※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
読者の方から、こんな質問をいただきました。「以前はS&P500に力を入れていたようですが、今は持っていないのですか。資産がどういう形で膨らんでいったのか知りたいです」。
結論から書きます。私は48歳のときに2000万円でS&P500の積立を始め、コロナの底で退職金500万円を足して、2000万円が1億円を超えました。その後がんが見つかり、全部売って税金を払い、高配当株に切り替えました。インデックスも月2万円だけ今も続けています。この記事は私の場合の記録で、同じやり方で同じ結果になることを保証するものではありません。
当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておりません。本文中の数字は2026年時点のもので、私の口座の実績です。特定の商品や会社をおすすめするものではありません。
48歳まで投資をしたことがなかった私が、始めた理由
私は約30年間、JALの客室乗務員として働いてきました。48歳になるまで、投資というものをほとんどやったことがありませんでした。
2018年にくも膜下出血で倒れ、働いて稼ぐという生き方に限界を感じました。右半身には麻痺が残りました。年金の見込み額を見たら月14万円で、足りない分をどうするのかと思ったときに涙が出ました。親はリーマンショックで資産を減らしていて、遺産を頼れる状況でもありませんでした。
そのとき考えたのが「自立」です。会社に頼る生き方、夫に頼る生き方、子どものためと言い訳をして自分を大事にしてこなかったこと、親への期待、制度が変われば崩れる国の年金への依存。そのどれからも離れたくて、自分で稼ぐことと、今まで貯めたお金にも市場で働いてもらうことを決めました。発信は自分の経験をもとにブログから始めました。
読んだ本は、山崎元さんの「ほったらかし投資 世界一やさしい資産運用術」、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」、チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」、ジェレミー・シーゲルなどです。
最初の投資資金は約2000万円。選んだのはS&P500のインデックス投資でした。難しいことを考えなくていい、アメリカ経済の成長にそのまま乗れる、長く持てば歴史的には右肩上がりだった。これなら私でもできると思い、つみたてNISAと特定口座で買い続けました。
コロナショックの底で、退職金を足した
2020年2月から3月のコロナショックで、S&P500は30%以上下がりました。私の資産も大きく目減りしましたが、当時は療養中で、その変化に気づく余裕がありませんでした。
療養中に投資の本を読み、「こびと株」というブログを読んで、知識を足していきました。そこで知ったのは、資本主義はインフレの歴史で、市場は暴落と回復を繰り返しながら成長してきたということです。リーマンショック、コロナショック、令和のブラックマンデー、関税をめぐる下落。大きく下がったあと、企業はそれ以上に育ってきました。
農業革命、産業革命、IT革命と、人は生産性を上げてきました。今はAIの真ん中にいて、その先にロボットや宇宙の話が待っています。老後の不安を消したいなら、ここを見送るわけにはいかないと感じました。
そこで、退職金の500万円をコロナの底で追加投資しました。「もっと下がるかもしれない」「戻らないかもしれない」と思った日もありましたが、動かなければ何も始まりません。あとで全部売るときも、明日のほうが高いかもしれないという欲は出ましたが、最初に決めた目的のとおりに動きました。感情で売買して失敗した親を間近で見てきたので、欲や不安で売買しないと決めていました。
2000万円が1億円になるまでに起きたこと
S&P500の回復
コロナの底から、S&P500は約2.6倍になりました。
円安という追い風
さらに為替が大きく動きました。コロナの底の頃が1ドル約105円、その後のピークで1ドル160円超。為替だけで約1.6倍の効果がありました。
私の口座ではこうなりました
| 要素 | 倍率 |
|---|---|
| S&P500の上昇 | 約2.6倍 |
| 円安効果 | 約1.6倍 |
| 合計 | 約4倍以上 |
2000万円 × 約4倍 = 約8000万円。そこにコロナの底で足した500万円の成長分と、その後の積立分が乗りました。
この倍率は私が自分の口座の数字から大まかに置いたもので、指数や為替の公表値と厳密に一致するものではありません。出どころまで確かめられたのは自分の口座の残高だけです。
療養中は高額療養費制度があるので、標準治療の範囲ではお金はかかりませんでした。傷病手当金が1年半、失業給付が1年出たことで、その間も積立を続けられました。こうして2000万円から始めた資産が1億円を超えました。
がんが見つかって、全部売った
1億円に届いて、このまま増やせば老後はなんとかなる、親孝行もできると思っていたところで、がんが見つかりました。余命5年と言われました。
そのときはショックというより、体も心もつらすぎて、あと5年でいいならよかった、長生きしない人生でよかったと、ほっとしてしまいました。家族と思い出を作りたい、ハワイに行きたい、豪華客船に乗りたいとも考えましたが、家族の気持ちはそこに向いておらず、できる状況ではありませんでした。使い切れずに死ぬなら税金を払ってでも好きなことに使おうと思い、S&P500を全部売りました。
税金だけで約1600万円を払いました。
「100歳リスク」に気づいて、考えが変わった
ところが、です。同じ病気で情報発信をしている方の動画を見ていたら、ずいぶん元気に過ごしておられる。サバイバーとして活躍している方もいる。あれ、死なないかもしれない、と思いました。
余命を告げられても、何年も元気に生きている方がたくさんいます。これが私の言う「100歳リスク」です。長生きするリスク。お金を使い切ったあとに、まだ生きていたらどうするのか。
インデックスから高配当株に切り替えた理由
そこで投資のやり方を大きく変えました。このときに参考にしたのも「こびと株」です。ほとんどそのまま真似しました。
私が比べて考えたこと
| S&P500 | 高配当株 |
|---|---|
| 売らないとお金が入らない
4%取り崩しが難しすぎる |
持っているだけで配当金が入る
株価も上がる |
| 資産を取り崩す不安
ゼロに向かいながら生きる不安 |
元本を減らさず収入を得られる
増配でYOCが上がる |
| 「今」を犠牲にしてた | 「今」も「未来」も豊かにできる |
売らないとお金が入らない形だと、取り崩す不安がずっと残ります。配当なら、元本を減らさずに受け取れて、増配があればもらえる額も増えていきます。「今」も「未来」も、という形にしたかったのが切り替えた理由です。
今の私の投資は、ウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い企業を割安なときに買って長く持つ。決算は自分で読む。わからないものは買わない。インデックスのように放っておく形ではなくなったので、手間は増えました。
現在のポートフォリオと、ここまでの流れ
今は85社ほどの高配当の会社と米国ETFを持っています。以下は2026年2月時点の私の口座の数字で、誰かの目標値ではありません。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 評価額 | 約1億5,900万円 |
| 含み益 | 約5,500万円 |
| 年間配当金(税引前) | 約514万円 |
| 配当利回り | 約4.93% |
日本の個別の会社と米国ETFに分けて持っています。インデックスは、デパ地下のパートの給料から月2万円だけ、今も買い続けています。
ここまでの流れを並べるとこうなります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2018年頃 | 48歳で投資開始、2000万円からS&P500投資スタート |
| 2020年3月 | コロナの底で退職金500万円を追加投資 |
| 2020年以降 | S&P500が約2.6倍、為替が約1.6倍で資産1億円達成 |
| ガン発覚後 | 余命宣告を受け、1600万円の税を払ってS&P500を全売却 |
| その後 | 「100歳リスク」に気づき、高配当株投資へ転換 |
| 現在 | 85社保有、年間配当約514万円の「自分年金」構築中 |
今、私が目指していること
ここからは投資以外の話です。
自己肯定感が低いこと
私は自己肯定感が低いです。実家ではいい娘ではありませんでしたし、今の家庭でも従順な妻でもなく、料理の上手な母親でもありません。客室乗務員として常に家にいない母親で、会社では昇格することなく現場で働き続けました。英語の点数も要領も、見た目も自信がありません。30年働いても、よくやったという実感がないままでした。病気がわかってから、自分の人生はこれでよかったのかと考えるようになりました。
自分がどこまでできるかを試したい
今はYouTubeとブログで発信をしています。理由はいくつかあります。
- 家にいると痛みやつらさに気持ちが寄ってしまう。何かに集中していると、それを忘れる時間ができる。だから毎日書いている。人のためというより自分のためです
- お金の話が好きだから続く
- これまで中途半端だった自分が、どこまでできるのか試したい
- 子どもに直接は伝えられない投資の話を、形にして残しておきたい。情報商材にだまされないでほしいし、インデックス投資から始めてほしい。死んだあとに読んでもらえたら、それで本望です
家族に認められたい
「お母さん、すごいね」。そう言ってもらえたら、どんなに嬉しいか。資産を増やすことも、発信を続けることも、パートを続けることも、そこにつながっています。何歳からでもやり直せる、絶望的なことがあっても立ち直れる、ということを、口ではなく行動で残したいと思っています。
最後に|質問への答え
「以前はS&P500に力を入れていたようですが、今は持っていないのですか」。今も資産を増やすためにインデックス投資は月2万円で続けています。S&P500があったから今の私があります。
そして今は、高配当株で「今も未来も」を実践したいところです。もっとも、これまで贅沢をしたことがないのでやり方がわからず、療養中で遠出にも不安があり、受け取った配当をまだうまく使えていません。病気になって、余命を告げられて、それでも生きている。面倒な人生だなと思います。それでも、家族に認められたいという気持ちを持って、書き続けています。
ここに書いた数字はすべて私の口座の実績で、2026年時点のものです。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておりません。同じ順番で投資をしても同じ結果になるとは限りません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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