全部を投資に回すのではなく、生活費の数年分は預金で持っておく
- 増やすためではなく、減らさないための投資として私は見ている
遅い投資はない、というより、やめてしまうほうが遅い。私はそう受け止めました。
※この記事は公表されている情報をもとに、私なりに整理したものです。山﨑元さんのご著書の文言をそのまま引用したものではありません。具体的な取り崩しの金額や税金の扱いは、ご自身の状況によって変わりますので、必要に応じて税理士や金融機関の窓口にご相談ください。
あわせて読みたい関連記事
- 「年金にあと月5万円」を60歳から配当金で作ると元本はいくら?NISA・年齢別・取り崩し併用まで全部計算しました|年金に月5万円を足すには、元本がいくら必要かを計算しました。
- 退職金1000万円、どこに置くか|置き場所を選ぶ前に私が決めた3つのこと【2026年9月】|退職金の置き場所を決める前に、私が先に決めた三つのこと。
- 【老後2000万円は古い】今は約1500万円|数字が減った本当の理由とインフレ対策|老後に必要な金額の目安が、なぜ動くのかを整理しました。
60歳からの20年を見すえて、取り崩す側の口座も整えておく【PR】
※このセクションには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
運用しながら取り崩すには、積む口座と、取り崩す口座が同じ場所にまとまっていると楽です。私は1株から買える口座を使って、小さく積んで、必要なときに少しずつ動かしています。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、この4つが近道です。
- 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 会社選びの基準を1枚に整理しました。
- 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、続けられるようにするシートです。
- 【無料】高配当株 配当管理シート(CSV対応) ― SBI証券のCSVを読み込んで、配当金をまとめられるシートです。
- 私の保有している会社の一覧 ― 私が実際に持っている会社と、取得単価・評価損益を公開しています。


コメント