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読者の方から「S&P500の積立に国債を加えたほうがいいでしょうか」というご質問をいただきました。先に私の結論を書くと、組み合わせるという考え方そのものは昔からある一般的なやり方で、無理のない選択だと思っています。ただ、どちらが良いかを他の方に決めてさしあげることは私にはできません。この記事では、株と債券を組み合わせる一般的な考え方を整理したうえで、私自身がどう決めたかを書きます。ご質問をくださった方の年齢や家族構成、資産の額などは書きません。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。以下は私個人の考えと保有状況の紹介であり、推奨ではありません。特定の方の事情に合わせた助言ではありません。
いただいたご質問
いただいたご質問は、要約すると次のようなものでした。S&P500に積み立てているが、値動きの大きさが気になる。国債を加えてバランスを取るべきかどうか。加えるなら米国の国債か日本の国債か。
よくいただくご質問だと思います。以下、一般的に言われている話と、私がどうしたかを分けて書きます。混ざらないように見出しも分けました。
一般的な考え方:株と債券を組み合わせる意味
S&P500は米国の代表的な500社で構成される指数です。ここに投資する商品は、長い目で見れば成長してきた一方で、途中の値動きは大きくなります。2007年から2009年の金融危機では、指数が半分近くまで下がった局面がありました。
債券は、満期まで持てば決まった利息を受け取れる仕組みです。株が下がる局面で債券が買われ、全体の下げが小さくなることがある、というのが組み合わせる理由としてよく挙げられます。ただしこれは「必ずそうなる」ものではありません。2022年のように、金利の上昇で株と債券が同時に下がった年もありました。クッションになると決めてかかるのは危ないと私は思っています。
なお、元の記事には「金融庁も年齢でバランスを調整することを推奨している」と書いていましたが、その出どころを確かめられませんでした。ですので、その記述は取り下げます。あわせて「Xでこう言われている」といった根拠も、確かめられないため外しました。
米国の国債と日本の国債、何が違うか
一般的な違いを整理しておきます。米国の国債はドル建てなので、円で生活している人にとっては為替の影響を受けます。利回りが高く見えても、円高に振れれば円で見た受け取りは減ります。日本の国債は円建てなので為替の影響は受けませんが、利回りは米国より低い水準です。
どちらが良いという話ではなく、円で使うお金なのかドルで持っておきたいお金なのか、という使い道の違いだと私は理解しています。
2025年当時の数字を2026年10月に確かめ直しました
この記事をはじめに書いたとき、私は「米国国債は年2〜3%、日本国債は年0.8%くらい」と書いていました。これは当時の時点でも古い数字で、間違っていました。公表されている数字で確かめ直したので、訂正して残します。
| 対象 | 当初の記述 | 確かめ直した水準 |
|---|---|---|
| 米国10年国債の利回り | 年2〜3% | 2025年8月時点で4.27%程度(ロイターの報道による) |
| 日本10年国債の利回り | 年0.8%程度 | 2025年9月11日に1.575%まで上昇し、17年ぶりの高水準と報じられました |
いずれも2025年時点の数字です。金利は動くものなので、いま国債を検討される方は、そのときの最新の利回りをご自身で確認してください。この表の数字が今も同じという保証はありません。
私はこうしました
ここからは私の話です。私はウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安なときに買って長く持つ形にしています。そのうえで、債券については米国の債券ETFであるAGGを持っています。私の口座では、年間の配当のうちAGGからの分配金がいちばん大きい時期もありました。これは私の保有状況の紹介で、AGGを買うことをおすすめするものではありません。
なぜ個別の国債ではなく債券ETFにしたかというと、私は満期の管理をしたくなかったからです。1株から買えて、受け取りも自動で入ってくるほうが、自分の性格に合っていました。これも「こちらが優れている」という話ではなく、私が続けられる形を選んだだけです。
株のほうは、S&P500に連動する投資信託と、日本の高配当株を両方持っています。どちらかに絞らなかったのは、絞るほどの確信を私が持てなかったからです。わからないものは買わない、わからないから一方に寄せない、という程度の判断でした。
S&P500一本のままでいい場合もあると私が思う理由
国債を加えないという選択も、同じくらいふつうの選択だと思っています。値動きの大きさが気にならない人、15年以上は使わないお金で積み立てている人にとっては、債券を混ぜることで期待できるリターンが下がる面もあります。
過去にS&P500へ長く積み立てた場合の年平均のリターンがよく7%から9%程度と紹介されますが、これは過去の実績であり、将来の利回りを示すものではありません。私も自分の口座で同じ数字になると思ってはいません。
結局、国債を加えるかどうかは「途中の下げをどこまで見ていられるか」という、ご本人にしかわからない部分で決まると思います。私が決められることではありません。ここだけはご自身で決めていただくほかないと考えています。
まとめ
- 株と債券を組み合わせるのは昔からある一般的な考え方ですが、債券が必ずクッションになるとは限りません(2022年は同時に下がりました)
- 米国の国債は為替の影響を受け、日本の国債は利回りが低いという違いがあります
- 2025年時点の利回りは米国10年が4%台、日本10年が1.5%台で、当初書いていた数字は誤りでした
- 私自身は米国の債券ETFであるAGGを持っていますが、これは私の保有状況の紹介で推奨ではありません
この記事は一般的な考え方の整理と、私がどう決めたかの記録です。ご質問をくださった方の事情に合わせた助言ではありませんし、私は投資助言を行える立場ではありません。最後の判断はご自身でお願いします。
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投資信託と米国のETF、それに日本株を別々の口座に分けると、受け取りの記録を見るのが面倒になります。私はひとつの口座でまとめて見られるようにしました。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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