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先に結論です。株が大きく下がった日に、私は新しい判断をしないと決めました。買う会社は下がる前に決めておいて、下がった日はその中から順番に買うだけにする。下がったから買う、というルールにはしませんでした。それだと、下がった理由を確かめないまま買うことになるからです。この記事はもともと、ある投資家が暴落の日に何をいくら買ったかを紹介する内容でした。今回それを外して、ウォーレン・バフェットのやり方のうち私が真似できた部分と、真似できないと思った部分を書き直しました。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の数字は2025年10月時点のものです。
この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。
他の投資家が暴落の日に何を買ったかは、この記事から外しました
元の記事には、ある投資家の方が暴落した日に買ったとされる会社の名前と、買った金額が表になって入っていました。金額には「10億円?」と疑問符がついていて、書いた私自身が確かめていない数字でした。
実在の方の売買の中身と金額を、確かめないまま書いてはいけないと思い直しました。ご本人が公表していない保有の話を、推測の金額つきで並べるのは、紹介ではなく勝手な解説です。表も、会社の名前も、金額も全部削除しました。
本の発行部数についても、数字を外しました。私が確かめられなかったからです。
残したのは、下がった日に慌てて売らなかったという考え方の部分だけです。これは誰か一人の専売ではなく、私がウォーレン・バフェットのやり方として覚えてきたことと同じでした。
ウォーレン・バフェットのやり方のうち、私が真似できたこと
私が自分の投資で真似しているのは、彼の有名な言葉のほうではなく、手順のほうです。
ひとつは、買う会社を相場が静かなうちに決めておくことです。何をしている会社で、利益はどこから来ていて、いくらなら買いたいか。これを下がる前に書いておきます。下がった日に調べ始めると、値段が動いているので落ち着いて読めません。
もうひとつは、わからないものを買わないことです。事業の説明を読んで自分の言葉で言い直せない会社は、どれだけ下がっていても買わないことにしました。安いかどうかを判断する材料が自分の中にないからです。
そして、決算を自分で見ることです。人のまとめではなく、決算短信と有価証券報告書を開きます。暴落のあとは特に、売上と利益が本当に落ちているのか、値段だけが落ちているのかを分けて見るようにしています。
言葉として私が覚えているのは、人が欲を出しているときに怖がり、人が怖がっているときに欲を出す、という彼の言い方です。2008年の金融危機のとき、彼は米国の新聞に自分の名前で寄稿して、自分は米国株を買っていると書いていました。相場が一番怖かった時期に、自分がやっていることを名前つきで書いたという事実のほうが、私には残っています。
真似できないと思ったこと
同じやり方を全部真似できるとは思っていません。できないと思った点を、書いておきます。
資金の大きさが違います。会社をまるごと買えたり、相手と条件を話し合えたりするのは、私にはできません。私にできるのは、公開されている情報を読んで、市場に出ている値段で少しずつ買うことだけです。
時間の長さも違います。何十年持ち続けた結果の話を、50代の私がそのまま当てはめることはできません。私の場合は、持ち続けられる年数を考えたうえで、途中で現金が必要になっても困らない範囲にしています。
そして、彼が買った会社を真似して買うことはしません。買った時点の値段と、その時の事業の状態が分からないまま名前だけ真似ても、同じことにはならないからです。真似するのは、やり方の部分だけにしました。
「下がったら買う」をルールにしなかった理由
元の記事には、暴落した直後は値段が割引されている時間だ、という書き方がありました。今回それを外しました。
下がること自体は、安いという意味ではありません。会社の稼ぐ力が落ちて下がっているなら、値段が下がったあとでも割安ではない場合があります。値段だけを見て買う理由にすると、その区別をしなくなります。
何%下がったら買い増す、という決め方も私はしていません。数字を決めてしまうと、その数字が来たときに会社の中身を見なくなるからです。代わりに、買いたい会社と、その会社ならいくらまでなら出せるかを先に書いておいて、値段がそこに来たら買う形にしました。来なければ、何もしません。
そのせいで、下がった日に何も買わないことがよくあります。それでいいことにしました。
暴落した日に、私が実際に開くもの
値動きを見続けると気持ちが持たないので、開く場所を決めてあります。
まず、自分が持っている会社の決算短信です。最新のものの1ページ目に、通期の見通しが書いてあります。暴落のニュースが出たあとでも、会社が見通しを変えていないなら、変わったのは値段のほうです。見通しを下げている場合は、どこが下がったのかを本文で読みます。
次に、有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」です。売上、利益、自己資本比率、1株当たりの数字が何年分か並んでいます。過去に相場が大きく崩れた年に、この会社の売上と利益がどうなっていたかを見ます。同じことが起きるとは限りませんが、値段のグラフよりは落ち着いて見られます。
配当については、決算短信の「配当の状況」を見ます。会社が出している方針が書いてある場所です。増配を続けてきた会社でも、それは会社の方針であって約束ではないので、暴落のあとは特にここを確かめるようにしています。
この3つを見たら、画面を閉じます。見る場所を決めてあるのは、決めていないと一日中値段を見てしまうからです。
年代別の指示を書かないことにしました
元の記事には、30代から50代の人は積立を続ける、70代で収入がない人は無理をしない、といった形で、年代ごとに何をするかが書いてありました。この部分を削除しました。
年齢だけで決められることではないと思ったからです。同じ70代でも、年金以外に収入がある方と、資産を取り崩しながら暮らしている方では、できることが違います。私がその方の家計を知らないまま、年代で区切って指示を書くのは行き過ぎでした。
私自身がどうしているかだけ書いておきます。暴落しても取り崩さずに済む分の現金を先に分けておいて、その外側のお金で買っています。いくら分けるかは、自分が毎月いくら使っているかを出してから決めました。この金額は人によって違うので、私の数字は書きません。
この記事で直したところ
・ある投資家の方が暴落した日に買ったとされる会社名と金額の表を、全部削除しました。金額に疑問符がついたままの推測で、実在の方の売買について確かめずに書いていたためです。
・本の発行部数の数字を削除しました。確かめられなかったためです。
・インタビューからの引用として書いていた発言を削除しました。出どころと正確な文言を私が確かめられなかったためです。
・日経平均が3日で何円下がったという数字と、先物の買い残が異常値だったという説明を削除しました。数字の出どころを確かめられず、それを暴落の原因として断定していたためです。
・「関税リスクは織り込み済み」「市場は嵐のあとの晴れ間を何度も見せてくれました」という断定を削除しました。次に同じになるとは限らないためです。
・年代別に何をするかを指示していた箇所を削除しました。家計を知らないまま年齢で区切って書くことではないと考えたためです。
・特定のネット証券が最適だと断定していた一文と、記事と関係のない広告(外部のAIサービスへの誘導リンク)を削除しました。
・本文全体が太字で囲まれていて段落がなかったので、普通の文章に組み直しました。「〜しましょう」という呼びかけも自分の話に直しました。
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買いたい値段を先に決めておいても、一度に動かす金額が大きいと手が止まります。私は1株から買える形にして、決めた会社を少しずつ買うようにしました。使っているのは次の2つです。
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