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ウォーレン・バフェットが率いてきたバークシャー・ハサウェイは、2024年に2回に分けて円建ての社債を発行し、合計で5,451億円を調達しました。2024年4月に2,633億円、2024年10月に2,818億円です。日本の金利が動きはじめた年に、わざわざ円で借りている会社がある。私はこの事実の前で立ち止まって、金利と銀行の収益の関係をもう一度自分で確かめ直しました。この記事では、公表された数字と、それを見て私が自分の口座で何を決めたかを書きます。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事で触れる会社は私の保有状況や関心の紹介であり、推奨ではありません。本記事は2026年10月時点のものです。
バークシャーが2024年に円建てで調達した5,451億円
バークシャー・ハサウェイは、2024年4月に2,633億円、同年10月に2,818億円の円建て社債を発行しました。合わせて5,451億円です。円建て社債は、海外の会社が日本の市場で円で借りる形の債券で、サムライ債とも呼ばれます。この会社は2019年から何度も円建てでの起債を続けていて、2024年の2回もその延長線上にあります。
金額の大きさに驚く話として受け取られがちですが、私が気になったのは「円で借りている」という一点です。バークシャーは日本の五大商社(伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事)に出資しています。円で持っている資産がある会社が、円で負債を作っている。ここに何か読み取れるものがあるのではないか、と考えました。
2026年にも円建て社債を発行している
この動きは2024年で終わっていません。2026年5月、バークシャー・ハサウェイは2,723億円の円建て社債の発行を完了しています。報道では、ウォーレン・バフェットがCEOを退いたあと初めての円建て起債とされていました。つまり、円で借りるという判断は一人の人の思いつきではなく、会社としての方針として続いている、という読み方ができます。
ここから先、調達したお金が何にどう使われるのかまでは、私には確かめられません。公表されていない部分を想像で埋めるのはやめておきます。確かなのは「金額」と「時期」と「円建てだった」という三つだけです。
なぜ円で借りるのか、私が理解していること
私の理解は単純です。円で入ってくる資産(日本の会社への出資や、そこから受け取る配当)を持っているなら、負債のほうも円にしておけば、為替が動いたときの振れが小さくなります。円安になっても円高になっても、資産と負債が同じ通貨なら打ち消し合う部分があるからです。
もうひとつは金利の水準です。日本の金利は上がってきたとはいえ、他の国と比べればまだ低い位置にあります。借りる側から見れば、低い金利で長く借りられる通貨は使いやすい。この二つが重なったのだろうと、私は受け止めました。ここは私の推測なので、そのまま信じていただくものではありません。
日本の金利が上がると、銀行の利ざやはどうなるか
銀行の仕事の一つは、預金で集めたお金を企業や個人に貸すことです。貸出で受け取る金利と、預金で払う金利の差が利ざやになります。金利が全体に上がる局面では、貸出の金利のほうが先に上がりやすいため、この差が広がることがあります。だから「金利が上がると銀行の収益が増える」と言われます。
ただ、私はここを片面だけで見ないようにしています。金利が上がれば、借りている企業や家計の返済は重くなります。返せない人が増えれば、銀行は貸倒れの費用を積まなければなりません。また、銀行は国債などの債券も持っています。金利が上がると、すでに持っている固定利付の債券の値段は下がります。利ざやが広がる一方で、保有している債券には評価の損が出る。両方が同時に起きるのが実際の姿だと、私は理解しています。
銀行の会社を見るときに、私が開いている数字
私は金融の会社も保有しています。買う前に見ているのは、だいたい次のところです。どれも決算短信と有価証券報告書に書いてあるので、ニュースを読むより先に自分で開くようにしています。
- 本業のもうけが何年ぶん続いているか(1年だけ良かった年に飛びつかないため)
- 自己資本比率が、同じ業種のほかの会社と比べてどのあたりか
- 配当を何年続けていて、減らした年があるかどうか
- 配当が利益のうちどれくらいを占めているか(配当性向)
- 自分がその会社の仕事を一文で説明できるか
最後の一つが、私にはいちばん大事です。説明できない会社は、値段が下がったときに持ち続けられません。わからないものは買わない。ウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりの部分で、私がいちばん助けられているのはここだと感じています。
噂で上がる値段に、私がついていかない理由
金利が上がりそうだという話が出ると、銀行の会社の値段は、決算が出る前に動きます。噂の段階で上がって、実際の数字が出たところで下がることもあります。私はこの動きに乗る技術を持っていません。乗れた人が得をするのは本当だと思いますが、私がやると高いところで買って安いところで手放す形になりがちでした。
だから私は、値段の動きを当てる側には回らないことにしました。会社が育つかどうかを決算で確かめて、割安だと自分が思える範囲で買い、配当を受け取りながら持ち続ける。地味ですが、50代の私にはこのやり方しか続けられませんでした。
私が自分の口座で決めたこと
バークシャーの円建て社債を見て、私が自分の口座を組み替えたわけではありません。決めたのは次の二つです。
一つは、土台を動かさないこと。私は全世界株と米国株のインデックスの積み立てを土台にしていて、金利のニュースでここを増減させるのはやめました。15年以上の時間をかけるつもりで始めたものを、数か月の金利の話で触らない、というだけの決め事です。
もう一つは、個別の会社は1株から増やすこと。金利が動く年は値段も動きます。一度に大きな金額を入れると、下がった月に持ちこたえられません。単元未満株なら、同じ金額でも回数を分けられます。これは私が自分のために決めたやり方で、どなたかにお勧めするものではありません。
繰り返しになりますが、本記事で挙げた会社は私の保有状況と関心の紹介であり、推奨ではありません。金利の見通しや個別の会社の判断は、ご自身で決算資料にあたって決めていただくのがいちばんだと思っています。
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金利が動く年は、値段の上下に気を取られやすくなります。私は一度に大きな金額を動かさず、1株ずつ買って決算を読む、という進め方に落ち着きました。そのために使っているのが次の口座です。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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