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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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資生堂の2025年12月期決算を自分で読んだ記録|減損とコア営業利益

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先に結論を書きます。「資生堂は損切りしたほうがいいか、持ち続けたほうがいいか」という問いに、私は答えを出せません。それは人に答えてもらう種類の問いではないと思っているからです。この記事でできるのは、2025年12月期の決算で何が起きていたかを数字で並べることだけです。売上は9,699億円で2.1%の減収。営業損失は287億円でしたが、一時的なものを除いた「コア営業利益」は445億円で22.4%の増益でした。報告された利益と中身が逆を向いていた1年です。

※私は投資助言・代理業の登録を受けていません。この記事は私が決算短信を読んで調べた記録の紹介であり、推奨でも、売買の判断を促すものでもありません。数字は2026年10月時点で確認できたものです。

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「損切りしたほうがいいか」に私が答えを出せない理由

この記事はもともと、損切りしない理由と手放す理由を並べる形で書いていました。でも読み返して、書き方を変えることにしました。

理由は2つあります。1つは、私が投資助言・代理業の登録を受けていないので、人の売り買いについて意見を述べる立場にないということです。もう1つは、同じ会社を同じ値段で持っていても、いつまで持てるか、ほかに何を持っているか、その含み損が暮らしに響くかどうかで、答えがまったく変わるからです。

私にできるのは、決算短信に書いてあったことをそのまま並べることだと思いました。判断の材料は増えますが、判断そのものは代わりにできません。

2025年12月期の決算で確認できた数字

2026年2月10日に出た決算短信で、私が確認できたのは次の数字でした。

  • 売上高 9,699億9,200万円(前期比2.1%減)
  • コア営業利益 445億2,000万円(前期比22.4%増)
  • 営業損失 287億8,800万円(前期は75億7,500万円の利益)
  • 親会社の所有者に帰属する当期損失 406億8,000万円
  • 基本的1株当たり当期損失 101円83銭
  • 年間配当 1株40円(中間20円・期末20円)
  • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率) 47.4%

並べてみると、上から3行目で向きが変わっているのがわかります。コア営業利益は増えているのに、営業利益は損失になっている。ここが2025年12月期のいちばんの読みどころだと私は思いました。

営業損失とコア営業利益が逆を向いていた理由

資生堂は「コア営業利益」という数字を使っています。これは営業利益から、その年だけの特別な損益を除いたものです。工場を売った利益や、のれんの減損のような、毎年は起きないものを外して、本来の商売でどれだけ稼げたかを見るための数字です。

2025年12月期に営業利益を損失に押し下げたのは、米州事業のれんの減損損失468億円でした。のれんというのは、会社を買ったときに払った金額のうち、相手の資産の値段を超えて払った部分です。買ったあとで思ったほど稼げないとわかったときに、その差を損として一度に計上します。

つまり、お金が新しく出ていったわけではなく、過去に払った買収代金の見込みを下げた、という処理です。コア営業利益が445億円で22.4%増えていたのは、構造改革の効果で本来の商売のほうは前の年より良くなっていた、ということになります。

私はこの2つを、どちらかだけ見て判断しないようにしています。減損だけ見れば悪い決算ですし、コア営業利益だけ見れば良い決算に見えます。両方並べて初めて、何が起きたのかがわかります。

自己資本比率47.4%を私がどう見たか

私はJAL(日本航空)の経営破綻を中にいる立場で経験しました。それ以来、赤字が出た会社を見るときは、いつも自己資本比率のところを先に見るようになりました。赤字が続くのと、支払いができなくなるのは別のことだからです。

2025年12月期末の自己資本比率は47.4%でした。400億円の当期損失が出ても、この水準は保たれています。私の感覚では、1年の赤字で財務が揺らぐ形ではありません。

ただ、自己資本比率が高いことと、これから会社が育つことは別の話です。財務が持ちこたえている間に商売のほうが戻るかどうかは、決算短信を見ただけではわかりませんでした。

2026年12月期の会社予想

同じ決算短信に、会社自身の2026年12月期の予想も載っていました。

  • 売上高 9,900億円(前期比2.1%増)
  • コア営業利益 690億円(前期比55.0%増)
  • 年間配当 1株60円(中間30円・期末30円)

配当を40円から60円に増やす予想が出ているのは、私には意外でした。赤字の翌年に増配の予想を置くというのは、会社が本来の商売の回復に手応えを持っているという意思表示だと受け取りました。

ただ、これは予想です。達成されるとは限りませんし、私が確かめられるのは「会社がそう言っている」というところまでです。

一時的な下げか、構造的な下げか

私が高配当の会社を調べるときに、いつも同じところで立ち止まります。利益が落ちたとき、それが一時的なものか、それとも商売の形が変わってしまったのかという問いです。

資生堂の2025年12月期は、この問いの両方の材料が出ていました。一時的なほうの材料は、減損が毎年起きるものではないこと、コア営業利益が増えていること、会社が翌期の増益と増配を予想していることです。構造的なほうの材料は、売上が減っていること、そして減損が出たのが米州という特定の地域の事業だったことです。

のれんの減損は、過去の買収がうまくいかなかったという結果でもあります。一度で終わる処理ですが、なぜそうなったのかという理由のほうは残ります。私はそこを、1年の決算だけでは判断できないと思いました。

私がこの会社について決めたこと

私はウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。自分がわかる商売の会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で開いて見る、わからないものは買わない、という3つです。

化粧品は私にもわかる商売です。店頭で何が売れているかも見ています。それでも私がこの会社を自分の中心に置かなかったのは、海外の、特に中国と米州での売れ方が、私には見えないところで決まっているからでした。日本で売れているかどうかを見ていても、決算の数字が説明できません。

だから私は、この会社については「調べて記録しておく会社」という置き方にしました。決算のたびにコア営業利益と売上の2つだけ追って、自分が説明できるようになったらまた考える、という形です。

繰り返しになりますが、この記事は私が決算短信を読んで調べた記録の紹介であり、推奨でも、売買をすすめるものでもありません。持っている方が売るか持ち続けるかは、ご自身の事情とご自身の判断で決めていただくほかないと思っています。

元の記事から取り下げた数字

この記事を書き直すときに、前に書いていた数字のいくつかを取り下げました。隠すためではなく、2026年10月の時点で私が裏を取れなかったからです。

  • 配当利回り約2.32% ― 株価で毎日変わる数字なので、固定して書くのをやめました
  • ROE・ROA 1.7% ― いつの期のものか確かめられませんでした
  • 研究開発費 約390億円 ― 出どころが確かめられませんでした
  • 30年の株価チャートの傾き ― 期間の取り方で見え方が変わるので外しました

数字を並べると説得力が出てしまうので、裏が取れないものは書かないことにしています。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

⚠️ 【投資免責事項】
当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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