※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
読者の方からいただいた質問に、私の考えをまとめました。結論を先に書くと、「何年で何円になるか」はすべて置いた仮定しだいで、約束された数字ではありません。私にできるのは、仮定を自分で確かめて、外れても続けられる形にしておくことだけだと思っています。この記事では、新NISAの1800万円を埋めたあとの増え方、配当利回りが3%を切る理由、年金の位置づけ、貯蓄型保険の手数料、50代から収入を足す方法について、私の考え方を書きます。
※私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。本記事は私自身の考えの記録であり、特定の会社や商品の売買をおすすめするものではありません。税金や社会保険の具体的な判断は税理士や税務署に、保険の契約内容はご自身の証券(契約書)と保険会社にご確認ください。記事中の数字は2026年10月時点で確認したものです。
なお、元の記事には特定の会社名を挙げて配当の見通しを示す部分や、将来の到達年数を言い切る表がありました。個別の会社をおすすめする形になるため、その部分は外しました。また、投資と関係のない健康上の相談への回答も含まれていたため、別の記事に分けることにして、ここからは外しています。
新NISAの1800万円は、最短5年で埋まる
新NISAの年間の上限は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、あわせて360万円です。生涯で使える枠は1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)なので、毎年360万円を入れられる方なら5年で埋まります。月に直すと30万円です。
これができる方はごく一部だと思います。私自身は、パートの収入と配当の範囲でやってきたので、5年では埋められませんでした。ただ「最短で5年」という形を知っておくと、自分がどのくらいの速さで進んでいるのかが見えます。
埋めたあと、何年でいくらになるのか
ここが質問のいちばん多いところでした。正直に書くと、何年でいくらになるかは、置いた年利の仮定でまったく変わります。約束された数字ではありません。
1800万円を追加投資なしで寝かせた場合、単純な複利の計算ではこうなります。
- 年7%で増えたと仮定すると、10年後に約3,540万円、20年後に約6,970万円
- 年9%で増えたと仮定すると、10年後に約4,260万円、20年後に約1億円
これは算数の答えで、相場の予想ではありません。実際には、途中で3割や5割下がる年をはさみます。私は「何年で1億円」ではなく「下がった年に売らずにいられるか」を先に考えるようにしています。
元の記事には年利25%という仮定の試算も入っていましたが、長期の平均としてその数字を使える根拠は確かめられなかったので外しました。
「米国株は年9%」と「年11%」はどちらも見かける
同じS&P500の話なのに、年9%と書く人と年11%と書く人がいます。調べてみると、違いはだいたい次の2つでした。
- どの期間で平均を取るか。100年以上の長い期間で取ると低めに、直近10〜30年で取ると高めになります
- 配当を含めるかどうか。値上がりだけを見るか、受け取った配当をすべて再投資した前提で計算するかで、2%前後の差が出ます
つまり「どちらが正しいか」ではなく「何を数えた数字か」の違いです。私は、人の出した数字を使うときは、期間と配当の扱いを確かめてから使うことにしました。確かめられないときは、その数字を自分の計画には入れません。
配当利回りが3%を切ったのは、株価が上がったから
「去年は3%あったのに、今は2%台になっている。見方が違うのでしょうか」という質問をいただきました。見方は合っています。利回りの計算の分母が変わっただけです。
配当利回りは「1株の年間配当 ÷ 株価」です。配当が1株100円のままでも、株価が2,500円から5,000円に上がれば、利回りは4%から2%に下がります。もらえる金額は変わっていないのに、今から買う人にとってのおトク度が下がるということです。
大事なのは、すでに持っている分の利回りは下がらないことです。私が2,500円で買った分は、配当が100円のままなら、株価がいくらになっても私にとっては4%です。
増配が続けば、自分の買値に対する利回りは上がっていく
では、今の利回りが2%の会社を買うのは損なのか。配当を毎年増やしている会社なら、話が変わってきます。
仮に、買ったときの利回りが2.0%で、その会社が毎年10%ずつ配当を増やしたとします。買値は変わらないので、自分にとっての利回りは2.0%、2.2%、2.4%、2.7%、2.9%、3.2%と上がっていき、6年目に3%を超えます。
これはあくまで「毎年10%ずつ増配が続いたら」という仮定を置いた算数です。増配が止まる会社も、減配する会社もあります。だから私は、過去に何年続けて増配してきたか、その配当を利益のうち何割から出しているか(配当性向)を、自分で有価証券報告書と決算短信を開いて確かめています。
元の記事では具体的な会社名を挙げていましたが、個別の会社をおすすめする形になるため外しました。
年金は「長生きしても止まらない」ところが強い
「1億円あれば年金はいらないのでは」という質問もいただきました。私はそう思いません。
自分の1億円は、使えば減ります。100歳まで生きたら足りるのか、という不安が最後まで残ります。一方、公的年金は、何歳まで生きても受け取り続けられる仕組みです。長生きそのものが不安の種にならないようにする、という役割はほかで代えにくいと思っています。
私は、年金を土台、新NISAや配当をその上に足す部分、という順番で考えています。土台があるから、上の部分で株を持ち続けられる、という感覚です。
貯蓄型保険の手数料は、契約書で確かめるしかない
「貯蓄型保険はぼったくりと言われるが本当か」という質問です。元の記事には「初年度は6割から9割が手数料」という数字が書かれていましたが、私はその出どころを確かめられませんでした。商品ごとに違う数字なので、ここでは書かないことにします。
私が確かめられる範囲で言えるのは、次の2点です。
- 多くの貯蓄型保険には、契約書に「解約返戻金」の表が年数ごとに載っています。払った総額と見比べれば、何年目で元に戻る設計なのかは自分で読めます
- 低解約返戻金型と呼ばれるものは、払込期間が終わるまで返戻率を低く抑え、払い終わった時点で上がる設計になっていることが多いです
私自身は、保障が必要な部分は掛け捨ての保険で、増やす部分は投資で、と分けました。混ぜると、どちらの手数料を払っているのかが自分で分からなくなるからです。ただ、これは私の決め方です。解約すると損になる契約もありますから、具体的な判断は契約書を見て、保険会社や専門家に確認してください。
50代から収入を足す方法で、私が現実的だと思ったもの
「入金力を上げたい」という質問もありました。元の記事には副業が30個近く並んでいましたが、数が多すぎて選べないと思ったので、私が同世代を見ていて続いていると感じたものだけ残します。
- これまでの仕事の経験をそのまま使うもの(経理の経験で中小企業の帳簿を見る、語学で翻訳を請ける、など)
- 人に教えるもの(オンラインで書道や英会話、同世代へのスマホの使い方)
- 書く・話すもの(専門分野の記事を書く、音声で配信する)
共通しているのは、新しく覚えることが少なく、もともと持っているものを使う形だということでした。私がYouTubeを始めたのも、投資で自分が調べたことをそのまま話すだけだったからです。
暗号通貨のマイニングは、個人には難しかった
「マイニング機を買ったが赤字になった」という相談もいただきました。私は手を出していませんが、調べた範囲では、個人が不利になる理由がはっきりしています。
- 電気代がかかり続ける。報酬より電気代が高くなれば、動かすほど赤字になります
- 電気代の安い地域に大量の機械を並べている事業者が相手になります
- 機械が早く型落ちする。数年で性能が追い抜かれます
私がこの手の話に乗らないのは、ウォーレン・バフェットの「わからないものは買わない」という言い方が、自分にはいちばん合っているからです。収益が電気代と機械の世代交代に左右されるものは、私には先が読めませんでした。
今回の質問に共通していたこと
どの質問も、「正しい数字を一つ教えてほしい」という形でした。でも調べていくと、数字はどれも仮定の上に乗っていました。だから私は、数字を覚えるのではなく、その数字がどこから来たのかを自分で開いて確かめる習慣のほうを持つようにしています。それが、良い会社を割安なときに買って長く持つという、ウォーレン・バフェットのやり方を真似するうえで、いちばん地味で効いている部分です。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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