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結論から書きます。鹿児島大学のパイロット養成の入口である「SKYCAMP」は、学部がしぼられていません。2026年2月に行われた第6期では、法文学部から4名、理学部から1名、工学部から2名、水産学部から1名の計8名が参加しました。うち4名が女子学生です。理系に限られていると思っていたので、公表資料を読んで私はここに驚きました。この記事では、このプログラムの入口の仕組みを、鹿児島大学と日本エアコミューター(JAC)、日本航空(JAL)が公表している資料で確かめた範囲だけ書きます。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。進路や受験の判断は、鹿児島大学と各社の最新の募集要項をご自身で確認してください。
この記事と、もう一本の記事の分け方
このプログラムについては、当ブログにもう一本記事があります。2020年に結ばれた協定から、第1期生が副操縦士として乗務を始めるまでの経緯をたどったものです。そちらを先に読んでいただくと流れが分かります。
この記事では経緯を繰り返さず、「どういう人が、どこから入って、どう進むのか」という入口の仕組みだけを書きます。重なる部分は最小限にしました。
経緯のほうは、こちらの記事にまとめています。JALと鹿児島大学のパイロット育成プログラム|2020年の協定から副操縦士が誕生するまで
2026年2月の第6期は、文系からの参加がいちばん多かった
鹿児島大学が2026年2月2日に公表した資料によると、第6期のSKYCAMPに参加したのは学部生8名で、内訳は次のとおりです。
| 学部 | 人数 |
|---|---|
| 法文学部 | 4名 |
| 工学部 | 2名 |
| 理学部 | 1名 |
| 水産学部 | 1名 |
8名のうち4名が女子学生です。資料には、文系・理系を問わず選抜していると書かれています。
年によって参加する学部は変わっています。2025年2月に公表された資料では、第4期が法文学部・教育学部・理学部・工学部・農学部・理工学研究科、第5期が法文学部・理学部・工学部・共同獣医学部・理工学研究科でした。第4期・第5期はいずれも8名です。獣医学部や水産学部からも入っているのは、公表資料を読んで初めて知りました。
2週間の日程は、どう組まれているか
第6期の日程が公表されているので、そのまま載せます。期によって日付は変わります。
| 日程 | 内容 | 場所 |
|---|---|---|
| 2026年2月11日 | キックオフ・開講式 | JAC |
| 2026年2月13日・14日 | 事前座学 | 鹿児島大学 |
| 2026年2月17日から27日 | フライト実習(職業体験) | JGAS・JAC |
| 2026年2月28日 | 修了式 | JAC |
フライト実習を担っているのは、株式会社Japan General Aviation Service(JGAS)です。鹿児島空港を拠点に小型機の運航や訓練を行っている会社で、プログラムではここが実習の受け入れ先になっています。
第4期と第5期についての公表資料には、座学のあと鹿児島空港でインターンシップを行い、フライトシミュレーターや小型機での操縦体験を経て、最後は鹿児島空港から長崎空港まで自分で操縦する、という流れが書かれていました。2週間で実機の操縦まで行くというのは、大学のインターンシップとしてはかなり踏み込んだ内容だと思います。
参加者のうち、何人が候補生になっているか
ここがいちばん知りたいところだと思うので、公表されている数字だけ書きます。
2020年度から2024年度の第1期では、SKYCAMPに4年間で39名が参加し、そのうち7名がパイロット候補生に選抜されました。さらに、鹿児島大学が2026年2月2日に公表した資料によると、2020年の発足以来、このプログラムから9名のJACパイロット候補生が生まれています。
もとの記事には「適性が認められた学生2名はJACの条件付き内定者に選ばれる」と書いていました。これは出どころを確かめられませんでした。各期で何名が候補生になるかという決まった枠について、私が読んだ公表資料には書かれていませんでした。削りました。
候補生に選ばれたあとは、おおよそ3年の基礎課程でライセンスを取得し、JACのパイロット訓練生として入社して地上業務研修を受け、約1年の副操縦士昇格訓練を経て乗務に入る、という流れが報じられています。入口から乗務までは、どう短く見ても5年前後かかる道のりです。
訓練先が、国内から海外に変わりました
第2期に入って変わった点として公表されているのが、ライセンス取得訓練の場所です。第1期では熊本県の崇城大学の施設を使っていましたが、第5期からはJALグループの自社養成施設があるオーストラリアのアデレードに移り、そこでライセンス取得を目指すとされています。
鹿児島大学の資料にも、候補生の訓練は第1期が崇城大学での国内訓練で、第5期からは海外での訓練に変更されたと書かれていました。地域の航空を担うパイロットを地元で育てるプログラムの中で、ライセンスを取る部分だけは海外に出る形になっています。
費用については、公表資料で確かめられませんでした
もとの記事には「訓練に必要な資金は全面サポート。鹿児島大学・JAC・JALの3者がしっかりと支援。志があれば誰でも挑戦できる体制が整っています」と書いていました。
今回、私が読んだ鹿児島大学の公表資料には、費用負担についての記載がありませんでした。奨学金の仕組みについても見つけられませんでした。確かめられないことを「全面サポート」と書いてしまっていたので、この部分は削りました。
費用は進路を決めるうえでいちばん大事なところだと思います。ここは鹿児島大学や各社の最新の募集要項で直接ご確認ください。私が代わりに答えられる部分ではありませんでした。
もとの記事から削ったところ
2025年3月に書いたこの記事を読み返して、削ったところを書いておきます。
冒頭の「皆さま、こんにちは」という呼びかけと、「今回はご紹介します」という書き出しを削りました。動画の台本のような書き方になっていました。文末の絵文字も外しました。
「本当に素晴らしい取り組みなんです」「ここまで実践的な内容は珍しいんです」「日本の空の未来を明るく照らしています」といった言い方も削りました。素晴らしいかどうかは読む方が決めることで、私が先に決めて書くことではないと思いました。
「約2週間の共同生活」「寝食を共にしながら仲間との絆を深め」という部分も削りました。公表されている日程からは2週間という期間は確かめられますが、宿泊を伴う共同生活だという記載は見つけられませんでした。
最後にあった「空に憧れる皆さん、ぜひ鹿児島の地で夢への第一歩を踏み出してみてください」という一文も削りました。人の進路を後押しする言葉を、私が書く立場にはありません。
末尾に「鹿児島大学 航空パイロット養成課程」という名前で出典を並べていましたが、これは正しい名称ではありませんでした。公表資料での名称は「地域密着型パイロット人財創出プログラム」で、体験プログラムの通称が「操縦飛行体験SKYCAMP」です。並べていた出典の一覧は削り、本文の中でどの資料の何年何月のものかを書く形にしました。
元の客室乗務員として、ひとつだけ
私は以前、客室乗務員として働いていました。コックピットのパイロットと客室の乗務員が組んで一便を飛ばす、という仕事です。
鹿児島と屋久島、鹿児島と奄美を結ぶような路線は、観光の足でもありますが、島で暮らす方の生活の足でもあります。小さな機材で、短い距離を、一日に何度も飛ぶ路線です。そこに乗るパイロットを地元の大学から育てるという発想は、私が働いていた頃には聞いたことがありませんでした。
この記事では、憧れを語るのではなく、公表されている数字と日程を並べることにしました。進路を考えている方が最初に知りたいのは、どの学部から入れるのか、何年かかるのか、何人が選ばれているのか、いくらかかるのか、という具体的なところだと思ったからです。そのうち費用については、私には答えられませんでした。
まとめ:確かめられたことと、確かめられなかったこと
確かめられたのは、学部がしぼられていないこと、第6期は8名でうち4名が女子学生だということ、2週間の日程で最後に実機の操縦まで進むこと、第1期では39名の参加から7名が候補生になり、発足以来の候補生は9名だということ、ライセンス訓練が第5期から海外に移ったことです。すべて鹿児島大学の公表資料と、航空専門媒体の報道に書かれていた内容です。
確かめられなかったのは、費用と奨学金、そして各期で候補生になる人数の枠です。ここは書かないことにしました。
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