※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
先に結論です。証券口座の乗っ取りのニュースを読むと、私はいつも手口のほうが気になってしまいます。ただ、手口を詳しく知っても自分の口座が安全になるわけではないと気づいて、読むものを変えました。自分の側で確かめられることだけを、決まった順番で見る。メールの通知、証券口座の注文履歴と出金先、クレジットカードと銀行の明細、最後にパスワード。この4つです。この記事には、その順番と、それぞれどこを開いて何を見るのかだけを書きました。被害の件数や金額は報道のたびに変わるので、ここには書いていません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の数字は2025年10月時点のものです。
手口を追うのをやめて、点検の順番を決めました
証券口座が勝手に使われたという話が続いたとき、私が最初にしたのは、どうやって入られたのかを調べることでした。けれど調べるほど落ち着かなくなるだけで、自分の口座について何かが分かるわけではありませんでした。手口の詳しい説明をこの記事に書かないのは、そのためです。真似されても困りますし、読んで防げる種類の話でもないと考えました。
代わりに決めたのが、点検の順番です。思い出したときに思いついた場所を見るのではなく、同じ順番で上から下まで見る。順番を固定したのは、途中で不安になって手が止まっても、どこまで見たか分かるようにしたかったからです。
| 1 | メール | 証券会社・銀行・カード会社からの通知。届いていない通知と、心当たりのない通知 |
| 2 | 証券口座 | 注文履歴、入出金履歴、登録してある出金先の銀行口座 |
| 3 | カード・銀行 | 利用明細を1か月分さかのぼる。少額の見慣れない引き落とし |
| 4 | パスワード | 証券口座とメールを別のものに入れ替える |
この4つで終わりにしています。私にできるのはこの範囲までで、それより先は証券会社と警察の仕事だと割り切りました。
1つ目:メールを見る。届いていない通知と、心当たりのない通知
最初にメールを開きます。見るのは2種類です。
ひとつは、来ているはずなのに来ていない通知です。証券会社は注文が成立したとき、入金や出金があったとき、登録情報が変わったときにメールを送ってきます。自分が注文した日に約定の通知が届いていなければ、通知の設定が外れているか、受信の側で振り分けられてしまっているということです。通知が届かない状態は、何かが起きても気づけない状態と同じなので、ここを先に直します。
もうひとつは、心当たりのない通知です。登録メールアドレスの変更、電話番号の変更、出金先口座の追加。自分でやっていないのにこの手のメールが来ていたら、そこから先は自分で調べるより証券会社に連絡したほうが早いと私は考えています。
迷惑メールフォルダとアーカイブも一度見ます。証券会社からの通知が迷惑メール側に入っていたことが、私にも一度ありました。
それと、メールの中のリンクからログインするのをやめました。ブックマークか、アプリから入る。文面が本物かどうかを私が見分けられる自信がないので、見分ける勝負をしないことにしました。
2つ目:証券口座にログインして、注文履歴と出金先を見る
次に口座そのものを開きます。見る場所は3つです。
注文履歴。約定した取引の一覧を、前回見たときから今日までたどります。自分の記憶と合っているかどうかだけを確かめます。評価損益は見ません。損益を見ると、そちらに気を取られて点検が終わらなくなるからです。
入出金履歴。入金と出金の記録が自分の操作と一致しているか。覚えのない出金が一番分かりやすい異常なので、ここは必ず見ます。
出金先として登録してある銀行口座。ここは普段ほとんど開かない画面ですが、自分の口座以外が登録されていないかを確かめます。増えていないか、書き換えられていないか。
ログイン履歴を表示できる会社なら、それも見ます。日時と、自分が使っていない端末からの記録がないか。画面の名前は会社によって違うので、設定やセキュリティのページの中を探します。
3つ目:クレジットカードと銀行の明細をさかのぼる
証券口座だけ見て終わりにしないようにしています。メールアドレスとパスワードが外に出ているとしたら、困るのは証券口座だけではないからです。
カードの明細は、少なくとも1か月分を上から下まで読みます。金額の大きいものはすぐ気づけますが、少額の見慣れない引き落としのほうが見落としやすいと感じています。月額の小さなサービス料のような形で並んでいると、自分が契約したものだと思い込んでしまうからです。
銀行の入出金明細も同じように見ます。給与や公共料金のような毎月同じものに目が慣れてしまうので、金額ではなく「この名前は何だったか」で見るようにしています。思い出せないものがあれば、その場で検索するより、カード会社や銀行の問い合わせ窓口に聞くほうが確実でした。
4つ目:パスワードを入れ替える。使い回しをやめる
パスワードを最後にしているのには理由があります。先に入れ替えてしまうと、入れ替える前の状態で何が起きていたのかが分からなくなるからです。履歴と明細を見てから替える、という順番にしました。
替える対象は、証券口座と、その証券口座に登録しているメールアドレスのパスワードです。メール側を替えないまま証券口座だけ替えても、パスワードの再設定メールが届く先が同じなので、私は意味が薄いと考えました。
そして、使い回しをやめました。ここが一番手間のかかったところです。同じパスワードをいくつかのサービスで使っていた時期があって、どこで使ったのか自分でも思い出せませんでした。結局、思い出す作業はあきらめて、よく使うサービスを一覧にして上から順に替えていきました。覚えられる数ではないので、記録の持ち方も変えました。
記録は、紙に書いて家に置いています。パスワード管理のアプリも使われていますが、どれが信頼できるかを私が判定できなかったので、自分で確かめられる方法にしました。ここは人によって答えが違うところだと思います。
二段階認証とログイン通知は、口座を作った日に入れておく
点検の話とは別に、設定として先に入れておくものが2つあります。二段階認証と、ログイン・取引の通知です。
二段階認証は、IDとパスワードだけでは入れないようにする仕組みです。ログインのときに、スマートフォンのアプリに表示される数字や、届いたコードをもう一度入れます。設定の場所は証券会社ごとに違いますが、設定画面の中のセキュリティや認証という名前のページにまとまっていることが多いです。名前も「二段階認証」「ログイン追加認証」などと会社によって違うので、分からないときはその会社のヘルプを検索して探しています。
通知のほうは、ログインがあったとき、注文が成立したとき、登録情報が変わったときにメールやアプリの通知が来るようにしておく設定です。これを入れておくと、点検の日を待たずに気づけます。私は、通知が多くて煩わしいくらいでちょうどいいと思うようにしました。
新しく口座を作るときは、入金する前にこの2つを設定してから始めることにしています。あとで設定しようと思うと、たいてい忘れるからです。
おかしいと思ったときに、どこへ連絡するか
覚えのない取引や出金を見つけたときに自分で調べようとすると、時間だけが過ぎます。順番を決めておきました。
まず、その証券会社の問い合わせ窓口です。連絡先は、メールのリンクからではなく、公式サイトのお問い合わせページか、口座の書類に書かれている番号を使います。口座の一時的な停止や、取引の確認はここが窓口です。
次に、警察です。被害の相談は、警察相談専用電話(#9110)か、各都道府県警のサイバー犯罪相談窓口が案内されています。
カードの不正利用の場合は、カード裏面に書かれているカード会社の窓口です。番号はカード本体に書いてあるので、これも検索せずに手元のカードを見ます。
連絡する前に、画面を写真に撮っておくようにしています。履歴の画面は時間が経つと表示できる期間から外れてしまうことがあるからです。
この記事で直したところ
・乗っ取りの手口を並べた箇所を削除しました。どうやって入られるかの説明は、守る側の役に立つより、真似の手引きになると考えたためです。この記事は自分の側で点検できることだけにしました。
・被害の件数と金額を削除しました。元の記事は、タイトルで「3ヶ月で1000億円」、本文で「2か月ちょっとで1454件、500億円以上」と書いていて、どちらが正しいのかを私が確かめられませんでした。数字はタイトルからも外し、最新のものは金融庁と各証券会社の公表資料で見るようにしています。
・特定のネット証券が最適だと断定していた一文を削除しました。特定の会社が最適だと言える立場ではないためです。
・記事の内容と関係のない広告(レンタルサーバー、外部のAIサービスへの誘導リンク)を削除しました。
・本文全体が太字で囲まれていて段落がなかったので、普通の文章に組み直しました。絵文字と、「〜しましょう」という呼びかけも外し、自分がどう決めたかという書き方に直しました。
・タイトルの「乗っ取るヤツに負けない!」という言い方を外しました。
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点検の手順を決めてから、私は使う証券口座を増やさないことにしました。口座が多いほど、通知の設定も、履歴の確認も手が回らなくなるからです。実際に残したのは次の2つで、どちらも口座を開いた日に二段階認証と通知を入れています。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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