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全世界株と米国株のどちらが正解なのか、私には決められませんでした。過去10年をふり返ればアメリカの会社のほうが大きく育ちましたが、アメリカが16年ほどほとんど伸びなかった時期もあります。どちらが勝つかを当てるより、自分が何十年も持ち続けられるほうを選ぶほうが、私には大事でした。この記事は、50代の私が新NISAでどちらをどう持つことにしたのか、その考えの順番を記録したものです。答えを出す記事ではありません。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。記事内で触れている商品は、私の保有状況・検討状況の紹介であり、推奨ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事はもともと2025年4月に書いたものです
この記事は2025年4月1日に公開したものを、あとから読み返して書き直しています。当時の相場観や数字はそのままにせず、どこが「2025年春の話」なのかを本文のなかで分けて書きました。
投資信託の信託報酬やベンチマークは変わります。実際に私が書いた当時から下がったものもありました。最新の数字は、必ず各運用会社の交付目論見書と月次レポートでご確認ください。
結論:私は「どちらが正解か」を決められませんでした
最初に結論を書きます。私はこの問いに答えを出していません。全世界株にも米国株にも、私が納得できる言い分がそれぞれありました。
その代わりに、決め方だけを自分のなかで決めました。「10年後、20年後に、下がったときでも売らずに持っていられるのはどちらか」です。将来どちらの成績が良いかは私にはわかりませんが、自分が売ってしまうかどうかは、自分のことなので少しは見当がつきます。
ウォーレン・バフェットのやり方を私なりに真似すると、どうしてもここに戻ってきます。良いものを割安なときに買って、長く持つ。長く持てないものを選んでしまえば、どちらを選んでも同じ結果になってしまうと私は考えました。
米国株に集中する考え方で、私が納得したところ
以下は、米国株に集中する人たちの言い分として私が読み、調べて納得した点です。私自身がこの考えを他の方にすすめるものではありません。
ひとつは、アメリカが世界でいちばん大きな経済を持っていて、人口も先進国のなかでは減りにくいという点です。会社が育つには、その会社の商品を買う人が増えることが必要です。人が減っていく国より、増えている国のほうが追い風は強い、という理屈は私にもわかりました。
もうひとつは、世の中の仕組みを変えてきた会社がアメリカに集まっているという点です。パソコンやスマートフォン、検索、通販、半導体。私が毎日使っているものをつくってきた会社の多くがアメリカの会社でした。
三つめは、アメリカの大きな会社は売上の相当部分を海外で稼いでいるという点です。だからアメリカの会社に投資していても、世界の成長をある程度は受け取れる、という説明です。海外売上の比率は会社によって大きく違うので、私は「おおむね半分近くを海外で稼ぐ会社もある」という程度の理解にとどめました。もとの記事に書いていた「40〜50%」という数字は、私が出どころを確かめられませんでしたので外しました。
全世界株に分散する考え方で、私が納得したところ
反対側の言い分も、私には筋が通って見えました。
いちばん効いたのは、アメリカにも長く伸びなかった時期があるという事実です。1966年ごろから1980年代初めまで、アメリカの株価はほとんど上に行きませんでした。16年という長さは、私がこれから投資を続ける期間とほとんど同じです。その16年に自分が当たってしまったらどうするのか、と考えると背筋が伸びました。
次に、世界でいちばん大きい国は入れ替わってきたという点です。1900年ごろはイギリスでした。1980年代の終わりには日本の会社の時価総額が世界の上位を占めていました。私はその時代を見ていますから、「この国はずっと強い」という言い方は信じにくくなりました。
全世界株の指数は、時価総額が大きくなった国の比率が自然に大きくなる仕組みです。つまり、どの国が伸びるかを自分で当てなくても、結果的に伸びた国を多めに持つことになります。予想しなくていい、というのは私にはありがたい性質でした。
過去の成績の比べ方で、私がつまずいたこと
もとの記事には、米国株と全世界株の代表的なファンドについて「過去10年の年率リターン」と「最大下落率」を数字で並べた表を入れていました。今回それを外しました。理由は、その数字の出どころを私が確かめられなかったからです。
調べ直してみて分かったのは、同じ「過去10年」でも、どの日を起点にするか、円で見るかドルで見るか、分配金を再投資したものとして計算するかで、答えがかなり変わるということでした。小数点第1位まで書かれた数字は、それだけで正確そうに見えてしまいます。私はそこに自分で引っかかっていたと思います。
いま私が言えるのは、「2015年から2025年ごろまでの10年間については、アメリカの会社に集中していたほうが結果は良かった」という方向だけです。そして、それが次の10年も続くかどうかは、私にはわかりません。
「全世界株は結局アメリカが多い」という話
全世界株を選ぼうとすると、必ず出てくる指摘があります。「中身の半分以上がアメリカなのだから、最初から米国株でいいのでは」というものです。
これは事実としては正しくて、全世界株の指数は実際にアメリカの比率がいちばん高くなっています。もとの記事には「約60%」と書いていましたが、この比率は各国の時価総額の変化で動き続けるものですので、今回は具体的な数字を書かずに「半分以上」という書き方に直しました。最新の比率は、各ファンドの月次レポートで確認できます。
そのうえで、私がこの指摘をどう受け止めたかを書きます。私にとって大事だったのは「今いくらアメリカが入っているか」ではなく、「アメリカが縮んだときに、自動で比率が下がる仕組みになっているか」でした。全世界株はそこが自動です。米国株だけを持つ場合は、そのときに自分で決め直すことになります。その判断を将来の自分ができるかどうか、私は自信が持てませんでした。
50代の私が実際にどうしたか
私は、積立の中心を全世界株に置きました。米国株だけのものも持っていますが、こちらは全体のなかでは少ない割合です。繰り返しになりますが、これは私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。
なぜこうしたかというと、私がいちばん避けたかったのは「下がったときに売ってしまうこと」だったからです。自分の性格を考えると、1国に集中しているほうが下がったときに不安が強くなると思いました。少しリターンを譲ってでも、夜に眠れるほうを選びました。
私は50代で投資を続けていますが、売る前提で買っていません。買ったら持ち続ける、というやり方を自分に課しています。だからこそ、持ち続けられる形を先に決める必要がありました。
決める前に私が確かめた4つのこと
下の表は、私が自分の頭を整理するために書き出したものです。どちらを選ぶべきかを示すものではなく、私の検討状況の紹介であり、推奨ではありません。
| 私が確かめたこと | 全世界株を選ぶ場合 | 米国株を選ぶ場合 |
|---|---|---|
| どの国が伸びるかを自分で決めるか | 決めなくてよい(指数が自動で調整する) | アメリカが伸びるほうに自分で寄せる |
| 大きく下がったときにやることがあるか | 基本は何もしない | 集中を続けるかを自分で考え直す |
| 為替の影響 | 各国の通貨に分かれる | 米ドルの動きをまとめて受ける |
| 自分が続けられる自信 | 私はこちらが高かった | 私は不安が強くなると思った |
この4つのうち、私がいちばん重く見たのは4つめでした。数字の比較ではなく、自分の性格の話です。ここは人によってまったく逆の答えになると思います。
私が最初に勘違いしていたこと
投資を始めたころ、私は「全世界株にはアメリカの会社が入っていない」と思い込んでいました。実際には、私が名前を知っているアメリカの大きな会社はほとんど入っています。アメリカを避ける商品ではなく、アメリカを含めて世界に分けて持つ商品でした。
もうひとつ勘違いしていたのは、「どちらかに決めなければならない」ということです。両方を持つこともできますし、割合を自分で決めることもできます。私は結果として両方持っていますが、これも私の保有状況であって、同じ形をおすすめするものではありません。
最後にもう一度書いておきます。この記事で名前を挙げた商品は、私の保有状況・検討状況の紹介であり、推奨ではありません。信託報酬やベンチマーク、組入比率は変わりますので、買う前に必ず交付目論見書と月次レポートで最新の内容をご確認ください。私は金融商品取引業の登録を受けておらず、個別の商品についての助言はできません。
今から始める人に、私が一つだけ伝えたいこと
どちらを選ぶかで悩んでいる時間は、私も長かったので気持ちはよく分かります。ただ私の場合、悩んでいた1年半のあいだ、何も買っていませんでした。あとから計算すると、商品の選び方で生まれた差より、始めるのが遅れたことで生まれた差のほうが大きかったのです。
だから私は、どちらでもいいから少額で始めてみて、持ってから考えるという順番にしました。値動きを自分のお金で見ると、机の上で読んでいたときとは感じ方が違います。その感じ方のほうが、どちらが自分に合うかを教えてくれました。
金額は無理のない範囲で決めました。生活費や、近いうちに使うことが決まっているお金は入れていません。50代から始めても遅くはないと私は思っていますが、途中でやめなくていい金額にしておくことが、私には何より大事でした。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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