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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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銀行株はまだ遅いのか|三菱UFJ・三井住友FG・三井住友トラストをドル建てで見直した私の記録

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1億円への道
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※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。

こんにちは、バフェットかおるです。

先に結論を書きます。「もう銀行株は上がりすぎ。今から買うのは遅い」という声をよく聞きますが、私はまだ遅くないと受け止めています。

三菱UFJは2021年からの5年で株価が約5.8倍。三井住友FGも三井住友トラストも、月足チャートで見れば右肩上がりで、天井圏に見えるのは自然なことだと思います。

もう少し正確に書くと、私の受け止めはこうです。高配当株として配当利回りだけで見ると、たしかに物足りない水準まで上がっています。それでも、これから1年・2年で増配が続くこと、ドル建てで見ると景色が変わること、信託グループの稼ぐ仕組みを知ること。この3つを踏まえると、いまの段階でも私は買える理由があると考えています。

ウォーレン・バフェットが日本の5大商社に投資したのは2020年でした。当時、商社はPBR1倍割れの古い業種と言われていました。それから5年で、5大商社の株価は数倍になりました。いまの3メガバンク(信託を含めた銀行株)は、当時の商社にどこか似ていると私は感じています。

この記事では、私が見ている3社──三菱UFJ(8306)・三井住友FG(8316)・三井住友トラストグループ(8309)──について、決算、ニュース、株価・PER・PBR・配当利回り、そしてドル建てで見るとどう違うのかを、15年単位で並べています。長い記事ですが、私の考えの筋道をそのまま書きました。

※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年5月26日時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。

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  1. 私が「銀行株はまだ遅くない」と受け止めている4つの理由
    1. 理由1:増配のスピードが株価の上昇に追いついてきた
    2. 理由2:PBRは上がったが、利益の伸びに比べればまだ割安
    3. 理由3:ドル建てで見ると、株価はそれほど上がっていない
    4. 理由4:構造的な追い風がまだ続いている
  2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)|世界一の融資銀行になった
    1. 株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)
    2. メガ初の純利益2兆円台という決算
    3. 世界インフラ融資100兆円、前期首位は三菱UFJ
    4. Sakana AIとの提携
    5. PBR・PERの長期推移
    6. 配当の推移
    7. 三菱UFJについての私の受け止め
  3. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)|静かに過去最高益を更新し続けている
    1. 株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)
    2. 純利益1兆5,829億円、過去最高益を3期連続更新
    3. 1株を2株に分割、株主優待も新設
    4. 配当の推移(株式分割考慮前)
    5. 三井住友FGについての私の受け止め
  4. 三井住友トラストグループ(8309)|日本の年金を預かる信託グループ
    1. 株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)
    2. 「銀行」ではなく「信託」のビジネスモデル
    3. 4つの分野の残高(2025年3月末時点)
    4. 確定拠出年金(DC)という縁の下の事業
    5. 金利に左右されにくい収益構造
    6. 2026年3月期は過去最高益3,175億円
    7. 配当の推移(株式分割後ベース)
    8. 三井住友トラストGについての私の受け止め
  5. 円で見れば右肩上がり、ドルで見ると景色が違う(15年の検証)
    1. ドル円レートの15年(年間平均レート、IMFデータより)
    2. 三菱UFJ(8306)をドル換算してみる
    3. 三井住友FG(8316)のドル建て推移
    4. 三井住友トラストG(8309)のドル建て推移
    5. この比較から私が受け止めたこと
  6. ウォーレン・バフェットの日本投資を6年間の時系列で並べる
    1. 先に言葉の確認だけ
    2. 第1段階(2020年8月):5大商社をPBR0.66倍で買う
    3. 第2段階(2022〜2025年):株価が上がっても買い増し続けた
    4. 第3段階(2026年3月):東京海上HDへの出資
    5. 3段階をまとめると
    6. 3メガバンクの現在地
    7. 配当利回りの比較
  7. 「割安になるのを待つ」で私が失敗してきたこと
    1. 待ち続けて買えなかった会社
    2. 下がるのを待つと、いつまでも買えない
    3. ドル建てで考えると、待っても割安にならないかもしれない
  8. 私の買い方──いつ・いくらで・どう買っているか
    1. 一気には買わない
    2. 3社の中の私の順番
    3. いつまで持つか
  9. リスクと注意点
    1. 金利低下のリスク
    2. 不良債権のリスク
    3. 株式市場全体のリスク
    4. 為替のリスク(逆方向)
    5. 投資判断について
  10. まとめ:私は「まだ遅くない」と受け止めている
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  12. メガバンクを1株ずつ積み上げるのに使っている口座【PR】

私が「銀行株はまだ遅くない」と受け止めている4つの理由

理由1:増配のスピードが株価の上昇に追いついてきた

株価が上がると配当利回りは下がります。これは算数です。だから「もう利回りが低くて買えない」と言われます。でも銀行株の場合、いまの増配のスピードがかなりのものになっています。

三菱UFJの1株配当は、2020年3月期が25円、2026年3月期が86円(予想時点)。6年で約3.4倍です。三井住友FGも2020年の180円(分割考慮前)から、分割後の実質ベースで2026年期は157円、翌期予想は実質ベースで14.6%増配の計画です。

理由2:PBRは上がったが、利益の伸びに比べればまだ割安

PBRが1倍を割っていた時代、私はメガバンクを「割安だが事業環境が悪い」と判断して様子見していました。いまは1.1〜1.55倍です。これだけ純利益が伸びている会社のPBRとしては、まだ高くないと私は見ています。

ウォーレン・バフェットが日本の5大商社に投資した2020年当時、商社のPBRも0.5〜0.8倍程度でした。そこから5大商社のPBRは1.5〜2倍水準まで再評価されました。銀行株は、いま再評価が始まったばかりの段階にあると私は受け止めています。

理由3:ドル建てで見ると、株価はそれほど上がっていない

これがこの記事で私がいちばん書きたかったところです。私たちは円で生活しているので、円建てチャートを見て「もう高い」と感じます。でも世界の投資家は基本的にドルで考えます。ドルで換算したメガバンクの株価は、円で見るほどには上がっていません。後の章で数字を並べます。

理由4:構造的な追い風がまだ続いている

日銀の金利政策の正常化、海外プロジェクトファイナンスの世界的な需要、確定拠出年金(DC)市場の長期的な拡大。いずれも一過性のブームではなく、5年・10年単位で続く追い風だと考えています。

ここから1社ずつ見ていきます。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)|世界一の融資銀行になった

株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)

株価は3,054円。前日比マイナス12円、出来高は午前中だけで1,320万株でした。

項目 数値
予想PER 12.77倍
実績PBR 1.55倍
予想1株配当 96円
予想配当利回り 3.14%
予想EPS 239.2円
実績BPS 1,973円
時価総額 約34.7兆円

配当利回り3.14%は、私の高配当株の基準(3.75%以上)からはやや低い水準です。ここだけ見れば足りていません。ただ、これからの増配で簿価ベースの利回りは上がっていくと私は見ています。

メガ初の純利益2兆円台という決算

2026年5月15日、三菱UFJは大きな発表をしました。日経新聞の見出しは「三菱UFJの純利益メガ初2兆円台、中東混迷で引当金250億円 26年3月期」でした。

日本のメガバンクで純利益が2兆円を超えたのは、これが初めてです。中東情勢の混迷で250億円の引当金を積みながら、それでも2兆円台に乗せた。本業の地力が出た数字だと私は受け止めています。

世界インフラ融資100兆円、前期首位は三菱UFJ

2026年5月23日の日経新聞に「世界インフラ融資100兆円 5年で2倍、AIや経済安保 前期首位は三菱UFJ」という記事がありました。

サプライチェーンの再編、AIデータセンター建設、エネルギー転換、半導体工場の新設。こうした巨額の事業に資金を供給するのがプロジェクトファイナンスで、1案件で数百億円から数兆円が動きます。

世界中の銀行がこの分野を取り合っている中で、2026年3月期に世界一の融資額になったのが三菱UFJ銀行でした。JPモルガンやシティ、HSBCやBNPパリバといった巨大銀行を抜いて世界一になり、しかも5年で市場が2倍になった成長分野の先頭に立っています。

日本の銀行は世界から遅れている、というイメージはもう過去のものだと私は思っています。AIデータセンターや経済安全保障の需要は、これから10年単位で続きます。

Sakana AIとの提携

三菱UFJは生成AIの活用にも積極的です。2025年5月には、米Google出身者が設立したSakana AIと提携し、生成AIで融資の稟議書を自動作成する取り組みを発表しました。3年で500億円としていたAI予算枠を、さらに100億円積み増しています。

銀行は紙の山でした。それがAIで自動化される時代になった。業務効率化で浮いた人件費は、利益に直結します。

PBR・PERの長期推移

時点 PBR 備考
2011年 0.61倍
2016年 0.47倍 マイナス金利導入で銀行株が下落
2020年 0.32倍 コロナショック
2024年 0.93倍
2025年 1.13倍
2026年5月 1.55倍 現在

過去15年で最も高いPBR水準にあるのは事実です。ただ、純利益が2兆円台に乗せ、ROEが11.46%に達した会社のPBR1.55倍は、世界基準で見れば高くないと私は受け止めています。米国のJPモルガンのPBRは2倍前後で推移しています。

PERも12.77倍。直近10年の平均PER(8〜10倍)から見れば高い水準ですが、収益力が上がった分、PER水準が切り上がるのは自然なことだと考えています。

配当の推移

決算期 1株配当
2020年3月期 25円
2022年3月期 32円
2024年3月期 41円
2025年3月期 64円
2026年3月期 86円
2027年3月期予想 96円

6年で約3.8倍の増配です。配当性向は40%前後で安定し、総還元性向(配当+自社株買い)も60%前後をキープしています。自社株買いも2026年3月期は5,001億円。1.35兆円の株主還元を実施した会社が、来期は配当を11.6%増やそうと言っています。

三菱UFJについての私の受け止め

三菱UFJは、いま私のポートフォリオの中核にあります。配当利回り3.14%は私の基準からは少し物足りません。それでも、世界一のプロジェクトファイナンス、メガ初の純利益2兆円、毎年の自社株買い、増配のペースを合わせて考えると、もう少し下がれば追加で買いたい会社だと位置づけています。これは私の保有状況の紹介で、購入のおすすめではありません。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)|静かに過去最高益を更新し続けている

株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)

株価は6,054円。前日比マイナス2円、出来高は午前中だけで486万株、売買代金は293億円でした。三菱UFJを上回る売買代金で取引されていました。

項目 数値
予想PER 13.45倍
実績PBR 1.46倍
予想1株配当 180円
予想配当利回り 2.97%
予想EPS 450.2円
実績BPS 4,135.71円
時価総額 約22.2兆円

配当利回り2.97%は、三菱UFJよりさらに低いです。これでは高配当株と呼べないと言われそうですし、私もそう思っていた時期がありました。

純利益1兆5,829億円、過去最高益を3期連続更新

2026年5月13日の決算発表で、連結純利益は前期比34.4%増の1兆5,829億円となり、3期連続で過去最高益を更新しました。来期(2027年3月期)も7.4%増の1兆7,000億円を見込み、4期連続最高益、6期連続増益の計画です。

本業のもうけを示す傘下行の業務純益は26%増の1兆4,918億円。貸出金が増えるなかで貸出金利も上昇し、金利収入が増えました。日銀の利上げが銀行の収益にじわじわ効いてきています。

ROE(自己資本利益率)は10.4%。三菱UFJの11.46%にやや劣りますが、メガバンクで10%超のROEを稼ぐようになったのは、ここ数年の話です。

1株を2株に分割、株主優待も新設

この決算で打ち出された株主政策が、私には興味深く見えました。

  • 株式分割(1株→2株):2026年9月30日基準。最低投資単位がほぼ半分になり、NISA枠での購入も柔軟になります
  • 1,800億円の自社株買い:上限1,800億円の大規模な自社株買い。EPSが向上し、長期的には株価にもプラスになります
  • 株主優待の新設:長期保有株主向けに、Vポイントの付与や定期預金金利の上乗せ。銀行株では珍しい取り組みです

個人投資家にもっと持ってほしい、というメッセージだと私は受け止めました。50代で資産形成を続けている私には、うれしい話です。

配当の推移(株式分割考慮前)

決算期 1株配当
2020年3月期 180円
2022年3月期 210円
2024年3月期 270円
2025年3月期 330円(中間期に分割実施)
2026年3月期 350円(実質ベース)
2027年3月期予想 実質14.6%増配

2024年10月1日に1株→3株の分割を実施しているため、上記は調整前の金額のイメージです。実質ベースで見ても、6年で約2倍の増配です。

三菱UFJと違って派手なニュースは少ないですが、静かに、確実に強いのが三井住友FGだと思っています。私は「派手ではないけれど、家計を支える働き者の銀行」というイメージで見ています。

三井住友FGについての私の受け止め

配当利回り2.97%は、私の基準(3.75%以上)からは離れています。ただ、株式分割で買いやすくなること、株主優待が新設されること、6期連続増益で増配が続くことを合わせると、成長と還元のバランスが取れた会社だと受け止めています。

私はNISA成長投資枠で少しずつ買い増しています。一気に大きく買うのではなく、株式分割後の値動きを見ながら拾っていくつもりです。

三井住友トラストグループ(8309)|日本の年金を預かる信託グループ

ここは少し力を入れて書きます。三井住友トラストグループは3メガと一緒に語られることが多いのに、その実態はメガバンクとは別の会社だと私は思っています。

株価とバリュエーション(2026年5月26日時点)

株価は5,673円。前日比プラス12円でした。

項目 数値
予想PER 10.23倍(3社で最安)
実績PBR 1.11倍(3社で最安)
予想1株配当 190円
予想配当利回り 3.35%(3社で最高)
予想EPS 554.8円
実績BPS 5,104.06円

3社の中でPERもPBRも最安、配当利回りも最高です。数字だけ見れば、いちばん割安なのは三井住友トラストGでした。

「銀行」ではなく「信託」のビジネスモデル

三井住友トラストグループは、国内唯一の信託銀行を中核とする金融グループです。これがどういう意味を持つのか、私もここ数年で理解しました。

普通の銀行は、預金でお金を集めて融資で貸し、その利ざやで稼ぐ商売です。だから金利が下がると業績が悪化します。マイナス金利の時代に銀行株が大きく下がったのは、このビジネスモデルの宿命でした。

信託銀行は違います。中核にあるのは、お客様から資産を預かって運用・管理する手数料の商売です。預かった資産の額に応じて、毎年、資産管理料・運用報酬・企業年金管理料が入ってきます。金利が上がろうが下がろうが入ってくるお金です。

金利環境に左右されにくい、安定したストック型のビジネス。これが信託銀行の強さだと私は受け止めています。

4つの分野の残高(2025年3月末時点)

公式IR資料から、4つの数字を並べます。

分野 順位 残高・規模
資産運用 No.1 運用残高 140兆円
資産管理 No.2 管理残高 263兆円
企業年金 No.1 企業年金受託残高 14兆円
証券代行 No.1 管理株主数 4,241万人

証券代行で管理する株主は4,241万人。日本の人口の3分の1以上が、知らないうちに三井住友トラストGに株主名簿の管理をしてもらっている計算になります。日本中の上場企業の株主総会の発送業務、配当金の振込業務、その多くをこのグループが担っています。独占的なポジションだと私は見ています。

確定拠出年金(DC)という縁の下の事業

企業年金受託残高14兆円でNo.1という数字は、もっと知られてよいと思っています。

確定拠出年金(企業型DC、個人型iDeCo)は、日本人の老後の資産形成の柱になりつつあります。NISAと並ぶ二大優遇制度の片方です。そしてこの事業を、運営管理から資産管理、商品提供までフルラインで提供できる金融機関は、日本でも数えるほどしかありません。

三井住友信託銀行は、その中でも全機能を1社で完結できるフルライン提供を売りにしている数少ない会社です。企業型DC加入者の多くが、知らないうちに三井住友信託銀行の口座で運用しています。

確定拠出年金の市場は、これから10年・20年で拡大していくと私は考えています。少子高齢化で公的年金の代替としての企業年金・個人年金の重要性が高まり、政府も拠出限度額の引き上げを進めています。

金利に左右されにくい収益構造

公式IR資料には「銀行と信託のハイブリッドモデル」「金利環境に左右されにくい安定した収益構造」「国内3メガバンクと比べ、高い手数料比率」と書かれています。

2024年度の実績で見ると、三井住友トラストの手数料比率は3メガ(MUFG・SMFG・みずほFG)や欧米主要4社(シティ、JPモルガン、BNPパリバ、HSBC)と比べても高水準にあります。さらに不良債権比率は3メガと比べても低い水準です。儲けの質が高く、貸し倒れのリスクは低い。これが信託銀行の強さだと私は受け止めています。

2026年3月期は過去最高益3,175億円

2026年5月14日に発表された2026年3月期決算は、純利益3,175億円(前年比23%増)で過去最高益を更新しました。当初予想の2,950億円を220億円上回っています。政策保有株式の売却益が大きく寄与しました。

年間配当は前期比30円増配の185円。翌期(2027年3月期)の予想配当は190円です。

配当の推移(株式分割後ベース)

決算期 1株配当
2020年3月期 18.75円(分割考慮前)
2022年3月期 21.25円
2024年3月期 27.5円
2025年3月期 38.75円
2026年3月期 46.25円
2027年3月期予想 47.5円

2024年1月に株式分割を実施したため、上記は分割後の数字です。実際の現在の予想1株配当は190円(分割前ベース)です。

三井住友トラストGについての私の受け止め

3社の中でいちばん割安で、いちばん配当利回りが高く、いちばん事業構造がディフェンシブだと私は見ています。それなのに、報道では三菱UFJや三井住友FGの陰に隠れて目立ちません。

いまから買うなら、私は3社の中で最初に三井住友トラストグループに手をつけます。配当利回り3.35%は私の基準にもう一歩というところまで来ています。もう少し株価が落ち着いて利回りが3.5〜3.8%の水準まで上がってきたら、私は買い増すつもりです。これも私の保有状況と考えの紹介であり、購入のおすすめではありません。

円で見れば右肩上がり、ドルで見ると景色が違う(15年の検証)

ここがこの記事の核心です。

銀行株のチャートを見るとき、私たちは円建てで見ています。月足の10年チャートを見れば、三菱UFJも三井住友FGも三井住友トラストも見事な右肩上がりで、天井圏に見えます。

でも世界の投資家は基本的にドルで考えます。米国の機関投資家、中東のソブリン・ウェルス・ファンド、欧州の年金基金。彼らが日本株を見るときの基準は円ではなくドルです。そしてドルで見た日本の銀行株は、円で見るほどには上がっていません。

ドル円レートの15年(年間平均レート、IMFデータより)

年 1ドル 備考
2011年 79.81円 歴史的な円高ピーク
2013年 97.60円 アベノミクス開始
2016年 108.79円 マイナス金利導入
2021年 109.75円 コロナ後
2022年 131.50円 円安進行開始
2024年 151.37円 歴史的円安
2025年 149.66円 横ばい
2026年(現在) 約159円 さらなる円安

2011年の79.81円から、2026年は約159円。円の価値は、ドルに対してほぼ半分になりました。この事実を頭に入れてから銀行株のチャートを見ると、見え方が変わります。

三菱UFJ(8306)をドル換算してみる

月足チャートから各時点の株価を読み取り、ドルに換算しました(各年5月時点の概算)。

時点 株価(円) ドル円 株価(ドル換算) 現在比(円) 現在比(ドル)
15年前(2011年5月) 約400円 81円 4.94ドル +664% +289%
10年前(2016年5月) 約500円 110円 4.55ドル +511% +322%
5年前(2021年5月) 約560円 109円 5.14ドル +446% +274%
3年前(2023年5月) 約930円 138円 6.74ドル +228% +185%
1年前(2025年5月) 約2,000円 155円 12.90ドル +53% +48%
現在(2026年5月) 3,054円 159円 19.21ドル ── ──

株価は月足チャートから読み取った概算値で、厳密な月末終値ではありません。

円建てで見ると15年前と比べて+664%、約7.6倍です。もう上がりきったと感じるのは無理もない数字です。でもドル建てで見ると15年前から+289%、約3.9倍。これでも十分上がっていますが、円建てで見るほどの天井感はありません。

世界の投資家から見て、三菱UFJ株は過去15年で4倍になった会社であって、8倍になった会社ではない、ということです。

三井住友FG(8316)のドル建て推移

時点 株価(円) 株価(ドル換算) 現在比(円) 現在比(ドル)
15年前(2011年5月) 約750円 9.26ドル +707% +311%
10年前(2016年5月) 約1,100円 10.00ドル +450% +281%
5年前(2021年5月) 約1,400円 12.84ドル +332% +196%
3年前(2023年5月) 約2,200円 15.94ドル +175% +139%
1年前(2025年5月) 約4,000円 25.81ドル +51% +47%
現在(2026年5月) 6,054円 38.07ドル ── ──

2024年10月の1→3株分割を考慮した近似値です。三井住友FGも同じで、円建てでは8倍、ドル建てでは4倍。世界の機関投資家が見たときの割高感は、私たちが感じているほど強くないのだと思います。

三井住友トラストG(8309)のドル建て推移

時点 株価(円) 株価(ドル換算) 現在比(円) 現在比(ドル)
15年前(2011年5月) 約330円 4.07ドル +1,619% +839%
10年前(2016年5月) 約400円 3.64ドル +1,318% +949%
5年前(2021年5月) 約400円 3.67ドル +1,318% +941%
3年前(2023年5月) 約500円 3.62ドル +1,035% +953%
1年前(2025年5月) 約3,500円 22.58ドル +62% +58%
現在(2026年5月) 5,673円 35.68ドル ── ──

2024年1月の株式分割を考慮した近似値です。三井住友トラストGは3社の中でも特殊な動きをしています。長く株価が停滞していた時期があったため、過去10年・15年の上昇率は3社でいちばん大きい。ただ、これも分割考慮ベースで、株価が本格的に動き出したのは2023年以降です。

この比較から私が受け止めたこと

円で見て2倍になったと感じる資産は、ドルで見ると1倍ちょっとしか上がっていないことがあります。上昇分の半分は、円の価値が下がったことによるものだからです。

これは銀行株だけの話ではありません。日経平均、不動産、金、すべて同じです。上がったと思っているものの多くは、円の価値が下がったから円換算の数字が上がって見えているだけ、という側面があります。

逆に言えば、世界の投資家から見て、いまの日本の銀行株はまだお買い得のゾーンにいるということです。中東のオイルマネー、欧米の年金基金がドル建てで日本株を買い続けている理由は、ここにあると私は見ています。ウォーレン・バフェットが日本の5大商社に投資し続けているのも、同じ理由だと考えています。

ウォーレン・バフェットの日本投資を6年間の時系列で並べる

ウォーレン・バフェットは、過去6年間で日本株を3段階に分けて買ってきました。2019〜2020年の5大商社買い、2022〜2025年の買い増し、そして2026年3月の東京海上HD出資です。この3回の投資には、それぞれ全く違うPBR・PERのタイミングがあります。

先に言葉の確認だけ

  • PBR(株価純資産倍率):その会社の中身の値段に対して、株価が何倍になっているか。1倍を下回ると、会社の中身より株価が安いとされます
  • PER(株価収益率):その会社が1年で稼ぐお金に対して、株価が何倍になっているか。低いほど、稼ぐ力に対して株価が安いということです
  • 配当利回り:今の株価で買ったとき、1年でもらえる配当が何%になるか

第1段階(2020年8月):5大商社をPBR0.66倍で買う

時計の針を2020年8月に戻します。コロナで世界が揺れていた時期です。

この月、バークシャー・ハサウェイが日本の5大商社株(三菱商事・三井物産・伊藤忠・住友商事・丸紅)を各5%超まで買っていたと発表されました。世界中の投資家が、なぜ日本の古い商社株なのかと驚きました。

当時の三菱商事の指標を、IRBANKのデータから書き出します。

時点 株価 PBR PER 配当利回り 当時のドル円
2020年8月(発表時) 838円 0.66倍 赤字直前 約5.5% 約106円

注目したいのはPBR0.66倍です。会社の中身の値段より株価が安い状態でした。

第2段階(2022〜2025年):株価が上がっても買い増し続けた

「もう上がったから商社株は買えない」と思った方は、ここで見方が変わるかもしれません。バフェットは発表のあとも、株価が上がるたびに買い増しを続けてきました。

時点 三菱商事 株価 PBR PER その時の動き
2020年8月 838円 0.66倍 赤字直前 5%超保有を発表(最初の買い)
2022年11月 1,535円 0.83倍 約5.7倍 6%超まで買い増し
2023年4月 1,673円 0.79倍 約7.4倍 来日し、5大商社を訪問
2024年2月 3,205円 1.41倍 約13倍 株主への手紙で保有率9%程度と公表
2025年9月 3,354円 1.40倍 約15.5倍 商社の保有率10%超に
2026年5月 5,252円 2.04倍 約17.5倍 5大商社全体で数兆円規模を保有

株価・指標はIRBANK等から作成した月末ベースの概算です。

PBR0.66倍の時から買い始めて、0.83倍、1.41倍、そして現在の2倍超になるまで、ずっと買い続けています。PBRが上がってしまったからもう買えない、という考え方を、ウォーレン・バフェットは一切していません。彼が見ているのは、その会社の将来の稼ぐ力に対して、いまの株価がドル建てで割に合うかどうかだけだと私は理解しています。

2020年8月時点で1ドル106円、2026年5月時点で1ドル159円。円の価値は約3割下がりました。彼から見れば、PBRが2倍に上がっても、円が3割安くなっていれば、ドル換算ではまだ買える計算が成り立ちます。

第3段階(2026年3月):東京海上HDへの出資

2026年3月23日、バークシャー傘下のナショナル・インデムニティーが、東京海上ホールディングス(8766)に約2,874億円の出資を発表しました。発行済み株式の約2.5%、9.9%を上限とする友好的な長期投資です。

株価は3月23日の終値5,857円から、24日に6,857円(+17.07%)、25日には7,857円のストップ高まで駆け上がりました。

東京海上HDへの投資時の指標を、商社を買ったときと並べます。

会社 投資時期 株価 PBR PER 配当利回り
三菱商事 2020年8月 838円 0.66倍 赤字直前 約5.5%
東京海上HD 2026年3月 5,857円(投資前日) 約2.2倍 約15〜20倍 約3.0〜3.6%

同じ人が、片やPBR0.66倍で商社を買い、片やPBR約2.2倍で東京海上を買いました。PBRは3.3倍も違います。もう同じ基準で割安な日本株を探してはいない、ということだと私は受け止めています。

彼が見ているのは、円建てのPBRや配当利回りではなく、ドル建てで見たときの実質的な価値です。円はドルに対して大きく価値を落としました。だから円建てPBRが上がっても、ドル建てでは買える価格にとどまっている。

世界の投資家はドルで考えていて、日本人だけが円建てチャートを見て「もう高い」と思い込んでいる。これが、いまの日本株市場で起きている思い込みだと私は受け止めています。

3段階をまとめると

段階 時期 対象 PBR水準 意味
第1段階 2019〜2020年 5大商社(最初の購入) 0.6〜0.8倍 中身より安いを狙う
第2段階 2022〜2025年 5大商社(買い増し) 0.8〜1.6倍 上がっても買い続ける
第3段階 2026年3月 東京海上HD(新規投資) 約2.2倍 ドル建てで割安なら買う

日本株への投資基準を、PBR1倍前後からPBR2倍前後まで引き上げた。日本株は全体として、PBR2倍前後までは買って割に合うと判断しているのだと私は受け止めています。

3メガバンクの現在地

会社 現在のPBR 東京海上HDとの差 三菱商事(現在)との差
三菱UFJ(8306) 1.55倍 0.65倍安い 0.49倍安い
三井住友FG(8316) 1.46倍 0.74倍安い 0.58倍安い
三井住友トラストG(8309) 1.11倍 1.09倍安い 0.93倍安い
参考:東京海上HD 約2.2倍 ── ──
参考:三菱商事 約2.04倍 ── ──

PBR2.2倍で買われた東京海上HDと比べて、3メガバンクはまだ大きく割安な位置にあります。とくに三井住友トラストGのPBR1.11倍は、東京海上HDのちょうど半分の水準です。

5大商社が2020年のPBR0.66倍から2026年の2.04倍まで再評価されてきたのと同じことが、これから銀行株でも起きるかもしれない、と私は考えています。

配当利回りの比較

会社 配当利回り(予想)
三菱UFJ 3.14%
三井住友FG 2.97%
三井住友トラストG 3.35%
東京海上HD(バフェットの投資先) 約3.0〜3.6%
三菱商事(現在) 約2.4%

東京海上HDより、三井住友トラストGのほうが配当利回りが高い。三菱UFJも東京海上HDと同水準です。ウォーレン・バフェットが買えた水準なら、私も買っていい水準だと考えました。これが、この記事で私がいちばん書きたかったことです。

短くまとめると、こうなります。2020年、ウォーレン・バフェットは中身より安い(PBR0.66倍)商社を買った。2022〜2025年、株価が上がっても買い増し続けた。2026年3月、東京海上HDという保険会社を、中身の2.2倍の値段で買った。円がドルに対して安くなったので、円で見れば高くても、ドルで見ればまだ買えるからです。いまの銀行株は、三菱UFJが1.55倍、三井住友FGが1.46倍、三井住友トラストが1.11倍。東京海上(PBR2.2倍)よりも安い。だから私は、まだ遅くないと受け止めています。

「割安になるのを待つ」で私が失敗してきたこと

もう少し下がってから買おう。PBR1倍を割ったら買おう。配当利回り4%を超えたら買おう。私自身、何度もこういう判断をして、何度も後悔しました。

待ち続けて買えなかった会社

JALを退職した48歳の頃、私は三菱UFJ株を500円台で買おうかどうか迷っていました。もう少し下がってから、いまは銀行業界が悪いからもっと下がるはず、と。

結果、私は三菱UFJを当時買い損ねました。気づいたら株価は1,000円、2,000円、そして3,000円台に。あのとき500円台で買っておけばと、何度も思いました。

これは三菱UFJに限った話ではありません。バフェットの商社投資もそうでした。発表時、「もうここまで上がったら買い終わっている、いまから買うのは遅い」と多くの個人投資家が言いました。でも、そこから商社株はさらに2倍以上になりました。

下がるのを待つと、いつまでも買えない

株価が下がるのは、たいてい市場全体が悲観に包まれている時です。コロナショック、リーマンショック、東日本大震災後、マイナス金利導入直後。そういう投げ売りの時に冷静に買えるかどうか。

たとえ下がっても、その時には「もっと下がるかも」という恐怖が勝って、結局買えない。私は何度もこのパターンにはまりました。

ドル建てで考えると、待っても割安にならないかもしれない

前の章で見たように、ドル建てで考えると、日本の銀行株はまだ世界基準で割安です。世界の投資家が「日本の銀行は安い」と思って買い続けるかぎり、円建ての株価が大きく下がるシナリオは想定しにくいと私は見ています。

PBR1倍を割るまで待つ、配当利回り4%まで待つと決めていると、たぶん私はいつまでも買えません。だから私は、いまから少しずつ買い始めることにしました。

私の買い方──いつ・いくらで・どう買っているか

一気には買わない

私の基本方針は変わりません。1社1回1万円から、無理せず少しずつです。三井住友トラストGなら、いまの株価で1単元(100株)買うのに約57万円。50代の私には、一気に出すのは大きい金額です。

私がやっているのは、NISA成長投資枠を使って、毎月1万円ずつ、銀行株3社の単元未満株(1株から)を買っていく方法です。SBI証券や楽天証券では、1株から手数料無料で買える会社が多くあります(2026年5月時点)。

3社の中の私の順番

もしいま3社から1社だけ選ぶとしたら、私は三井住友トラストグループ(8309)から始めます。理由は次の4つです。

  • PER10.23倍・PBR1.11倍・配当利回り3.35%で、3社の中で最も割安
  • 確定拠出年金市場の長期的な成長を受けられる
  • 金利環境に左右されにくい手数料ビジネスの比率が高い
  • あまり注目されていないので、再評価の余地が大きいと考えている

続いて三菱UFJ。配当利回りは3社の中で最も低いのは三井住友FGですが、その三井住友FGも株式分割と株主優待の新設で個人には買いやすくなります。NISAでコツコツ買い続けるのに向いていると思っています。

いつまで持つか

これは私の考え方ですが、高配当株は基本的に死ぬまで持つつもりで買っています。値上がり益を狙うのではなく、毎年の配当というお金のなる木を育てる感覚です。

三菱UFJを15年前に500円で買って、いまも持っていたら、現在の配当96円(予想)で取得簿価利回りは19.2%になります。これが増配の力だと思っています。

リスクと注意点

いいことばかり書いてきたので、リスクも書いておきます。

金利低下のリスク

日銀がもし利下げに転じれば、銀行の貸出金利が下がり、収益が圧迫される可能性があります。ただ、いまの日本のインフレ環境を考えると、近い将来に大幅な利下げに転じる可能性は低いと私は見ています。

不良債権のリスク

中東情勢の混迷で、三菱UFJは250億円の引当金を積みました。三井住友FGも与信関係費用が13%増加しています。世界情勢の悪化で、海外貸出が不良債権化するリスクは常にあります。

株式市場全体のリスク

日経平均が大きく下落する局面では、銀行株も例外なく下がります。コロナショック時の三菱UFJのマイナス30%のような下落は、いつ起きてもおかしくないと心の準備をしています。

為替のリスク(逆方向)

急激な円高が起きた場合、銀行の海外資産の円建て評価額が減少し、業績の下押し要因になる可能性があります。

投資判断について

この記事で挙げた会社は、私自身が保有しているものです。保有状況の紹介であり、購入をおすすめするものではありません。最終的な投資判断はご自身でお願いします。私はこれからも増配が続く可能性が高いと考えて、3社とも自分の年金代わりに持ち続けるつもりです。

まとめ:私は「まだ遅くない」と受け止めている

長くなりましたが、最後に大事なところだけ繰り返します。

銀行株はもう上がりすぎて遅い、と感じるのは、円建てチャートで見ているからだと私は考えています。ドル建てで見れば、日本の銀行株は世界基準でまだ割安で、世界の投資家は買い続けている。だから円建ての株価が大きく下がるシナリオは想定しにくい。

配当利回りは、たしかに私の基準(3.75%以上)からはやや物足りません。でも増配のスピードが速い。2〜3年後には、いま買った株の取得簿価利回りが4〜5%になる可能性があると私は見ています。

そして3社それぞれに、他社が真似できない強みがあります。三菱UFJは世界一の融資銀行。三井住友FGは静かな増益。三井住友トラストは、日本の年金市場を支えるNo.1の信託グループ。

ウォーレン・バフェットが2020年に商社株を買った時、多くの個人投資家は旧産業を買って失敗するだろうと言いました。5年後、5大商社株は数倍になりました。

銀行株は、いまその「商社の2020年」に立っているのではないか。これが私の受け止めです。世界の機関投資家とウォーレン・バフェットはすでに動いています。私も動き始めました。一気に買う必要はないと思っています。1株から、1万円から、無理のないペースで積み上げていくつもりです。

この記事は2026年5月26日時点の情報に基づいています。株価や指標は刻一刻と変動します。投資判断は必ずご自身の責任でお願いします。

記事中で紹介した数字の出典は、三菱UFJ・三井住友FG・三井住友トラストGの各社IR資料、日本経済新聞、IRBANK、世界経済のネタ帳(IMFデータ)、各証券会社の公開情報です。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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