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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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高配当株として見る三菱商事の米シェールガス買収 ヘインズビル案件で私が確かめた点

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三菱商事が米国ヘインズビル地域のシェールガス事業を買収すると発表しました。同社にとって過去でも大きいほうのエネルギー投資です。私は最初、この投資額が何年で回収できるのかを自分で概算してみました。ただ、計算の前提に置いた年間のキャッシュフローや純利益の数字が、会社の発表資料まで下りて確かめられなかったので、この記事では回収年数の試算を外しました。代わりに、高配当株として三菱商事を見ている私が、この発表のどこを確かめ、どこを保留にしたのかを書いています。以下は私の見方の紹介であり、特定の会社を推奨するものではありません。

※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記事の内容は私自身の受け止め方と保有の考え方の紹介であり、推奨ではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。記載の数字は2026年10月時点のものです。

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三菱商事が買ったのは、どんな事業なのか

ヘインズビルは米国の南部、ルイジアナ州とテキサス州の境あたりに広がるシェールガスの産地です。地下の硬い岩の層に閉じ込められている天然ガスを、横に掘って取り出す形で生産しています。

この地域が選ばれた理由として大きいのは、場所だと私は思っています。メキシコ湾沿いにはLNGを船に積むための液化基地が並んでいて、ヘインズビルはそこに近い。採ったガスをパイプラインで運んで冷やして輸出する、という流れが短く済みます。

買ったのは探す前の権利ではなく、すでに生産している、あるいは開発が進んでいる事業です。これは商社の資源投資の中ではわかりやすいほうの形です。ゼロから探して当たるかどうかを待つ投資ではなく、もう出ているものを買って、自分の売り先につなげる投資だからです。

なぜ「探す」のではなく「もう出ているガス田」を買うのか

資源の開発は、本来は回収までに10年以上かかる仕事です。探すところから始めれば、当たらないこともあります。

すでに生産している資産を買えば、その不確かさの一番大きい部分を飛ばせます。買った翌年から売上が立ちはじめる。米国のシェールガスは、井戸を1本足すときの追加の費用が比較的小さいので、現金になるまでの速さもあります。さらに、ロシア産のガスの代わりとして米国産のLNGを求める国が増えているという需要の追い風もありました。

この3つがそろっているので、資源投資としては回収が早いほうの案件になるだろう、という見立てまでは私も納得できました。問題は、その「早い」が何年なのかを私が自分で裏付けられなかったことです。

回収年数の概算を、私が記事から外した理由

はじめに書いた概算は、投資額をこのプロジェクトが年間に生む営業キャッシュフローで割る、という単純な計算でした。純利益で割る形も並べました。

ところが、分母に置いた年間のキャッシュフローと純利益を、会社の発表資料や有価証券報告書の中で見つけられませんでした。プロジェクト単位の見込み数字は、そもそも公表されないことが多いのです。公表されていない数字で割り算をすれば、何年でも出てきてしまいます。それは私の計算ではなく、私の願望になってしまいます。

同じ理由で、このプロジェクトが年間にどれだけ売上を押し上げるか、三菱商事の連結の売上に対して何パーセントの寄与になるか、生産したガスがどの国に何位の順番で輸出されるか、そしてガスが売れなくなった将来に資産がいくらで売れるか、という部分も外しました。どれも、出どころのある数字にたどり着けませんでした。

数字を外すと記事は薄く見えます。それでも、裏が取れていない数字を置いたままにするほうが、読んでくださる方に対して不誠実だと思いました。会社が開示している範囲の数字は、決算説明会の資料や有価証券報告書でご自身で確かめていただけます。

高配当株として見たときに、私が気にしている3つのリスク

数字を外しても、どこが弱点になるかという話は残ります。私が気にしているのは3つです。

1つめはガスの価格です。米国の天然ガスはヘンリーハブという指標で値段が決まります。この価格が長く低いままだと、買った資産の価値を帳簿の上で引き下げる減損が出ることがあります。減損は現金が出ていくわけではありませんが、その年の最終利益を大きく削ります。どの価格を何年割れたら減損になるのかという線は、外から計算しても当たらないので、私は数字では持っていません。ただ「ガス価格が長期で低迷したら減損が出る業種だ」という理解だけは持っています。

2つめは維持のための追加投資です。シェールガスの井戸は、掘ったあと生産量が落ちるのが早いという性質があります。生産量を保つには新しい井戸を掘り続ける必要があり、この費用が思ったより重くなると、手元に残る現金は減ります。買ったあとにお金がかかり続ける投資だ、という点は見落としたくないところです。

3つめは環境規制です。メタンの漏れに対する課金や、輸出先での排出に関する制度は、国によって作られたり止まったりを繰り返しています。元の記事では具体的な制度名と年間の追加コストの金額を書いていましたが、制度の扱いがその後変わっていて、私のほうで現状を確認しきれなかったので削りました。制度の変化が隠れたコストになりうる、という形だけ残しています。

それでも、この1件で配当がすぐ減るとは私が考えない理由

私が三菱商事を見るときにいちばん大事にしているのは、プロジェクト単体の良し悪しではなく、会社全体で配当を出し続けられるかどうかです。

三菱商事は配当を下げない方針、いわゆる累進配当を掲げています。これは約束ではなく方針なので、絶対ではありません。それでも、方針として公表している以上、会社はそれを守る前提で資金を回します。

そしてこの会社は、資源だけで食べている会社ではありません。オーストラリアの石炭のような資源の事業もありますが、コンビニのローソンのように生活に近い事業も持っています。資源の価格が下がるときは石油も石炭も一緒に下がる傾向があるので、資源同士では分散が効きにくい面はあります。それでも、資源と非資源が同じ会社の中に入っていること自体が、配当の原資をならす働きをしています。

だから私は、この1件が思ったほど稼げなかったとしても、それだけで配当が止まる会社ではないと見ています。逆に言えば、この1件がうまくいったからといって配当が跳ね上がるわけでもありません。1つのニュースを配当の判断に直結させない、というのが私のやり方です。

脱炭素の先にガス田が残るという見方について

LNGはいつまで必要とされるのか、という話は必ず出てきます。石炭から天然ガスへの切り替えが進む国がある一方で、2050年のカーボンニュートラルを掲げている国もあります。

よく語られるのは、ガスを採り終えた地層に二酸化炭素を埋め戻すCCSの拠点として転用できる、あるいはガス田のそばで水素を作る拠点に変えられる、という見方です。確かに、パイプラインや土地や掘削のデータはそのまま使えるので、転用の余地はあると思います。

ただ、それがいくらの価値になるのかは、まだ誰にもわかりません。元の記事には将来の売却価格の見込みを数字で書いていましたが、根拠が示せないので外しました。私としては「使い道が残る可能性はあるが、金額としては数えない」という扱いにしています。あてにしていない収入を計算に入れると、判断が甘くなります。

話が三菱重工に及ぶところで、私が気をつけていること

この手のニュースでは、「三菱商事が投資すれば三菱重工にガスタービンの受注が来る」という話がよく一緒に語られます。

仕組みとしては、ガスを冷やす設備にも、ガスを燃やして発電する設備にも大型の機械が必要なので、つながりがあるのは事実です。おもしろいのは、ガスの値段が下がると三菱商事は苦しくなりますが、燃料が安くなることで石炭火力からガス火力への切り替えが進み、発電設備を売る側には追い風になる、という逆向きの関係があることです。

ただ、「だから重工の売上がいくら増える」という部分は、私には計算できませんでした。グループ会社だから必ず受注するという関係でもありません。元の記事に書いていた受注金額の見込みは外しています。関連する会社に話を広げるときほど、私は自分が確かめられる範囲を小さくしておくようにしています。

大きな買収の発表を、私が読むときの順番

最後に、こういうニュースを見たときに私がやっていることを書いておきます。ウォーレン・バフェットの真似で、決算は自分で見る、わからないものは買わない、というだけのことです。

まず、会社が出している発表資料そのものを開きます。ニュース記事ではなく、会社のサイトにあるPDFです。そこに投資額が書いてあるか、どの範囲の数字なのか、企業価値ベースなのか持分ベースなのかを確かめます。次に、直近の決算説明資料を見て、この案件が業績の見通しに織り込まれているかを探します。織り込まれていないなら、まだ数えてはいけない利益ということです。そのうえで、配当の方針が変わっていないかを確かめます。

そこまで見て、わからない部分が多ければ、私は買い増しを急ぎません。今回の案件については、プロジェクト単位の数字が公表されていない以上、私にできるのは「会社全体の配当を出す力が落ちていないか」を見ることだけです。それがわかれば、持ち続ける理由としては十分だと思っています。

繰り返しになりますが、この記事は私がこの発表をどう読んだかという紹介であり、保有や売買をおすすめするものではありません。同じ資料を開いても、読む人によって結論は変わります。ご自身で発表資料を開いて、ご自身の言葉で説明できるところまで確かめていただくのが一番だと思っています。

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大きな買収のニュースが出たときに私がまず開くのは、口座の中にある会社情報と決算資料のページです。ニュースの見出しではなく、そこの数字で判断できるようにしておくと、慌てて動かずにいられます。私が使っている口座を参考までに置いておきます。

私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。

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※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

⚠️ 【投資免責事項】
当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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