※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
先に結論を書きます。私は以前、アサンテ(6073)を高配当の会社として紹介しました。その紹介を訂正します。読んでくださった方からの指摘を受けて有価証券報告書を10年以上さかのぼって読み直したところ、配当性向が220.7%になっていて、利益の2倍を超える配当を出している状態でした。
そのうえで私が自分で決めたことは2つです。私はアサンテを手放しません。そして、これから新しく買い増すことはしません。以下は私がどこを見誤ったのか、いま数字がどうなっているのか、私が自分の保有比率をどう考えたのかを書いたものです。
どうするかを決めるのは私ではなく、読んでくださっている方ご自身です。この記事は私の考えと私が調べた数字の紹介で、売買のおすすめではありません。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入や売却を推奨するものではありません。ここで挙げるアサンテは私の保有状況の紹介です。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年9月時点の開示に基づくもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
以前の紹介を訂正します
私はアサンテ(6073)を、高配当で長く持てる会社として紹介していました。その後、読者と視聴者の方から「それはどうなんだろう」「それは違うのではないか」というご指摘をいただきました。
そこで有価証券報告書を過去10年以上さかのぼって読み直しました。その結果、私の見方が甘かったと分かったので、自分の言葉で訂正します。
間違ったまま置いておくほうが、訂正するより恥ずかしいことだと私は思っています。指摘してくださった方には感謝しています。
なぜ私は見誤ったのか
自分の失敗の中身を書き出しておきます。3つありました。
- 有価証券報告書の「今後の見通し」に書かれたポジティブな表現に納得してしまった
- 「暖かくなればシロアリが増え、売上が伸びる」という楽観的な筋書きを、自分で検証せずに受け入れていた
- 配当性向と営業キャッシュフローが悪化していく流れに対して、見方が甘かった
有価証券報告書には、会社が将来に向けた前向きなメッセージを書くことがあります。それ自体は悪いことではありません。私はその言葉のほうに引っぱられて、数字の推移をきちんと追っていませんでした。
ウォーレン・バフェットのやり方を真似していると書いておきながら、決算を自分の目で確かめる、という一番大事なところを飛ばしていたことになります。次からは、株価が下がっているからこそ買う、という理由だけで会社を紹介するのはやめます。数字が変わったら、必ず自分の言葉で訂正します。
アサンテの数字はいまどうなっているか
私が読み直して確認した数字を並べます。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 配当性向 | 220.7%(利益の2倍を超える配当) |
| 純利益 | 2020年比で約98%の減少 |
| 営業キャッシュフロー | 17億円から3.76億円へ(約78%の減少) |
| 自己資本比率 | 68% |
| 有利子負債 | 3.61億円(ほぼ無借金) |
| 事業の位置 | シロアリ対策で全国No.1のシェア |
配当性向220%というのは、その年に稼いだ利益では配当を払いきれていない、ということです。差額は過去に積み上げた資産から出していることになります。
私はここをこう受け止めました。財務が健全なので今すぐ払えなくなるとは考えていません。ただ、この状態が何年も続けられるとも考えていません。配当を守るために利益以上を出している会社は、どこかで配当の水準を見直すことがある、と私は思っています。
私はアサンテを手放しません(その理由)
私の高配当株投資は、買ったら売らない、超長期で持ち続ける、というやり方です。アサンテについても、私はそのまま持ち続けることにしました。理由は次のとおりです。
- シロアリ対策で全国No.1のシェアを持っている
- 自己資本比率68%で、有利子負債はほぼゼロ(3.61億円)
- 次の決算で数字が戻るかどうかを、自分の目で見届けたい
ただし、これは私が自分のポートフォリオの中で決めたことです。私の場合は数十社に分けて持っているので、この1社が減配しても全体への影響は限られます。そこが同じでない方に、私と同じことをおすすめする気持ちはありません。
私が新しく買い増さないと決めた理由
持ち続ける一方で、私はここから買い増すことはしません。
- 配当性向が220.7%で、利益の範囲を超えている
- 純利益が2020年比で約98%減っている
- 営業キャッシュフローが約78%減っている
- 同じ資金を回したい会社が、自分の中に他にある
「書いている人は手放さないらしいけれど、自分はやめておこう」。そういう判断ができる材料を出すのが、私のやることだと思っています。
私が自分の保有比率をどう考えたか
ここは助言ではなく、私が自分の比率を見直したときに使った考え方です。私はポートフォリオ全体に対する1社の比率を見て、次のように整理しました。
| 全体に対する比率 | 私の場合はこう考えた |
|---|---|
| 3%未満 | 数十社に分散できているので、減配があっても全体への影響は小さい。私はこの位置なので、次の決算まで静観することにした |
| 3〜10% | もし自分がこの位置なら、業績がさらに落ちたときの影響が気になるので、比率を下げるかどうかを自分で考えると思う |
| 10%以上 | もし1社で1割を超えていたら、私は自分の分散のしかたそのものを見直すと思う |
この数字は私が自分に当てはめた目安で、正解として出しているものではありません。何%が適切かは、その方の資産の大きさや持っている会社の数で変わります。最終的な判断は必ずご自身でお願いします。
「金利がある世界」で追い風になる業界と逆風になる業界
アサンテのことを考える中で、私は「金利がある世界」という前提をもう一度見直しました。日本にも金利が戻ってきたので、同じ高配当でも置かれている立場が変わります。
金利が上がると追い風になる業界
| 業界 | なぜ追い風か |
|---|---|
| 銀行 | 金利が上がると利ざやが広がり、利益が増えやすい |
| 保険 | 運用の利回りが改善し、逆ざやが解消に向かう |
| リース・金融 | 調達コストを転嫁しやすく、収益が安定しやすい |
金利が上がると逆風になる業界
| 業界 | なぜ逆風か |
|---|---|
| 不動産 | 住宅ローンの金利が上がると購買意欲が下がる |
| 公益(電気・ガス) | 資金調達のコストが増え、設備投資の重荷になる |
| 業績が伸びていない高配当の会社 | 債券との比較が生まれ、相対的な魅力が下がりやすい |
アサンテは、業績が伸びていないディフェンシブな会社にあたります。金利が上がる場面では、相対的な魅力が下がりやすい位置にある、と私は受け止めています。
どちらかを選ぶ話ではないと私は考えています
「では金利で伸びる会社だけ買えばいい」という単純な話ではありませんでした。私は両方を持っておきたいと考えています。
| 金利上昇で伸びやすい会社 | 金利の影響を受けにくい会社 |
|---|---|
| 銀行・保険・リース | 生活必需品・インフラ |
| 業績が景気に連動しやすい | 不況でも業績が安定しやすい |
| 成長性を見る(売上・利益が伸びるか) | 配当を守り続ける力を見る |
どちらが正解ということではなく、両方を持っていると、どんな相場でも配当が入り続ける形になります。私が数十社に分けて持っているのは、そのためでした。
まとめ
- アサンテ(6073)についての以前の紹介を訂正しました。有価証券報告書を10年以上さかのぼって読み直した結果です
- 見誤った原因は、報告書の前向きな表現に引っぱられ、配当性向と営業キャッシュフローの悪化を軽く見ていたこと
- 数字は配当性向220.7%、純利益は2020年比で約98%減、営業キャッシュフローは約78%減(2026年9月時点)
- 財務は健全(自己資本比率68%、有利子負債3.61億円)で、シロアリ対策では全国No.1のシェア
- 私は手放さず、次の決算を見届けることにしました。一方で、ここから買い増すことはしません
- 比率の目安は私が自分に当てはめた考え方です。どうするかはご自身で決めてください
- 金利がある世界では、業績が伸びていない高配当の会社は相対的な魅力が下がりやすい、と私は受け止めています
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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