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SMR(小型モジュール炉)という言葉を、最近よく目にするようになりました。トラックで運べるくらいの大きさの原子炉を工場で作り、現地で組み立てる発電所です。AIのデータセンターが使う電気が急に増えたことで、安定した電源としてあらためて注目されています。日本の会社は、この分野で部品や心臓部を作る側にいます。
この記事では、SMRとは何かを私なりに整理したあと、私が持っている会社のうちSMRに関わりのあるところを並べます。これは私の保有状況の紹介であり、特定の会社をおすすめするものではありません。どの会社が良い悪いという話ではなく、「自分が持っているものが何につながっているのか」を自分で確かめた記録です。
私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は投資助言ではなく、私が自分で調べて決めたことの記録です。記事中の数字・利回り・各社の方針は2026年10月時点の公表内容や報道をもとにしたもので、あとから変わります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。
SMR(小型モジュール炉)とは何か
ふつうの原子力発電所は、現地で何年もかけて一から建てます。SMRは、発電所の部品を工場でまとめて作って、現地では組み立てるだけにする、という考え方です。レゴブロックを現場で積むようなイメージだと私は受け止めました。
小さいことには、いくつか利点があるとされています。
- 工場で作れる|同じものをくり返し作るので、工期と費用を読みやすくなります。
- 必要な分だけ足せる|電気が足りなくなったら、同じものを1基ずつ増やしていく形が取れます。
- 置ける場所が広がる|大きな敷地がいらないので、電気を使う施設の近くに置けます。
- 発電でCO2を出さない|脱炭素の電源として各国が関心を持っています。
なお「安全性が高い」という説明をよく見かけますが、これは設計上そう目指しているという話で、実際の運転実績はまだ限られています。私はここを割り引いて読むようにしています。
なぜ今、SMRの話が出てきたのか
いちばん大きな理由は、電気の使用量です。AIを動かすデータセンターは、以前のサーバー室とは比べものにならない電気を使います。しかも、止まると困るので、天候で出力が変わる電源だけでは足りません。そこで、天候に左右されずCO2を出さない電源として、SMRの話が出てきたという流れだと理解しています。
使い道は発電だけではないとされています。データセンターの隣に置いて電気を直接送る。発電のときに出る熱を捨てずに、街の暖房やお湯として使う(地域熱供給)。半導体やロボットの工場に、止まらない電気を届ける。海水を飲み水に変える施設の熱源にする。こうした案が検討されています。いずれも構想や実証の段階のものが多く、すでに広く実現しているわけではありません。
世界の動きと、日本の立ち位置
各国の動きとして報じられているものを並べます。
- アメリカ|GoogleやAmazonといった大きなIT企業が、自社のデータセンターのためにSMRの電気を買う契約を結び始めたと報じられています。
- ロシア|船に載せた小型の原子炉を動かし、遠い地域に電気を送っているとされています。
- カナダ|日本の技術が入った設計のSMRを複数基建てる計画が進んでいます。
市場の規模については、元の記事に「約100兆円規模」と書いてありました。ただ、この数字がいつの時点の、どの範囲を指した推計なのか、私には出どころを確かめられませんでした。ですので金額は目安としてだけ受け取っていただき、確かなのは「各国が同時に動き始めている」という方向だけだとお考えください。
日本の立ち位置は、発電所そのものを売る側というより、部品を作る側です。心臓部や重要な部品を作る技術を持っていて、アメリカやカナダのプロジェクトでも日本の会社(日立製作所、三菱重工業、IHIなど)の技術が使われているとされています。これから輸出で組んでいく話や、国内でAI産業や半導体工場が集まる地域に置く話が検討されています。
元の記事には「日本が世界一になれる」という書き方がありましたが、私にはそこまで言い切れません。部品で強いことは確かですが、発電所を一式まとめて売れるかどうかは別の話だと思うので、今回はその断定を外しました。
各国がどう受け止めているか、という話について
元の記事には、日米の合意について各国の首脳が内心どう考えているか、という整理が入っていました。読み物としては面白いのですが、各国の指導者の「本音」は公表されているものではなく、私には確かめる手立てがありません。そのため、首脳個人の思惑を断定する部分は今回すべて外しました。
代わりに、公開されている事実として言えることだけを残します。アメリカは日本をエネルギーの取引先として重く見ています。中国は日米の連携強化に対して公式に批判を表明しています。台湾やオーストラリアは、日米の連携を地域の安定につながるものとして歓迎する立場を示しています。欧州各国は、アメリカの通商政策を警戒しながら、日本に仲立ちの役割を期待する声を出しています。ここまでが、私が確かめられた範囲です。
日本で暮らす私にとっての追い風と、気をつけるところ
投資をしている立場から、良い方向と気をつけたい方向を分けて考えました。
- 追い風になりそうなこと|エネルギーや防衛、半導体といった分野に国の予算が向かうと、そこに関わる会社の仕事が増えます。電気の値段が安定すれば、工場やデータセンターを持つ会社の利益も読みやすくなります。
- 気をつけたいこと|国策のテーマは期待が先に値段に乗りやすく、話が遅れると大きく下げます。地政学の緊張が高まれば、相場全体が揺れます。円安が進めば、輸入に頼る分野の費用は増えます。
私はどちらも起こりうると考えて、1つのテーマに資産を寄せないようにしています。
私が持っている会社のうち、SMRに関わりのあるところ
ここからは、私が持っている会社の中で、SMRに関わりがあると私が確かめられたものを並べます。私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。どの会社も、SMRだけで動いているわけではありません。
出資や開発に入っている側|総合商社
- 三井物産(8031)|アメリカのニュースケール・パワー社に、日揮などとともに早い段階から出資していると公表されています。アメリカでの建設計画に、資金と運営の両方で関わる立場です。
- 三菱商事(8058)|三菱グループの中核として、三菱重工業(7011)と連携しています。自社が権益を持つ鉱山の脱炭素のためにSMRを使う「電気を使う側」の面と、燃料となるウランを調達する面の両方を持っています。
- 住友商事(8053)|ビル・ゲイツ氏が設立したテラパワー社との連携を探っていると報じられています。ナトリウムで冷やす高速炉という、別の方式の分野です。
電気を作る側
- 電源開発(9513)|国内で原子力を含む電源の開発に関わってきた会社です。SMRが国内で動く段階になれば、運転する側に回りうる立場だと私は見ています。
電気を使う側
- NTT(9432)|次世代の通信基盤(IOWN)とデータセンターを持っています。電気の値段が安定することの恩恵を受けやすい位置だと考えています。
お金の流れに関わる側
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)|大きな設備投資には融資がついてきます。金利が上がる局面と重なると、利益の幅が広がりやすくなります。
- 三菱HCキャピタル(8593)|設備をリースの形で貸す会社です。発電設備のような大きな資産に関わる余地があります。
元の記事には、これらの会社について「増配期待度」を星の数で並べた表と、「連続増配記録を信じてホールド」「鉄板のインフラ枠」といった言葉が入っていました。これは私が書ける内容を超えています。私は投資助言・代理業の登録を受けていませんので、どの会社を買うべきか、持ち続けるべきかという判断を示すことはできません。そのため、星の評価と「投資判断への一言」の欄は今回すべて削除しました。
同じ理由で、「5年後の配当シミュレーション」として各社の将来の配当を予測していた部分も外しています。配当は会社が毎期決めるもので、累進配当を掲げている会社であっても将来の増配が決まっているわけではありません。現在の利回りについても、株価が動けば毎日変わりますので、本文に書かずに、気になる会社はご自身で各社のIRページを開いて確かめていただく形にしました。
私にできるのは、自分が持っているものが何につながっているかを調べて、その記録を残すことだけです。くり返しになりますが、これは私の保有状況の紹介であって、推奨ではありません。
私の投資はウォーレン・バフェットの真似です
私がやっているのは、ウォーレン・バフェットのやり方を自分なりに真似しているだけです。良い企業を割安なときに買って長く持つ。決算は自分で開いて見る。わからないものは買わない。
SMRの話は、この3つめに引っかかります。技術としてはまだ実績が少なく、いつどれだけ利益になるのかは私には読めません。ですから私は、SMRを理由に買い増すことはしていません。今回調べたのは、すでに持っている会社が何に関わっているかを知っておきたかったからです。テーマを追って持つものを増やすのではなく、持っているものを理解する方向で使いました。
まとめ|私が確かめたこと
- SMRは、工場で作って現地で組み立てる小型の原子炉です。AIのデータセンターが使う電気が増えたことで注目が集まっています。
- 日本の会社は、発電所を一式売る側というより、心臓部や重要な部品を作る側にいます。
- 市場規模としてよく挙がる「約100兆円」という数字は、出どころを確かめられませんでした。
- 私が持っている会社のうち、総合商社・電源開発・NTT・メガバンク・リースがこのテーマに関わりを持っています。ただしどの会社もSMRだけで動いているわけではありません。
- 私はSMRを理由に買い増していません。わからないものは買わない、を優先しました。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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