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先に結論を書きます。私は、配当を出し続けてくれる会社に投資して、その配当金で「自分年金」をつくるという方法を選びました。この記事は、その私自身の保有状況と、どこを見てそう判断したのかという基準の紹介です。
ウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安だと思えるときに買い、決算は自分で見て、わからないものは買わない。50代の私が投資でやっていることは、それだけです。
以下に出てくる会社は、私が実際に長く持ちたいと思って見てきた会社です。順位をつけたり、おすすめしたりするためのものではありません。
※本記事は私の保有状況の紹介であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。株価・配当・財務の数字は2026年4月時点のもので、変わります。出典を確認できない発言は引用していません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
私が配当を出す会社に投資している理由
配当を多く出してくれる会社の株は、一般に高配当株と呼ばれます。1株100円の会社が1株あたり4円の配当を出すなら、配当利回りは4%という計算です。私は持っている会社を全部合わせて、だいたい利回り4%くらいになるようにしています。
インデックス投資を取り崩しても生活費はつくれます。ただ私自身は、自分で売って現金にするのと、何もしないで配当金が振り込まれるのとでは、気持ちがまったく違うと感じました。
老後が不安でコツコツ貯めてきた人ほど、いざ取り崩す段になると減っていくのが怖くなる。私はそう受け止めています。配当金なら資産を減らさずに暮らしが少し豊かになる。私がこの方法を選んだ一番の理由はそこでした。
私が始めたタイミングと、先に確保したお金
私は貯金が500万円くらいになった頃、2020年のコロナショックをきっかけに始めました。株価が下がって配当利回りが上がっていたので、ここで買おうと決めました。
ただ、金額より先に決めたことがあります。生活費の半年から1年分を現金で確保してから、残りを投資に回すという順番です。私はこれを崩さないようにしています。
私が長く持ちたいと思っている会社と、そう考えた理由
ここからは、私が実際に調べて「これは長く持ちたい」と思った会社の話です。私は3つの点を見ています。
- 財務がしっかりしているか
- 配当を増やし続ける力があるか
- 本業で稼いでいて、生活に必要なものを扱っているか
繰り返しますが、私の保有状況の紹介であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
ブリヂストン(5108)
株価約3,370円/年間配当125円予想/配当利回り約3.7%(2026年4月時点)
世界トップクラスのタイヤの会社です。2025年12月期は売上が約4.4兆円、当期純利益が3,272億円で前年より14.8%増えました。自己資本比率は63.7%。会社のお金のうち借金ではない自分のお金の割合で、一般に50%を超えていれば財務は堅いとされます。
私はこの点を見てそう考えました。自己資本比率が高い会社は、不景気で売上が落ちてもすぐには行き詰まらない。長く預けるなら、このつぶれにくさを私は一番に見ます。
配当については、連結配当性向50%を目安とする方針を掲げています。利益のうちどれだけを配当に回すかの割合で、50%は高めの水準です。2026年1月1日に1株を2株に分ける株式分割も実施し、分割を考慮した実質ベースでは約8.7%の増配になりました。
タイヤは乗用車だけのものではありません。トラック、バス、建設現場の大型ダンプ、農業機械、航空機まで使われていて、しかも消耗品です。電気自動車や自動運転がどれだけ広がっても、タイヤがなければ車は1メートルも走れない。世界中の道路がなくならない限りこの会社は稼ぎ続けるだろう、と私は受け止めています。
三菱商事(8058)
株価約4,329円/年間配当110円予想/配当利回り約2.5%(2026年4月時点)
日本最大級の総合商社で、ウォーレン・バフェットが大量に保有していることで世界的に知られるようになった会社です。時価総額は約21兆円超。エネルギー、金属、食料、機械、化学品、生活消費財まで世界中で手がけていて、ひとつの事業が不調でもほかが支える形になっています。私にはそれ自体が分散投資のような会社に見えました。
私がこの会社で一番見ているのは、累進配当を公式方針として掲げている点です。累進配当とは「配当を減らさず、維持するか増やす」という方針のことで、2025年度から始まった経営戦略2027でも継続すると明言されています。過去5年の配当成長率は年平均約18%でした。
配当を減らさないと会社が公式に言ってくれている。老後資金を預ける側として、私はここに安心感を覚えました。
事業の中身も身近です。
- ローソンを傘下に持ち、毎日のコンビニ商品を支えている
- LNG(液化天然ガス)など日本のエネルギーを世界から運んでくる
- 鮭やマグロなどの水産物の輸入にも関わっている
- 自動車部品、化学品、衣料品など生活用品の流通を幅広く手がける
気づかないところで毎日の暮らしを支えている会社だと私は見ています。ただし商社の利益は資源価格や為替で上下します。そこは私も頭に入れています。累進配当の方針があるので、利益が一時的に下がっても配当は守られやすいのではないか、と私は受け止めています。
日東富士製粉(2003)
株価約7,140円/年間配当280円予想/配当利回り約3.9%(2026年4月時点)
おそらく名前を聞いたことがない方が多い会社だと思います。私が惹かれたのは財務の健全さでした。
- 自己資本比率78.4%(一般的な優良企業の基準とされる50%を大きく上回る)
- 有利子負債はわずか約4.2億円、手元現金は約104億円
- つまり、事実上の無借金経営
借金がない会社は景気が悪くなっても耐えやすい。私はこの点を見てそう考えました。
事業は製粉です。パンやうどんの原料をつくり、ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズ運営も子会社のさわやかを通じて手がけています。タイとベトナムにも工場を持ち、アジアでも利益を伸ばしています。
どんなに景気が悪くても人は毎日ごはんを食べます。パンを焼き、うどんを茹でる、その原料をつくっている会社が不景気で倒れることは考えにくい。私はそう受け止めています。
注意している点もあります。2025年3月期は製品の自主回収の影響で純利益が前年比16%減になりました。こうした一時的な下落はありますが、累進配当方針のおかげで配当は維持されています。
配当金が自動で入ってくるという安心感
私が感じている一番のメリットは、何もしなくても配当金が振り込まれてくることです。年金の受給が始まるまでの空白期間や、年金に上乗せする自分年金として、私にはこれが心強い支えになっています。
思わぬ収穫もありました。配当を出す会社を選ぶために決算を自分で見ていると、こんなことがわかるようになってきます。
- この会社はボーナスが高そうだな
- この会社は給料が安定していそうだな
- 設備投資をきちんとしている会社は、社員教育にもお金をかけていそうだな
子どもや孫の就職・転職の話をするときにも役に立ちました。会社を見る目が育つというのは、私には予想外の収穫でした。
私が自分では避けている3つの投資
ここからは逆に、私が自分のお金では手を出さないと決めたものの話です。20代なら多少冒険してもやり直せますが、50代の私には後がないという切実さがあります。だから守りの姿勢を選びました。
リターンが高すぎる話
「年利10%以上」「元本保証で年12%」。こういう宣伝を見かけたとき、私は次のどちらかだと考えるようにしています。
- 実現できてもリスクがとても高い(大きく損をする可能性も高い)
- そもそも詐欺の可能性がある
金融庁の注意喚起ページにも、元本保証で高利回りという勧誘は典型的な詐欺の手口として書かれています。私は「年利10%以上」と聞いたら、まず疑うと決めました。インデックス投資の期待リターンは年率6%程度とされているので、私はそのあたりを現実的な数字として見ています。
好きな会社だからという理由で買うこと
昔からお世話になっている会社だから、通勤途中にビルを見かけるから、ゲームが好きだから。私も気持ちはよくわかります。ただ私は、資産をつくることと会社を応援することを分けて考えるようにしました。
応援だけが目的なら、株価が下がってもうれしいはずです。でも実際は「好きだから買った」という人ほど、少しは増えてほしいという気持ちがあると思います。だったら私は、決算を見て納得した会社を選んだほうが落ち着いていられる、と考えました。
毎月分配型の投資信託
毎月お金が振り込まれるなら年金の足しになって最高、と思われる方は本当に多いです。でも私は、ここには二つの落とし穴があると受け止めています。
| 落とし穴 | 私が気になっている点 |
|---|---|
| 手数料が高い | 購入時の手数料が1%以上、さらに保有中にかかる信託報酬も高い傾向がある。これだけで利益の多くが削られてしまう |
| タコ足配当 | 利回り20%などと書かれていても、実際には運用益ではなく元本を取り崩して分配しているケースがある。タコが自分の足を食べるようなものという意味でこう呼ばれる |
もらって喜んでいる分配金が、実は自分のお金だった。そういうことが起きます。銀行の窓口で利回りがいいとすすめられる商品の多くがこのタイプだと私は見ています。私は窓口ですすめられたからという理由では買わないことにしました。
まとめ 私が老後資金で守りながら育てると決めた理由
最後に、私が自分で決めたことをまとめておきます。
- 生活費の半年から1年分は現金で確保してから投資に回す
- 持っている会社全体で配当利回り4%くらいを目安にする
- 業種を分散させ、財務が健全な会社を選ぶ
- 20年、30年、できれば次の世代まで持つつもりで選ぶ
- 年利10%超をうたう話、感情だけで選ぶこと、毎月分配型には手を出さない
投資は急いで増やすものではなく、じっくり守りながら育てるもの。私はそう考えて、自分のペースで続けています。
この記事でご紹介したのは私の保有状況と私自身の判断基準であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
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