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2026年1月の相場は、ひと月のあいだに向きが何度も変わりました。年明けは円安が進むかに見えて、当局の牽制で急に円高へ振れ、金は史上最高値を更新したあとに大きく下げました。背景にあったのは、ドルの信頼と、日本の金利です。私はこの月も積立の金額を変えず、持ち株を売りませんでした。この記事は、あとから自分で読み返すための振り返りとして書いています。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記載の数字は2026年10月時点のものです。
2026年1月、相場は「暴れ馬」でした
年初のドル円は1ドル=158円あたりから始まりました。このまま160円を超えていくのではないか、という見方もありました。
ところが、日米の当局から円安をけん制する動きが出ると、相場は急に円高方向へ戻りました。金のほうは、年明けに史上最高値の圏まで上がったあと、米国の中央銀行(FRB)の次の議長人事が決まる局面で大きく下げました。
ひと月でこれだけ向きが変わると、毎日見ていると気持ちが持ちません。私は、こういう月こそ画面を閉じて、持っている会社の決算資料を開くことにしています。
レートチェックと介入は、何が違うのか
ニュースで「レートチェック」という言葉が出ると、私はひとつ身構えます。言葉の意味を知っておくと、慌てずに済みます。
- レートチェック|当局が銀行に、いまいくらで売買できるかを問い合わせることです。実際にお金は動きません。ただ、動く準備をしていると受け取られます。
- けん制|当局者が会見などで「行き過ぎた動きには適切に対応する」といった言い方をすることです。言葉だけで相場を戻すことを狙います。
- 介入|実際に円やドルを売買することです。ここまで来ると、短時間で何円も動くことがあります。
つまり、にらみ合いから手が出るまでに段階があります。私はこの段階を知ってから、見出しだけで売り買いしなくなりました。
為替が大きく動いた過去の場面を、三つだけ覚えておく
歴史を細かく覚えるのは私には無理でした。ですので、三つだけ頭に置いています。
- 1985年のプラザ合意|主要国がドル高を是正する方向で合意し、円は短期間で大きく上がりました。輸出で稼いでいた日本の会社にとっては重い出来事でした。
- 1995年の超円高|1ドル=79円台まで円が上がり、日米が協調して円高を止めにいきました。
- 2011年の円高|震災後に円が買われ、当局が大きく介入しました。
共通しているのは、行き過ぎた水準は、政治の判断で押し戻されることがあるという点です。ですから私は、為替の方向に賭ける買い方はしないと決めました。
金が急騰した局面には、共通した顔がある
金は、世界が不安なときに買われます。過去を見ると、上がり方が急だった時期には似た顔がありました。
- 1979年から1980年|イラン革命とソ連のアフガニスタン侵攻が重なり、原油と金が一気に上がりました。物価も大きく上がった時期です。
- 2008年|リーマン・ショックで金融の仕組みそのものが疑われ、金が買われました。
どちらも「お金の値打ちが保てるのか」という疑いが強まった場面です。金は利息も配当も生みませんが、そういうときには買われます。
逆に言えば、疑いが薄まれば売られます。2026年1月の後半に金が大きく下げたのも、FRBの次の議長に金融政策の実務経験がある人が決まり、ドルへの疑いが小さくなったことが背景だと私は理解しています。
日本の金利が上がると、世界のお金の流れが変わる
この月、私がいちばん勉強になったのはここでした。
日本は、外国の株や債券をたくさん持っている国です。日本の金利がほとんどゼロだった間、国内の投資家や金融機関は、利回りを求めて外国の債券を買ってきました。
その日本で金利が付くようになると、わざわざ外国に出す理由が薄くなります。お金が日本に戻る動きが出ます。これを「本国回帰」と呼びます。
また、金利の低い円を借りて、金利の高い国の資産を買う取引もありました。円の金利が上がると、この取引は損が出やすくなり、巻き戻されます。巻き戻しが重なると、為替も株も短期間で大きく動きます。
2026年1月に米国の株・債券・為替が同時に売られた局面でも、日本の金利動向と結びつけて語る見方が出ていました。日本の金利が、外から見ると世界の資金の値段につながっている、ということです。
金利が付く日本で、私が気をつけていること
金利が付くようになると、暮らしのほうにも影響が出ます。住宅ローンの返済額は上がりやすくなります。預金の利息も付きますが、物価の上がり方に追いつくとは限りません。
投資のほうでは、借金の多い会社は利払いが増えます。ですから私は、持っている会社の有利子負債と営業利益を見比べるようになりました。金利が上がった世界では、ここが効いてきます。
どの会社がどうなるかは、決算の資料を開いて自分で確かめるしかありません。私も毎回そうしています。
相場が荒れた月に、私が実際にやったこと
派手なことは何もしていません。書き出すと、これだけです。
- 積立の金額と日付を変えませんでした。
- 追加で買うときは、いつもより小さい単位に分けました。
- 持っている会社の決算を読み直し、配当の原資が利益から出ているかを確かめました。
- 相場の予想が書かれた記事は、読んでも判断に使いませんでした。
ウォーレン・バフェットのやり方を真似していると、相場が荒れた月ほどやることが減ります。良い会社を持ち続けるだけなら、毎日の値動きは関係がないからです。私にはこのほうが続けられます。
この記事から大きく削った内容と、その理由
もとの原稿は、いくつもの話題が混ざって、とても長くなっていました。読み返して、次のものは外しました。
- 中国の政変を予測する節|国の指導者の身辺や政変の前兆を並べた内容でした。確かめようがなく、人の名誉にも関わります。投資の判断材料にもなりません。
- 業種ごとの「本命」リスト|銀行・ロボット・防衛・商社を挙げて優劣を付けていました。私は投資助言・代理業の登録を受けていないので、この書き方はしません。
- 「これさえやれば資産を守れる」という形の節|そんな方法があるかのような書き方でした。私には、守り切れる方法はわかりません。
- 金価格の到達時期の予測|何年にいくら、という予測は外しました。当てられません。
- 米国の財務長官の発言の引用と日付|一次情報で確かめきれなかったので、引用の形はやめ、そういう見方が出ていたという書き方に直しました。
- ダボス会議での日本の大臣の発言と、GDPや公債依存度の数字|数字の裏が取れませんでした。この記事の本題からも離れていました。
- トルコの物価に関する余談|本題とつながっていませんでした。
削ったぶん、話は短くなりました。ただ、確かめていないことを並べておくほうが、読んでくださった方には迷惑だと私は考えました。
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為替が一日で何円も動く月に、1株ずつ買い足せる形にしておく【PR】
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相場が荒れている月に、まとまった金額を一度で動かすのは、私には荷が重いです。だから私は、1株ずつ買い足せる形にしておきました。一度に動かす金額が小さいと、向きが変わっても慌てずにいられます。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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