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核融合や水素のような新しいエネルギーが実用化されたら、今の大型のガス投資は価値を失うのか。私はこれが気になって調べました。結論は、新しいエネルギーが置き換わるには数十年かかりそうで、その間はガスが調整役として使われ続ける見込みがある、ということでした。ただし投資額や回収年数については、私が一次資料で確かめられなかった数字があり、この記事では断定せずに書いています。以下は私が調べた会社の紹介であり、推奨ではありません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記載の数字は2026年10月時点で確認できたもので、報道にもとづく部分はその旨を本文に書いています。
新しいエネルギーが置き換わるまでに、どれくらいかかるのか
私が最初に知りたかったのは、年数でした。
仮に核融合の実験が今日うまくいったとしても、商用の炉を建て、送電網をつなぎ、家庭や工場まで届くようになるには時間がかかります。各国の工程表では、商用化の目標年として2040年代から2050年という数字が置かれています。発電の仕組みが入れ替わるには、発明のあとにインフラを作る年数がまるごと必要になる、ということです。
つまり、新しいエネルギーが主役になるまでには、少なくとも20年、おそらく30年ほどの移り変わりの期間があると考えられます。資源への投資を見るときは、その期間に何で稼ぐのかを見ればいい、と私は整理しました。
投資額と回収年数は、私が一次資料で確かめられませんでした
この話のもとになったのは、三菱商事が米国のシェールガス事業に1兆円規模の投資をした、と伝えられた報道です。
ただ、私はその金額と、よく一緒に語られる「4年から5年で回収できる」という回収年数を、会社のリリースや有価証券報告書で確かめることができませんでした。ですので、この記事では具体的な金額と回収年数を数字として書かないことにしました。書き写すだけなら簡単ですが、自分で確かめていない数字を根拠にして持ち続ける判断はしたくないからです。
資源の案件は、価格の前提ひとつで回収年数が何年も動きます。短い回収年数が語られているときほど、私はその前提になっているガスの価格を探すようにしています。
再生可能エネルギーが増えるほど、ガス発電は調整役として使われる
意外だったのはここです。太陽光や風力が増えると、ガスはいらなくなると思っていました。
実際は逆の面があります。太陽光や風力は天気で発電量が変わります。足りない時間を埋めるには、すぐに動かせて、すぐに止められる電源が必要です。ガス火力はその役ができます。
だから、再生可能エネルギーが増える途中の期間は、ガスが「待機している電源」として価値を持ちやすい、という読み方になります。もっとも、これは蓄電池の値段が下がる速さによって変わる話でもあります。蓄電池が安くなれば調整役はそちらに移りますから、ここは決まった結論ではないと思っています。
掘り終わったあとの使い道として語られているもの
長く持つことを考えると、掘り尽くしたあとはどうなるのかが気になります。
この分野で語られているのは、ガスを取り出したあとの地下の空間に、工場から出た二酸化炭素を押し込んで閉じ込める事業(CCS、炭素の回収と貯留)や、水素やアンモニアを作る拠点に変えるという使い道です。ガス田の設備や配管が、そのまま別の用途に使える場合がある、という理屈です。
ただ、どの場所がその用途に向いているかという地質の話や、採算が取れるかどうかは、私には判断できませんでした。ここも「そういう計画が語られている」という段階として受け止めています。
私がいちばん気にしているのは、炭素の値段です
新しいエネルギーの普及よりも、私が気にしているのは炭素に値段がつく仕組み(炭素税や排出量取引)が急に強まることです。
ガスを燃やすこと自体にコストが乗れば、同じ量を売っても利益は減ります。これは技術の話ではなく、制度の話なので、ある年に急に変わることがあります。私が資源の会社を見るときは、価格の見通しよりも、この制度の変わり方を怖いものとして見ています。
私はこの会社を、どう見ているか
総合商社は、資源の値段で利益が大きく動きます。良い年の数字だけを見て判断すると、私のような長く持ちたい人には向かない買い方になってしまいます。
私が見ているのは、資源以外の事業でどれだけ稼げているか、配当を何年続けてきたか、借入が増えていないか、の三つです。ここは報道ではなく、決算短信と有価証券報告書に書いてあります。
この記事は私が調べた会社の紹介であり、推奨ではありません。買うかどうかは、ご自身で決算を見て決めていただくのがいちばんだと思っています。
この件から私が持ち帰った、三つの確かめ方
- 年数で考える。新しい技術は、発明からインフラが整うまでの年数がまるごとかかる
- 金額と回収年数は、会社の資料で裏を取る。取れない数字は使わない
- 怖いのは技術よりも制度。炭素の値段のような決まりごとの変化を先に見る
調べてみて、私は少し安心しました。大きな変化が来たときに、それを自分の仕事に組み込もうとする会社があるからです。ただ、安心したからといって急いで買う理由にはならないので、私は値段が落ち着いた日を待つことにしています。
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