※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
SBIの米国高配当株ファンドについて、2026年10月時点で数字を確認し直しました。いちばん大きく変わっていたのはコストです。2024年12月の設定時は、投資先ETFの費用を含めた実質的な負担が年0.1238%程度でしたが、2025年5月20日から年0.1227%程度に下がっています。そして同じ時期に楽天側も引き下げたため、2本のコスト差はほとんどなくなりました。以下は私が調べた記録で、私の検討状況の紹介であり、特定のファンドや証券会社を推奨するものではありません。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。本記事は2026年10月時点のものです。手数料や運用状況、制度は変わりますので、ご自身で交付目論見書と運用会社の公式サイトをご確認ください。
SBI・S・米国高配当株式ファンドは、どういうファンドか
正式名称は「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」で、愛称が「S・米国高配当株式100」です。募集が始まったのが2024年12月6日、運用開始が2024年12月20日でした。
中身は、楽天・SCHDと同じく、アメリカの高配当株ETF「シュワブUSディビデンドエクイティETF(SCHD)」を買い付けるファンドです。本家SCHDは2011年10月20日に運用が始まったETFで、10年以上続けて配当を出している大きな会社を100社ほど選んで持つ、という考え方です。
楽天が2024年9月に先に同じ仕組みのファンドを出していて、そこへSBIが追いかけて出してきた、という順番でした。当時、私はこの「追いかけ」の構図そのものを面白く見ていました。
2026年10月時点で確認できた数字
次の表は私が公開情報で確認した記録で、購入をおすすめするものではありません。数字は確認した日付とあわせて書いています。
| 正式名称 | SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)/愛称 S・米国高配当株式100 |
| 設定日 | 2024年12月20日 |
| 運用管理費用(税込) | 年0.0627%(2025年5月20日から。それまでは年0.0638%) |
| 投資対象ETFの費用 | 年0.06%程度 |
| 実質的な負担(税込) | 年0.1227%程度 |
| 純資産総額 | 2,389億5,500万円(2026年10月16日時点) |
| 基準価額 | 12,685円(2026年10月16日時点) |
ここで気をつけたいのは、「信託報酬」と「実質的な負担」は別の数字だということです。このファンドの信託報酬は年0.0627%とたしかに安いのですが、投資先のSCHD自体に年0.06%程度かかるので、実際に私たちが負担するのは合わせて年0.1227%程度になります。以前の版で私は「SBIは年0.1238%」と書いていましたが、あれは設定時の実質的な負担の数字でした。信託報酬の数字と並べて比べてしまうと、話が合わなくなります。
コストの引き下げは、両社とも実際に起きました
2025年に入って、両社が続けてコストを下げました。私が確認できた経過は次のとおりです。
| 2025年3月27日 | 楽天側が引き下げと名称変更を発表(実質 年0.192%程度から年0.1238%程度へ) |
| 2025年5月20日 | SBI側の引き下げ適用(実質 年0.1238%程度から年0.1227%程度へ) |
| 2025年5月23日 | 楽天側の引き下げ適用。愛称が「楽天・SCHD」になる |
結果として、実質的な負担は楽天側が年0.1238%程度、SBI側が年0.1227%程度です。差は0.0011ポイントしかありません。100万円を1年持ったときの差は11円ほどです。
設定当時の記事では「SBIの方が安い」とはっきり書けましたが、2026年10月時点では、コストでどちらかを選ぶ理由はほぼ消えたと私は見ています。これは私たち投資家にとってはありがたい変化でした。
決算日が変わりました
設定当初、このファンドの決算日は3月・6月・9月・12月の各19日でした。以前の版にもそう書いています。
ところが2025年8月13日に「年4回決算型の決算日見直しと年1回決算型の追加設定のお知らせ」が出て、決算日が後ろにずれました。実際の決算日の実績を並べると、2025年9月29日、2025年12月29日、2026年3月30日、2026年6月29日、2026年9月28日となっていて、各四半期の末近くに移っています。
あわせて、年1回決算型も追加されました。分配金を毎回受け取らず、そのまま増やしていきたい方向けの選択肢が増えた、という形です。
決算日のような細かい情報は、こうして静かに変わります。古い記事に書いてある日付をそのまま信じないで、ご自身で運用会社の公式サイトを見に行っていただきたいところです。
分配金は、初回が0円でした
このファンドの分配金(1万口あたり)は、私が確認した限り次のように出ています。
| 2025年3月19日 | 0円 |
| 2025年6月19日 | 62円 |
| 2025年9月29日 | 85円 |
| 2025年12月29日 | 90円 |
| 2026年3月30日 | 95円 |
| 2026年6月29日 | 90円 |
| 2026年9月28日 | 95円 |
注目していただきたいのは、初回(2025年3月19日)の分配金が0円だったことです。運用開始から3か月足らずでしたから、分配の原資が十分になかったのだろうと私は考えています。
ここが、私が「分配金利回り何パーセント」という数字を信じすぎないようにしている理由です。分配金は決算のたびに運用会社が決めるもので、約束されたものではありません。出ない回もあります。直近4回の合計は370円で、2026年10月16日の基準価額12,685円に対して約2.9%になりますが、これは過去の実績を割った数字です。これからも同じとは限りません。
さらに、投資先はアメリカの会社です。会社が減配すれば分配金は減りますし、円高に振れれば円で受け取る額は目減りします。
NISAでも、米国で引かれる10%は戻ってきません
以前の版で私は「二重課税調整済みの分配金がもらえるので税金がお得、確定申告の手間もない」と書いていました。ここは説明が足りませんでした。
国内の投資信託には、投資先の外国で引かれた税金を日本の税金から差し引く「二重課税調整」の仕組みがあります。ただしこれは、日本の税金がかかる口座での話です。NISA口座は日本の税金がゼロなので、差し引く元がありません。
SBI証券の説明にも「NISA口座で保有している銘柄の配当金については、日本の税金が非課税ですので、外国税額控除の適用外です」と書かれています。アメリカの株式の配当は現地で10%引かれますので、NISAで持っていてもその10%は引かれたままです。「NISAなら分配金が丸ごと手元に入る」とは言えません。
これは制度の一般的な説明です。ご自身の申告や口座の扱いについての具体的な判断は、税理士や税務署、使っている証券会社にご確認ください。
ポイント付与について、確認できなかったこと
以前の版では「投信マイレージサービスで年0.022%のポイント付与(予想)」と書いていました。ただ、2026年10月時点でこの料率の裏付けを公式のページで確認できませんでした。出どころを確かめられなかったので、この記事では料率の数字を書きません。
ポイントの料率は見直されることがありますし、保有残高によっても変わります。気になる方は、口座を持っている証券会社の投信ポイントサービスのページで、ご自身で最新の条件をご確認ください。
そのうえで私の考えを書くと、年0.02%前後のポイントは、100万円を1年持って200円ほどです。私はこれを商品を選ぶ理由にはしていません。
楽天・SCHDとの比べ方は別の記事にまとめました
同じSCHDについて、私は時期を分けて3本書いています。この記事はSBI版が出たときの記録と、その後のコスト引き下げの経過です。
私がいま考えていること
私の投資は、ウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安なときに買って長く持つ、というものです。自分で決算を見て納得できる会社に投資したいので、中身を自分で確かめにくいものは、そこまで大きな比率にはしていません。
そのうえでこのファンドを見ると、設定からの2年で、コストは下がり、純資産は2,300億円を超え、分配金も回を重ねて出るようになりました。会社同士が競い合った結果、私たちの負担が下がったのは良いことだと思っています。
ただ、乗り換えの話は別です。すでに楽天側を持っていて含み益が出ている場合、売れば譲渡益に税金がかかります。年0.0011ポイントのコスト差のために税金を払うのは、私には合いません。
ここまで書いたことは、私が調べた記録と検討状況の紹介であり、特定のファンドや証券会社の利用を推奨するものではありません。最終的な判断は、交付目論見書を読んだうえで、ご自身でお願いします。
あわせて読みたい関連記事
- 新NISAのお手本|イギリスISAとアメリカ401kの公式統計を私が調べ直した記録
- 高配当株で保有銘柄が重なる理由|50代の私の5社とふゆこさん・リベ大の考え方
- 日本の高配当株|私が会社を選ぶときに見ている5つのチェック項目と調べた43社
新しいファンドの目論見書を私が確認している場所【PR】
※このセクションには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当ブログ経由でお申し込みいただいても、あなたの費用が増えることはありません。
この記事で書いた信託報酬や決算日は、どれも口座の中の商品ページと交付目論見書で自分で確かめられる数字です。私が目論見書と分配金の履歴を見るのに使っているのは、次の2つの口座です。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
・SBI証券|単元未満株「S株」に対応。日本株も投資信託も1つの口座でまとめられます。
▶ SBI証券の公式サイトを見る
・楽天証券のNISA|NISA口座のページです。取扱商品や手数料、ポイントの条件を、ほかの会社と見比べたいときに。
▶ 楽天証券のNISAページを見る
※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → https://www.youtube.com/@buffettkaoru
無料でお配りしているもの
高配当株で資産づくりを始めるなら、この4つが近道です。
- 【完全無料公開】高配当株・銘柄選びチェックリスト ― 会社選びの基準を1枚に整理しました。
- 【無料配布】高配当株ポートフォリオ管理シート ― 保有株と配当金を「見える化」して、続けられるようにするシートです。
- 【無料】高配当株 配当管理シート(CSV対応) ― SBI証券のCSVを読み込んで、配当金をまとめられるシートです。
- 私の保有している会社の一覧 ― 私が実際に持っている会社と、取得単価・評価損益を公開しています。
それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


コメント