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こんにちは、バフェットかおるです。
先に結論を書きます。日経平均株価が7万円に近づくほどの上昇相場のなかで、私の資産は1か月でたった15万円しか増えませんでした。5月21日に1億6,205万円だった資産額が、6月15日で1億6,220万円。指数はぐんぐん上がっているのに、私のポートフォリオはピクリとも動いていません。
「それは失敗じゃないの」と思われるかもしれません。でも私は、これでいいと考えています。というより、私が選んだやり方の結果として、これはむしろ想定どおりなんです。理由を、この記事では全部数字でお見せします。
いまの日経平均を押し上げているのは、ほんの一部の値がさ株と、海外の短期マネーです。私が持っている会社は、そこにほとんど入っていません。代わりに私が増やしているのは、株価という「他人がつけた値段」ではなく、配当という「自分の手で増やせる収入」のほうです。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年6月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
- 1か月で15万円しか増えなかった、私の資産の実際の数字
- 日経平均は「一部の値がさ株」で大きく動く指数だった
- いま日経を動かしているのは海外の短期マネー
- 「株式市場は、せっかちな人から気長な人へお金を移す装置」
- デイトレードの研究が示す「脱落率」と「負ける割合」
- 「動けば動くほど、資産は減る」 ― 動かさなかった人ほど増えた
- 『敗者のゲーム』とSPIVAが示す、プロの成績
- 私のポートフォリオがディフェンシブ56.5%になっている意味
- 「速い会社」と「ゆっくり育つ会社」は、性質がまったく違う
- 株価は動かなくても、配当は自分の手で増やせる
- まとめ ― 資産が増えなかった1か月を、私はこう受け止めた
- 指数に乗らない会社を1株から買い集めるために【PR】
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1か月で15万円しか増えなかった、私の資産の実際の数字
まず、私の管理シートの数字をそのまま出します。
- 2026年5月21日の資産額:1億6,205万円
- 2026年6月15日の資産額:1億6,220万円(+15万円)
- 含み益:+4,540万円(+38.9%)→ +4,475万円(+38.1%)
増えた15万円も、中身をたどればパート収入とYouTubeの収益から追加で投資した分くらいです。含み益の割合は、むしろ少し下がっています。
日経平均がこれだけ上がった1か月で、この数字です。指数に連動していないというより、そもそも指数を動かしている会社を持っていない、ということなんだと私は受け止めています。
日経平均は「一部の値がさ株」で大きく動く指数だった
いまの日経平均の上昇は、市場の全部が上がっているわけではありません。ほんの一部の「値がさ株」、つまり1株の値段が高い会社が、指数を大きく動かしています。
これは日経平均という指数の作り方の問題です。日経平均は、株価の高い会社ほど指数への影響が大きくなる「株価平均型」の指数。だからソフトバンクグループや半導体関連の値がさ株が動くと、指数が大きく振れます。こういう会社が数百円単位で日経を押し上げる日も、珍しくありません。
主役はAI・半導体、そして割高さはPERに出ている
野村證券の分析によれば、2025年末以降、日経平均の予想EPS(1株あたり利益)が約24%上方修正される一方、株価指数も約24.6%上昇しました。そして日経平均の予想PERは22倍を超え、TOPIX(16.9倍)を大きく上回っています。
日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」も、16倍超という過去最高水準です。野村證券はこれを行き過ぎで、いずれ緩やかに下がると見ています。
言い換えれば、一部の会社に偏った上昇は、いつか反動が来やすいということだと私は受け止めています。
そして私のポートフォリオには、その指数を吊り上げている主役であるソフトバンクグループも、半導体の値がさ株も入っていません。AIや半導体に直接投資していないからです。わからないものは買わない、というウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりです。
いま日経を動かしているのは海外の短期マネー
もうひとつ、いまの相場の正体として押さえておきたいのが、誰が売買しているかという話です。日本企業の成長期待を背景に、海外からの買いが相場を後押ししました。週単位でも、1週間で1兆円を超えるような大型の買い越しが観測される場面がありました。
この海外マネーには短期で利益を狙うトレーダーや投機筋が含まれていて、「AI・半導体」というテーマにお金を集中させています。だから、一部の会社だけが急に跳ね上がるのだと思います。
海外の短期マネーは、入ってくるのも速いけれど、出ていくのも速い。これが、いまの相場の姿だと私は見ています。
地域別の売買シェア ― 「海外」の大半は実はヨーロッパ経由
三井住友DSアセットマネジメントの資料によると、2013年から2022年にかけて、欧州が一貫して最大の売買シェアを占めています。
| 地域 | 2013年 | 2022年 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 欧州 | 59.4% | 74.5% | 増加 |
| アジア | 9.4% | 17.1% | 増加 |
| 北米 | 30.8% | 7.9% | 大きく減少し、近年はアジアを下回る |
「海外といえばアメリカ」というイメージがありますが、売買のボリュームではむしろ欧州が圧倒的で、北米はかなり減っています。私はここを知ったとき、正直おどろきました。
先物市場では海外比率がもっと高い
相場に影響を与える先物市場では7〜8割が外国人投資家とされ、「日経平均が500円以上動くときは背後に海外勢がいる」と言われています(Newsweek日本版の報道より)。
つまり、日々の値動きの大部分は、私たち個人の売り買いではなく、海外の大きなお金の出入りで決まっている。だとすれば、その値動きに一喜一憂しても仕方がない、と私は考えるようになりました。
「株式市場は、せっかちな人から気長な人へお金を移す装置」
ここで、ウォーレン・バフェットの言葉を紹介させてください。
「株式市場というのは、せっかちな人から、気長な人へとお金を移すように設計されている」(The stock market is designed to transfer money from the active to the patient.)
「アクティブ」は、せわしなく売ったり買ったりする人。「ペイシェント」は、じっと待てる、気長な人。お金は前者から後者へ流れていく、という意味です。
いま、AI関連の会社を追いかけて毎日売ったり買ったりしている人がたくさんいます。でもそのお金は、長い目で見ると、じっと持ち続けている人のところへ移っていく。ウォーレン・バフェットはそう言っているわけです。
もうひとつ、辛口の言葉もあります。
「市場で頻繁に売買する人を『投資家』と呼ぶのは、行きずりの恋を繰り返す人を『ロマンチスト』と呼ぶようなものだ」
私はこれが本質だと思っています。せわしなく動くことは、投資ではない。私は、企業の成長を一緒に受け取る側にいたいと思っています。
デイトレードの研究が示す「脱落率」と「負ける割合」
「速く動く人ほどお金を減らしやすい」というのは、感想ではなく、いくつもの研究で示されている数字です。私が調べて納得した順に並べます。
脱落のスピード(Barber, Lee, Liu, Odean の研究)
- デイトレーダーの約4割が、たった1か月で辞めていく
- 2年以内に8割が退場する
- 5年後まで残っているのは、わずか7%
- その残った7%の中でも、手数料を引いてちゃんと利益を出せているのは1%程度
ブラジルの先物市場の全数調査(Chague, De-Losso, Giovannetti 2020)
最も詳しいのがこれでした。ブラジルの株価指数先物市場の参加者を全数追跡した論文で、結論はこうです。
- 300日以上続けた個人の97%が損失を出した
- ブラジルの最低賃金より多く稼げたのは1.1%
- 銀行の窓口係の初任給より多く稼げたのは、わずか0.5%。しかもすべて大きなリスクを伴っていた
論文の結論は、講座の宣伝とは反対に、個人がデイトレードで生計を立てるのは事実上不可能だというものでした。
さらに私が重く受け止めたのは、研究者が「学習の証拠を見つけられなかった」と書いている点です。トレーダーは時間がたっても上達せず、続けた人はただ損を続けただけでした。「やればうまくなる」が成り立たない世界だ、ということです。
「8割が市場平均を下回る」の出どころ(Barber ら 2011)
よく言われる「8割」の根拠はこちらです。台湾の36万人超のデイトレーダーを分析した結果、80%超が損失を出し、継続的に利益を出せるのは1%未満でした。
オディーンの古典的研究(1991〜1996年)
バーバーとオディーンが1991〜1996年の6万6千口座を分析しました。最も多く売買した人の年間リターンは11.4%、市場平均は17.9%。最も活発な層は、市場を年間約6.5%ポイント下回っていました。
論文の結論はひとことで、「取引はあなたの資産にとって危険である。最も多く取引する者が、最も傷つく」。私はこの一文を、自分への戒めとして覚えています。
「動けば動くほど、資産は減る」 ― 動かさなかった人ほど増えた
人間は、口座を見るたびに何かしたくなります。上がれば「利益確定しよう」、下がれば「怖いから売ろう」。その動きのひとつひとつが、長い目で見ると資産を削っていく。前の章のオディーンの数字が示しているのは、そういうことだと思います。
相場が上がっても下がっても、ただ持っていただけ。いじらなかった。それがいちばん増えた、という結果です。
チャーリー・マンガーの言葉も、同じことを言っています。
「複利の第一のルールは、不必要にそれを中断しないことだ」
売るたびに複利の時計はリセットされ、税金で元手が削られます。だから動かさない。中断しない。私が「売らない・続ける」と言い続けているのは、こういう根拠があるからです。
『敗者のゲーム』とSPIVAが示す、プロの成績
チャールズ・エリスの主張は「アクティブ運用のプロでさえ、大半はインデックス(市場平均)に勝てない。だから勝とうとせず、負けないインデックス投資をする」というものです。これを世界で最も権威ある形で測り続けているのが、SPIVAスコアカードです。
期間が長くなるほど、プロは市場に負ける
米国大型株のプロのファンドマネージャーが、S&P500に負けた割合です(2024年末時点)。
15年が経つと、ベンチマークを上回るアクティブファンドを選べる確率は、おおよそ10回に1回。20年以上に延ばすと、手数料を引いた後でベンチマークに勝てた人は、実質ほぼ皆無になります。
直近はさらに厳しくなっている
- 2025年は、アクティブな米国大型株ファンドの79%がS&P500に負けた(2024年の65%より悪化し、SPIVA25年の歴史でワースト4位の年)
- 過去20年で、米国株ファンドの約92%がベンチマークに負けている
「勝てるカテゴリーが一つもない」という数字
これがいちばん効きました。15年間で見ると、国内株・海外株・債券のすべてにおいて、アクティブ運用者の過半数が上回ったカテゴリーは一つもありませんでした。2024年末までの15年間で、22の米国株式カテゴリーのうち、アクティブ運用者の過半数がベンチマークを上回ったカテゴリーはゼロです。
たまに勝っても、続かない
大型株ファンドでは、勝った場合の成績がランダムな分布が示すよりも低く、アクティブ運用の好成績は実力ではなく運の結果であることを示している、とSPIVAは結論づけています。
なぜ負けるのか ― コストというハードル
理由は明快です。インデックスファンドより年0.80%多く手数料を取るファンドは、ただ同じ成績に並ぶだけでも、毎年0.80%ずつ市場を上回り続けなければならない。そのハードルは年々積み上がっていきます。プロが市場と同じ会社を選んでも、手数料の分だけ確実に負ける。これは算数の話だと私は理解しました。
私のポートフォリオがディフェンシブ56.5%になっている意味
私のポートフォリオは、ディフェンシブな会社が56.5%、景気に敏感な会社が43.5%です。半分以上を守りの会社で固めていて、この比率は高齢期に向かって少しずつ増やしています。
私は「暴落はいつか必ず来る」という前提で投資をしています。いまのように一部のAI関連株が指数を吊り上げている相場なら、その数社が崩れたら日経も一気に崩れる。お祭りには必ず終わりが来ると思っています。
そのとき、何がいちばん大事か。私の答えは「市場から逃げ出さなくていいこと」です。
値動きの激しい会社ばかり持っていると、暴落のときに怖くなって売ってしまう。底値で売って、二度と戻ってこられない。私がいちばん避けたいのは、それです。
でも、ゆっくり配当を出してくれる商社や銀行を持っていれば、株価が下がっても配当は入ってきます。だから慌てて売らずに持ち続けられる。市場に残っていられる。
そして、ここが私にとって大きい点です。高齢期は、一発逆転ができません。若い人なら暴落で半分になっても、20年30年かけて取り戻せます。でも私のような50代、そして60代には、その時間がありません。
だから、大きく勝つことより、大きく負けないこと。ゆっくり、着実に、時間をかけて増やす。私はそう決めました。
「速い会社」と「ゆっくり育つ会社」は、性質がまったく違う
短期で急騰する会社と、私が持っているようなゆっくり育つ会社。どちらを選ぶかは人それぞれですが、性質はまったく違うと思います。
速く上がる会社(AI・半導体関連)
ソフトバンクグループや半導体関連は、AIブームで大きく上昇しました。上がるときは確かに速い。でも、その分、下がるときも速いです。
実際、ほんの数週間前にも、米国の経済指標をきっかけに日経平均が1日で2,563円下落した日がありました。2026年で2番目に大きい下げ幅です。AI関連が中心に売られた結果でした。このジェットコースターに、私は乗り続けられないと思いました。
ゆっくり育つ会社(商社・銀行・保険)
私が持っているのは、三菱商事のような商社や、三菱UFJフィナンシャル・グループや第一生命といった銀行・保険です。派手さはありません。でも、中身を見ると違いがあります。
三菱商事の配当金は、長期的にずっと増配傾向です。過去10年で、1株あたりの配当はおおむね2倍以上に増えてきました。しかも「累進配当」といって、減配せず配当を維持か増やしますという方針を会社が掲げています。
株価も、急騰こそしませんが、長い目で見れば右肩上がりで育ってきました。ウォーレン・バフェットが日本の商社に何年も投資し続けているのは有名な話です。世界一の投資家が選んだのが、この「ゆっくり確実に育つ」タイプだった、という事実は私にとって心強いものです。
株価は動かなくても、配当は自分の手で増やせる
もう一度、私の数字に戻ります。
- 資産額:1億6,220万円(ほぼ横ばい、+15万円)
- 含み益:+4,540万円(+38.9%)→ +4,475万円(+38.1%)
株価は、ほとんど動いていません。でも、年間配当金(税引前)の見込みは増えています。
ここは正直に説明させてください。配当は、株価が上がったから増えるものではありません。この増加は、私がコツコツ買い増しを続けてきたからです。株数を増やせば、受け取る配当の見込みも増える。
つまり、株価という「他人がつけた値段」が動かなくても、配当という「私が育てている収入」は、自分の手で確実に増やせる。これが、私が「売らない・続ける」を選んでいる一番の理由です。
日経が7万円でも3万円でも、私が持っている会社たちは、世界で人の役に立つ仕事をして、その利益を毎年配当として届けてくれます。私はそこを見ていたいと思っています。
まとめ ― 資産が増えなかった1か月を、私はこう受け止めた
- 日経平均は株価平均型の指数で、一部の値がさ株の動きで大きく振れる
- いまの上昇の主役はAI・半導体で、売買の多くは海外の短期マネー
- 私のポートフォリオにその主役は入っていないので、指数が上がっても資産は増えない
- 研究が示すのは、速く動く人ほど市場平均に負けやすいという現実
- 高齢期に必要なのは大きく勝つことより、暴落のときに市場から逃げ出さないこと
- 株価が動かなくても、買い増しを続ければ配当は増やせる
速く上がる会社を追いかけてハラハラするのも、ひとつの選び方だと思います。でも私は、ウォーレン・バフェットのやり方を真似して、時間はかかってもゆっくり、着実に育てていきたい。売らない。続ける。それが私の答えです。
出典メモ
- 日経平均終値・前週末比:Yahoo!ファイナンス
- NT倍率・予想PER・EPS:野村證券レポート
- 海外投資家シェア・買越額:東京証券取引所(JPX)、報道、三井住友DSアセットマネジメント資料
- 先物市場の海外比率:Newsweek日本版
- ウォーレン・バフェットおよびチャーリー・マンガーの言葉:複数の引用集・報道
- デイトレードの研究:Barber, Lee, Liu, Odean/Chague, De-Losso, Giovannetti(2020)/Barber ら(2011)
- オディーンの研究(1991〜1996年、6.6万口座、11.4% vs 17.9%):報道・研究紹介
- アクティブ運用の成績:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス SPIVAスコアカード
- 三菱商事の累進配当・増配傾向:三菱商事IR
- ※株価・利回りは2026年6月時点のものです。
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株価が動かない1か月でも配当の見込みを増やせたのは、値がさ株を避けて、気になった会社を1株単位で少しずつ買い増してきたからでした。日経平均を吊り上げている会社を買わなくても、こういう積み上げ方はできます。私が実際にその買い方をしている口座は、次の2つです。どちらも単元未満株に対応しているので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
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50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。
この記事の話は、動画でもお話ししています。


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