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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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日本特殊陶業(5334)の決算と配当|株式分割後の1株と半導体部品への移り方

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1億円への道
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日本特殊陶業(5334)は、私が長く持っている会社のひとつです。2026年3月期は売上収益7,312億円、営業利益1,381億円で、どちらも過去の水準を更新しました。2026年9月末に1株を2株にする株式分割もあり、1株あたりの金額が変わっています。この記事は、私が決算短信を自分で開いて読んだ記録です。

これは私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。数字は会社が公表した決算短信と有価証券報告書から引いていますが、最新の情報は必ずご自身で会社の開示資料をご確認ください。

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まず社名の話:NGKでも、日本ガイシとは別の会社

ここを最初に書いておきたいと思いました。スパークプラグの「NGK」と、電力用の碍子(がいし)で知られる「日本ガイシ(NGK INSULATORS)」は、名前が似ていますが別の会社です。

もともとは同じでした。1936年10月、日本碍子(現在の日本ガイシ)から点火プラグなどの製造部門が分かれて、日本特殊陶業が名古屋に設立されています。翌1937年から自社ブランド「NGK」のプラグをつくり始めました。碍子の絶縁体の技術が、プラグの技術のもとになっているわけです。

そして2023年4月、日本特殊陶業は英文社名を NGK SPARK PLUG CO., LTD. から Niterra Co., Ltd. に変えています。日本語の社名は日本特殊陶業のままで、製品ブランドとしての「NGK」も残っています。証券コードは日本特殊陶業が5334、日本ガイシが5333です。私も昔は混同していました。

2026年3月期の決算を自分で読んでみた

会社が2026年4月に出した決算短信(IFRS・連結)の数字です。

  • 売上収益 7,312億円(前期比12.0%増)
  • 営業利益 1,381億円(同6.6%増)
  • 親会社の所有者に帰属する当期利益 1,128億円(同21.9%増)
  • 親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)15.7%(前期14.1%)
  • 親会社所有者帰属持分比率 62.8%(前期68.1%)
  • 営業活動によるキャッシュ・フロー 1,093億円

私が最初に見るのはROEと自己資本の比率です。ROE15.7%は、自分の持っているお金をきちんと回せている水準だと受け取りました。自己資本の比率が前期の68.1%から62.8%に下がっているのは気になりますが、総資産が9,909億円から1兆2,211億円に増えているので、借入や投資で会社の規模が大きくなった結果だと読んでいます。

本業で1,093億円の現金が入ってきているのも、配当を続ける力という点で安心材料です。配当は利益ではなく現金から払うものなので、ここを見ない年はありません。

何で稼いでいる会社なのか

有価証券報告書のセグメントを見ると、2026年3月期の売上収益の内訳はこうなっています。

  • 自動車関連 5,875億円(全体の約80%)…スパークプラグ、グロープラグ、自動車用の各種センサ
  • コンポーネント・ソリューション 1,307億円(約18%)…半導体製造装置用部品、ICパッケージ、工作機械用の切削工具、産業用セラミック、燃料電池、医療用酸素濃縮装置など
  • その他 138億円(約2%)

そして、売上の約80%が海外です。日本の会社ですが、稼ぎ場所はほとんど外にある、という形です。

配当と、会社が示している還元の方針

2026年3月期の年間配当は1株205円(中間93円、期末112円)でした。前期は178円なので増えています。配当性向は35.9%です。

会社は配当の方針を、決算短信にこう書いています。親会社所有者帰属持分配当率(DOE)4%程度を下限とする安定配当の部分と、配当性向10%程度を目標とする業績連動の部分を組み合わせる、というものです。利益が落ちた年でも下限が置かれている形になっているので、私はここを評価しています。

自己株式の取得も続けています。2025年10月31日の取締役会で、上限720万株・300億円、取得期間を2025年11月1日から2026年10月31日までとする枠が決議されました。適正な資本の水準を超える部分は自己株式の取得も含めて株主に返す、という方針も示されています。

株式分割があったので、1株の金額が変わっている

2026年9月28日が権利の最終日で、1株を2株にする株式分割が行われました。持っている株数は倍になり、1株あたりの金額は半分になります。資産の価値そのものは分割で増えも減りもしません。

会社が2026年4月に出した2027年3月期の配当予想は年210円です。これは分割前の1株に対する金額なので、分割後の1株に置き換えると年105円にあたります。2026年10月時点の株価で見ると、予想の配当利回りは3%前後です。

数字だけ見ると「配当が半分になった」ように見えますが、株数が倍になっているので受け取る金額は変わりません。私は分割のあと、証券口座の表示が切り替わったかを一度確認するようにしています。

半導体の部品が伸びるかどうかを、私はこう見ている

有価証券報告書では、生成AIの広がりなどで半導体の需要が増え、半導体製造装置の市場が伸びる見通しだと説明されています。メモリー向けもロジック向けもエッチング装置の需要が高まる、という書き方でした。そこに自社のセラミックの技術を当てていく、という流れです。

ただ、今のところ売上の約18%です。自動車関連の約80%と比べると、まだ会社全体を動かす大きさではありません。私はここを「数年がかりで比率が変わっていくかを見る場所」として扱っていて、半導体の名前で株価が動く日は気にしないようにしています。

私が気にしているリスク

ひとつ目は、電気自動車が増えるとスパークプラグやグロープラグの出番が減ることです。これは会社も分かっていて、だからこそコンポーネント・ソリューションを育てているわけですが、時間の勝負になります。

ふたつ目は為替です。売上の約80%が海外なので、円高に振れると円で見た数字が小さくなります。

三つ目は、会社自身の予想です。2027年3月期は売上収益7,900億円(8.0%増)、営業利益1,500億円(8.6%増)としながら、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,050億円(7.0%減)という形になっています。売上と営業利益が増えるのに最終の利益が減る予想になっている理由は、私には読み切れませんでした。ここは次の決算を見て確かめようと思っています。

半導体の市況も、上がるときも下がるときも大きく振れます。比率が増えていけば、そのぶん業績の振れ幅も大きくなるはずです。

私の持ち方

私はウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い企業を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で読む、わからないものは買わない。この会社については、自動車の部品という本業で現金を稼ぎながら、その現金でセラミックの用途を広げている、という形が自分には理解できる範囲だと思っています。

そのうえで、1社に入れる金額は決めていて、そこから増やしていません。分割で1株の金額が下がったので、買い足すときは1株ずつ様子を見ながら、という形がとりやすくなりました。

繰り返しになりますが、これは私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。同じ数字を見ても、年齢やほかに持っている資産によって結論は変わります。買うかどうかは、会社の開示資料をご自身で読んでから決めていただくのがいいと思っています。

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株式分割のあとは、1株の金額が下がって買いやすくなります。1株から買える口座なら、決算を読みながら少しずつ確かめていけます。

私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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