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資産が1000万円に届いたとき、私の暮らしぶりはほとんど変わりませんでした。変わったのは、お金の置き場所を自分で決められるようになったことと、値動きのニュースで手が止まらなくなったことです。この記事では、1000万円という数字を複利と配当金の単純計算で確かめ直し、そこから私が何を決めたかを書きます。結論から言えば、1000万円は到達点ではなく、入金と再投資の手順が自分の形になった印でした。
私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は私が公表資料を読んで考えた記録で、特定の会社や商品の売買を勧めるものではありません。記事中の数字と制度は2026年10月時点のもので、その後変わることがあります。
1000万円は「お金持ちの入口」ではなく、手順が固まった印だと考えました
よく「1000万円はお金持ちへの入口」と言われます。私はこの言い方があまりしっくりきませんでした。1000万円が手元にあること自体より、毎月いくら入金して、どういう基準で会社や商品を選び、下がった月に何をしなかったか。その手順が自分の中で固まったことのほうが、私には大きな変化でした。
金額は相場で増えたり減ったりします。でも手順は相場では減りません。1000万円まで来たということは、少なくとも何年か、その手順を続けられたということです。私はウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い企業を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で読む、わからないものは買わない、という3つだけを守ってきました。1000万円は、その3つを続けた結果として後からついてきた数字でした。
1000万円を年利7%で30年置くと約7,612万円、ただしこれは単純計算です
1000万円を年7%で30年間、取り崩さずに置いたままにできたら、計算上は1000万円×1.07の30乗で約7,612万円になります。31年なら約8,145万円です。1年の違いで500万円以上動くところが、複利の効き方のわかりやすい例だと思っています。
ただ、この数字は「毎年きっちり7%増える」という仮定を置いた電卓の答えにすぎません。実際の相場は、ある年は20%上がり、ある年は30%下がります。平均すると7%でも、途中で30年の道のりを降りてしまえばこの数字には届きません。私はこの計算を「将来の約束」としてではなく、「途中で売らないことに、これだけの意味がある」という自分への言い聞かせとして使っています。
配当利回り3.5%で1000万円を持つと、年35万円・税引き後およそ27.9万円
私は値上がりよりも配当金のほうを見ています。1000万円を税引き前の配当利回り3.5%で持てたとすると、1年で35万円です。国内の上場株式の配当金には20.315%(所得税15.315%と住民税5%)がかかるので、手元に残るのはおよそ27.9万円。月に直すと2万3千円ほどになります。
2万3千円は暮らしを変えるほどの金額ではありません。それでも、この2万3千円は私が働いて得たお金ではなく、持っている会社が稼いで分けてくれたお金です。はじめて配当金が入った日に、私はそのことに驚きました。金額ではなく、お金の出てくる場所が増えたことが大きかったと思います。
なお、同じ利回りで年100万円の配当金にしたいなら、税引き前で2,857万円ほどの元本が必要になります。1000万円はその3分の1くらいの位置です。私はこの距離感を知れたことが、1000万円に届いて一番よかったことかもしれません。
新NISAの生涯枠1,800万円から見ると、1000万円はまだ途中
現在のNISAは、年間の投資枠がつみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円で合計360万円、生涯で使える非課税保有限度額が1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)、非課税で持てる期間は無期限と決まっています(金融庁、2026年10月時点)。
この1,800万円という枠から見ると、資産1000万円はまだ枠を使い切っていない途中の地点です。私は「1000万円貯まったから一区切り」と思いかけたのですが、非課税で置ける場所がまだ800万円分も空いていると気づいて、入金を止めずに続けることにしました。枠は使わなければ消えるわけではありませんが、年間360万円という上限がある以上、埋めるには年数がかかります。
1000万円まで来て、私の中で変わった4つのこと
貯金の役割が「目標」から「生活防衛費と次の資金」に変わった
それまで私にとって貯金は、増やすこと自体が目的でした。1000万円を超えてからは、現金は生活防衛費と、次に買いたい会社が安くなったときの待機資金という2つの役割に分かれました。私は生活費の半年分を現金で持ち、それ以外は投資に回す形に落ち着いています。半年分という数字に根拠があるわけではなく、自分が夜に不安で目を覚まさない金額を探して決めました。
買えるのに買わない、という選び方ができるようになった
以前は欲しい物が買えない状態でした。今は買うお金はあるけれど買わない、という選び方ができます。これは我慢とは違って、選択肢が増えたという感覚に近いです。そして選べる状態になってみると、私には豪華な暮らしがそれほど必要ではないことがわかりました。
税金と制度を自分で調べる習慣がついた
配当金が入るようになって、税金を調べざるを得なくなりました。源泉徴収の税率、確定申告したほうがいい場合、控除の種類。調べ始めると、自分が今まで何に課税されていたのかも見えてきました。知識が増えたから得をした、というより、人の話を鵜呑みにしないで一度自分で確かめる癖がついた、という変化でした。
家族や親せきとの付き合いで、気が重くならなくなった
冠婚葬祭や親への仕送りのような出費は、金額が決まっているぶん、余裕がないときは気が重いものでした。今は出すと決めた分を先に分けておけるので、気持ちの負担がずいぶん軽くなりました。
1000万円が1000万円のまま動かなかった年もありました
複利の話は、右肩上がりの線で説明されることが多いです。私の記録を見返すと、1年を通してほとんど増えなかった年も、年末に評価額が減っていた年もありました。そういう年に何をしたかというと、配当金を受け取って、入金を続けて、あとは何もしませんでした。
増えない年があることを先に知っておくと、その年が来たときに驚かずにすみます。私が「1000万円で不安が消えた」と書くのは正確ではなくて、不安の種類が変わった、というのが本当のところです。お金が足りるかどうかの不安は小さくなり、代わりに「この会社を持ち続けていいのか」を自分で判断する責任が残りました。
1000万円まで来て、私が決めたこと
私が決めたのは3つです。買ったら売らない。配当金は使わずに再投資する。わからない商品には手を出さない。この3つで、1000万円から先も同じやり方を続けています。
1000万円という数字そのものに力があるわけではないと思います。力があるのは、そこまで来るのに使った手順です。その手順は、50代から始めても作れます。私がそうだったからです。
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50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。
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私も最初の数十万円から始めました。1000万円という数字は、小さな入金を何年も続けた先に出てくるもので、最初から大きな金額を動かす必要はなかったと思っています。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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