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バフェットかおるです。
はじめにお伝えしておきます。この記事は、私が自分の高配当株チェックリストでグンゼ(3002)という会社を見てみた記録です。私の保有状況の紹介であり、買うことをすすめるものではありません。
結論から書きます。グンゼは財務がとても厚い会社でした。自己資本比率74.6%、流動比率350%超。一方で、売上は15年以上1,300〜1,400億円台で横ばい、営業利益率は5%前後で、私のチェックリストの基準には届きませんでした。そしていちばん気になったのは、2026年3月期の予想EPSが50.01円なのに配当の計画が216円になっていた点です。計算すると配当性向が400%を超えます。この組み合わせの裏づけを私は確かめられませんでしたので、根拠としては使わず、確かめるべき宿題として書いておきます。
私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は私が調べたことと自分の考えで、特定の会社の売買をすすめるものではありません。数字は2026年2月時点に私が決算資料や株式情報の画面で見たもので、その後変わっています。最新の数字は会社の決算短信や有価証券報告書でご確認ください。
私のチェックリストで見た9つの項目
私が高配当の会社を見るときに毎回開く項目です。2026年2月時点の数字です。
| 項目 | 私が見た数字 | 自分の基準に対して |
|---|---|---|
| 配当利回り(税引前) | 4.66% | 基準の3.75%は超えていた |
| PBR | 1.36倍 | 0.5〜1.5倍の範囲内だった |
| 配当の方針 | DOE(自己資本配当率)を採用 | 方針が文章で書かれていた |
| 売上高 | 1,300〜1,400億円で横ばい | 右肩上がりではなかった |
| 営業利益率 | 4.81% | 10%には届かなかった |
| EPS・BPS | BPSは増加、EPSは予想で急減 | EPSは安定していなかった |
| 自己資本比率 | 74.6% | 50%を大きく超えていた |
| 流動比率 | 約350%超 | 200%を超えていた |
| 営業キャッシュフロー | 黒字を維持 | 本業で現金が入っていた |
以前のこの記事では、この表に〇△×◎の記号と「非常に魅力的」「鉄壁の守り」といった言葉を付けていました。読み返して、私が付ける記号が会社の格付けのように見えると思ったので、記号と評価の言葉は外し、「自分の基準に対してどうだったか」だけを書く形に直しました。
私の基準に届かなかった3つ
売上が15年以上ほぼ横ばいだった
私は「少しずつでも売る量が増えている会社」を探しています。グンゼの売上は過去15年以上1,300億〜1,400億円台で、緩やかな減少も含めて横ばいでした。成熟した会社の形で、悪いことではありませんが、私のチェックリストの最初の項目には引っかかりました。
営業利益率が5%前後だった
営業利益率は4.81%。繊維の分野は構造としてここが低くなりやすいので、業界の中で見れば異常な数字ではありません。ただ、私は自分の基準を10%に置いているので、ここは届いていません。利益率が低いということは、原材料や人件費が上がったときに利益が吸われやすい、ということでもあります。
予想EPSと配当の数字が合わなかった
ここが私がいちばん引っかかったところです。私が見た画面では、2026年3月期の予想EPSが50.01円で、配当の計画が216円でした。そのまま計算すると配当性向は400%を超えます。
考えられるのは、その期の利益が一時的に落ちているだけという場合、不動産などの資産を売った利益が別に乗る場合、そしてDOEを使っているので利益ではなく自己資本を基準に配当を決めている場合です。ただ、どれが本当なのか、私はこの数字の出どころを確かめられませんでした。ですので、この記事では「配当が維持される」とも「危ない」とも書きません。次に決算短信を開いて、EPSが下がる理由が一時的なものかどうかを確かめるところからやり直します。
なお、以前のこの記事には、この数字をもとにした「資産を切り崩している」という断定と、将来の配当の見通しを書いていました。根拠を確かめられていないので削除しました。
私が良いと思った財務の厚み
一方で、財務の厚みははっきりしていました。自己資本比率が74.6%、流動比率が350%超、有利子負債も少ない。配当の方針としてDOEを採っているので、1年の利益が揺れても配当の決め方が変わりにくい形です。
私は配当金で生活費の一部をまかなっているので、「不景気の年に配当を出す体力があるか」をいつも見ます。その一点だけで見れば、この会社の貸借対照表は厚いほうでした。
何で稼いでいる会社なのか
グンゼを「下着の会社」だと思っていたので、セグメントを開いて驚きました。
- アパレル事業:売上の比率が一番大きい。国内のインナーウェアで高いシェアを持っています。利益率は低めです。
- 機能ソリューション事業:プラスチックフィルムや電子機能材。セグメントの利益率が高く、営業利益の半分以上をここで稼ぐ期もあります。
- メディカル事業:手術用の縫合糸などに使われる生体吸収性材料。薬機法の承認と生産技術が必要で、新しく入ってくるのが難しい分野です。
- ライフクリエイト事業:工場跡地の再開発などの不動産とスポーツクラブ。
売上の大きさと利益の出どころがずれている会社でした。私はこういう会社を見るとき、売上の順ではなくセグメント利益の順に並べ直して読むようにしています。
私が気にしているリスク
決算資料と報道から、私が気にしたのは3つです。
- 生産の地域:アパレルの生産が中国やアジアに置かれているため、現地の情勢やコストの変化が原価に効きます。
- 為替:原材料や海外での生産コストが上がる側に効くので、この会社については円安が必ず追い風とは言えません。
- 関税:米国の関税は2026年に根拠となる法律が何度か入れ替わりました。輸出や現地での販売にどう効くのかは、会社がどう説明するかを待つしかありません。
ROEは2025年3月期の実績で5.27%でした。ウォーレン・バフェットが好むとされる15%にはかなり遠い数字です。私はそのやり方を真似しているので、ここも正直に書いておきます。
今の私の結論と、次に確かめること
買う・買わないの答えを出す記事にはしません。私がこのチェックリストでわかったのは、「財務は厚いが、稼ぐ力が伸びていない会社」という形だけです。
次に確かめるのは3つです。決算短信でEPSが下がる理由を読むこと。配当216円という計画の根拠が有価証券報告書や決算説明資料のどこに書かれているかを探すこと。そして機能ソリューションとメディカルの利益が、アパレルの弱さをどこまで埋められているかをセグメント別に追うことです。
この記事は、私が自分のチェックリストでグンゼを見てみた記録です。私の保有状況の紹介であり、推奨ではありません。私が実際に持っている会社は、下の「保有銘柄一覧」にまとめています。
この記事から削った部分について。以前のこの記事には、他の投資家の名前を挙げてその人ならどう判断するかを並べた章、「ファーストクラスのチケット」のような言い回し、そして「確認することをお勧めします」のように読者に指示する書き方が入っていました。私は投資助言の登録を受けていないので、他人の判断を代弁する形と、読者への指示は削りました。根拠を確かめられなかった数字の断定も外しています。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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