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令和8年度(2026年度)の防衛関係予算は9兆353億円、前年度比3.8%増です。2022年12月に決まった防衛力整備計画は、2023年度から2027年度までの5年間で43兆円程度とされています。この記事では「GDP比で何パーセント」という言い方を使わず、公表資料で確認できた実額だけを並べました。そのうえで、防衛に関わる3社の2026年3月期の決算を開いて、50代の私が何を考えたかを書きます。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事で挙げる会社は、公表された決算資料の読み方の例と私の関心の紹介であり、推奨ではありません。制度や予算の金額は公表資料にあたって確認していますが、具体的な判断はご自身で資料を確かめてお決めください。本記事は2026年10月時点のものです。
令和8年度の防衛関係予算は9兆353億円(成立済み)
財務省の資料で確認できた金額は次のとおりです。
- 令和8年度の防衛関係予算(全体):9兆353億円。前年度比3.8%増。
- このうち、SACO関係経費と米軍再編関係経費を除いた防衛力整備計画対象経費:8兆8,093億円。前年度比3.9%増。
一つの年度で9兆円という金額は、私にはすぐに実感できる大きさではありません。ただ、前の年から3.8%増えている、という増え方のほうは数字として追えます。私はニュースの見出しより、この「前年度比」の欄を先に見るようにしています。
防衛力整備計画は5年間で43兆円程度(成立済み)
防衛省が公表している防衛力整備計画には、次の金額が書かれています。
- 対象期間:2023年度から2027年度までの5年間。
- 計画の実施に必要な防衛力整備の水準に係る金額:43兆円程度。
- 計画期間中の各年度予算の防衛関係費の合計:40兆5,000億円程度(別途の財源措置を前提)。うち2027年度は8兆9,000億円程度。
令和8年度の9兆353億円は、この計画が書いた2027年度の見込み(8兆9,000億円程度)より前の年度で、すでにその水準を上回っています。計画より早く積み上がっている、という事実だけは確認できます。
2026年時点で、まだ決まっていないこと(検討段階)
ここは成立した制度ではなく、議論されている段階の話です。分けて書きます。
- 安全保障に関する3つの文書(国家安全保障戦略など)の見直しが進められていると報じられています。
- 防衛費の増額を前倒しするかどうかも、議論の対象になっています。
これらは2026年10月の時点で、金額まで含めて確定した形を私は確認できませんでした。確定していないものを前提に自分の持ち株を組み替えると、あとで戻せなくなります。私は決まってから動くことにしています。
「GDP比」の数字を、この記事から外しました
この記事はもともと「防衛費をGDP比2%へ、現在の約1%から倍増」という書き方をしていました。今回、その部分を全部取り下げました。理由は、公表資料で裏が取れなかったからです。
調べ直したところ、防衛省と財務省の資料は実額(9兆353億円、43兆円程度)で書かれていて、私が元の記事に書いた「1%から2%へ」という割合の対比は、そのままの形では確認できませんでした。分母のGDPも、どの年のどの基準を取るかで比率は変わります。確認できない数字を残しておくくらいなら、実額だけにしたほうが読む方の役に立つと考えました。
同じ理由で、元の記事にあった次のものも削除しました。
- 現職の政治家の保有株式についての記述(総額や銘柄名を含むもの)。公表資料で確かめられなかったため、記述ごと落としました。
- 「防衛関連株100選」「成長しそうな防衛関連企業100選」といった銘柄の列挙。根拠を示せません。
- 「アジア版NATO」「憲法改正」などの政策項目を、企業の業績に直結するものとして並べていた部分。
- ライブ配信のチャットから貼り付けられていた、別の会社についてのやり取り。この記事の内容と関係がありませんでした。
元の記事が引いていた演説について
この記事は2025年2月に書いたもので、当時の石破茂首相の所信表明演説を取り上げていました。今回あらためて首相官邸の資料を見たところ、石破内閣の所信表明演説は2024年10月と11月、通常国会の施政方針演説は2025年1月24日でした。「2025年2月の所信表明演説」という記録は見つけられませんでした。
そこで、演説の日付や発言の中身を細かく引く書き方はやめ、予算と計画の実額に置き換えました。なお2026年10月時点の内閣総理大臣は高市早苗氏です。この記事で扱う予算の金額は、どの内閣のものかではなく、成立した予算の数字として書いています。
防衛に関わる3社の2026年3月期の決算
会社が自分で出した決算短信から、同じ項目を並べました。私が持っているかどうかとは切り離して、数字の読み方の例として置いています。
三菱重工業(7011)
- 売上収益:4兆9,741億円(前期比14.1%増、継続事業)
- 事業利益:4,322億円(21.8%増)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:3,321億円(35.3%増)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):37.3%
- 1株当たり年間配当:25円(中間12円・期末13円)
川崎重工業(7012)
- 売上収益:2兆3,112億円(8.5%増)
- 事業利益:1,451億円(1.4%増)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:1,081億円(22.9%増)
- 親会社所有者帰属持分比率:26.4%
- 1株当たり年間配当:171円(中間75円・期末96円、株式分割前の実績)
IHI(7013)
- 売上収益:1兆6,434億円(1.0%増)
- 営業利益:1,655億円(15.3%増)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:1,609億円(42.8%増)
- 親会社所有者帰属持分比率:26.9%
- 1株当たり配当:中間70円(分割前)・期末10円(分割後)
三社とも増収増益でした。ただ、私が最初に目を止めたのは利益の伸び率ではなく、自己資本比率の差です。三菱重工が37.3%、川崎重工が26.4%、IHIが26.9%。同じ業種でも、借入にどれだけ頼っているかはかなり違います。業績が良い年はこの差が見えにくくなるので、良い年にこそ確かめるようにしています。
株式分割をはさんだ年は、配当を前の年と比べられない
この3社のうち2社は、直近で株式分割をしています。
- 川崎重工業:2026年4月1日付で、普通株式1株を5株に分割。
- IHI:2025年10月1日付で、普通株式1株を7株に分割。
分割をはさむと、1株当たりの配当金や1株当たり利益は、前の年とそのまま並べられません。川崎重工業の2026年3月期の年間配当171円は分割前の金額で、2027年3月期の配当予想(年40円)は分割後の基準です。171円が40円に減ったわけではありません。IHIも同じで、中間70円は分割前、期末10円は分割後なので、単純に足して「年80円」と書くと間違いになります。
私はここで一度つまずきました。分割のお知らせを読まずに「減配された」と勘違いしたことがあります。決算短信の表の下にある注記を読む、というだけの手間で防げるので、今は必ず目を通すようにしています。
政策で伸びると言われる業種に、私がどう向き合っているか
予算が増える業種は、会社の売上も増えやすい。これは理屈として分かります。ただ私は、この種のテーマで自分の口座を大きく動かさないことにしました。理由は三つあります。
一つめは、予算の増え方がすでに値段に入っていることが多いからです。私が記事を読んで動こうと思った時点では、だいたい遅れています。
二つめは、受注から売上になるまでに何年もかかる業種だからです。予算が増えた年の決算が、すぐ良くなるわけではありません。
三つめは、私自身の気持ちの問題です。両親はどちらも親を戦争で亡くしていて、食べるものがない時代を通ってきた人たちでした。防衛に関わる会社が育つ話を、私が明るい話として書くことには、どうしても抵抗があります。それはそれと割り切れる方は割り切って構わないと思います。私は自分が納得できる範囲で投資したいので、ここは土台の積み立てに置いています。
私がやっているのは、全世界株と米国株のインデックスを長く積み立てることと、配当を出し続けている会社を1株ずつ増やしていくこと。ウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりの部分で、いちばん自分に合っていたのがこの二つでした。どなたかにお勧めするものではありません。
この記事で挙げた会社は、決算の読み方の例であり、私の関心の紹介です。推奨ではありません。
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予算の金額を見ても、会社の決算を開かないと何も分かりませんでした。私は口座の画面から決算資料に飛べるようにして、1株ずつ確かめながら進めています。使っているのは次の2つです。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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