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政治のニュースが大きく動くと、私の持っている米国の会社の株も、日本の会社の株も一緒に揺れます。そのたびに私は、何かを売ったり買ったりしたくなります。ただ、これまで何度か実際に動いてみて、慌てて動いた回の成績がいちばん悪かったことに気づきました。そこで私は、ニュースで揺れた日は売買をせず、自分が投資している会社と、その会社が置かれている仕組みのほうを確かめ直すようにしています。この記事は、2025年7月にそうやって確かめ直したときのメモです。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や投資信託を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。記載の内容は記事公開時点(2025年7月)のもので、最新の数値は各社・各運用会社の開示資料でご確認ください。
ニュースで相場が揺れた日に、私がやめたこと
私は、相場が政治のニュースで動くこと自体は止められないと思っています。止められないものに対して自分の行動を変えても、たいてい裏目に出ます。
それで私は、ニュースの日にやめたことを3つ決めました。一つめは、その日に注文を出さないこと。二つめは、持っている会社の株価を何度も見に行かないこと。三つめは、「この先どうなるか」を予想して文章にしないことです。予想を言葉にすると、自分がそれに縛られてしまうからです。
代わりにやるのは、決算短信や有価証券報告書を開いて、売上と利益と配当が前の年とどう変わったかを見ることだけです。地味ですが、私にはこれが一番効きました。
資金が集まっている投資信託の顔ぶれを眺めてみた
国内の追加型株式投信(ETFを除く)の残高ランキングを見ると、上位には米国株のインデックスファンドと全世界株のインデックスファンドが並んでいます。私が最初にこれを見たときは、「みんなが買っているから正しい」と受け取ってしまいそうになりました。
でも、残高が大きいことは、その商品が自分に合っていることの証明ではありません。残高は、過去に多くの人が買った結果でしかないからです。私はここを混同しないように気をつけています。
それでも私がインデックスファンドを使い続けているのは、別の理由です。私が自分で決算を読める会社の数には限りがあり、読めない範囲は人の集まりにまとめて任せたほうがよいと考えているからです。具体的な残高の数字は時期によって大きく変わるので、気になる方は各運用会社の月次レポートで直接ご確認ください。
S&P500の中身を、会社の名前で見てみる
S&P500という名前だけを見ていると、何に投資しているのかがぼやけます。私はときどき、上位に入っている会社の名前を書き出してみます。アップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン、メタ。こうして並べると、私はこのファンドを通して、検索やスマートフォンのOS、クラウド、通信販売といった、毎日の暮らしに入り込んでいる仕組みを持つ会社に少しずつ投資しているのだとわかります。
私がウォーレン・バフェットのやり方で一番真似したいと思っているのは、「自分が何に投資しているのか言える状態にしておく」という部分です。指数の名前ではなく会社の名前で言えるかどうかを、私は自分への確認に使っています。
なお、各社の時価総額や市場シェアは日々動きます。本記事では具体的な数字は載せていません。確かめたいときは各社の決算資料を見るのが一番早いと思います。
米国に人とお金が集まり続けている仕組み
私が米国の会社に投資を続けている理由は、政治の見通しではなく、もっと動きの遅い部分にあります。
- 世界中から研究者や技術者が集まり、そのまま現地で会社をつくる流れがある
- ドルが国際的な取引の中心にあり、世界のお金が米国の市場に集まりやすい
- 証券市場が大きく、会社が資金を集めやすい
- 新しいことを試して失敗しても、やり直せる土壌がある
これらは、誰かひとりの発言や、一つの政権の任期で入れ替わるものではないと私は考えています。ただ、これは私の見方であって、仕組みが変わらないことの保証ではありません。実際に資本や人の流れが別の国に移っていく可能性もあると思っています。だから私は、米国だけに寄せきらないようにもしています。
暴落のあとに何が起きたかを、過去にさかのぼって確かめた
私は長期投資の本を何冊か読んでいて、その中でジェレミー・シーゲルの研究には何度か助けられました。長い期間のデータを並べると、株式が物価上昇に対して比較的強かったことや、大きな下落のあとに相場が戻ってきた局面があったことが見えてきます。
ただ、ここで私が自分に言い聞かせているのは、「過去に戻ったから次も戻る」とは限らないということです。ITバブルの崩壊やリーマンショックのあとに戻るまでにかかった年数は、どの時点を起点に数えるかで変わります。私は回復までの年数を覚えるのではなく、「戻るまで待てる金額しか入れない」という形で自分のほうを調整しました。
具体的には、15年以上動かさなくていいお金だけをインデックスファンドに回しています。それより近い予定があるお金は、投資に回していません。
日本の会社にも投資を続けている理由
米国の会社の話をすると、「それなら日本株はいらないのでは」と聞かれることがあります。私はいまも日本の高配当の会社を持っています。
理由は二つあります。一つは、私が配当を円で受け取りたいからです。私の生活費は円なので、為替を気にせず使えるお金があると気持ちが落ち着きます。もう一つは、ここ数年、日本の会社が自己資本の使い方を見直して、株主への還元を増やす動きが続いていることです。私が持っている会社でも、配当の方針を書き換えた会社がいくつかありました。
ただ、日本の物価上昇や為替がこの先どうなるかは、私にはわかりません。「物価が上がれば株価も上がる」という話も見かけますが、私はそこまで単純ではないと思っています。日経平均が何年後にいくらになるという予想も、私は立てません。
全世界に分けて持つことを、私がやめなかった理由
全世界株のインデックスファンドは、組入れの多くが米国ですが、それ以外の国も入っています。米国の比率が高いので「米国株だけでいいのでは」と思ったこともありました。
それでも私が残しているのは、自分の判断が外れたときの保険だと思っているからです。私は米国の仕組みが続くと考えていますが、その考えが間違っていた場合に、全部が同じ方向に倒れないようにしておきたいのです。
私が自分のために決めている4つのこと
- ニュースで相場が動いた日は、注文を出さない
- 15年以上動かさなくていいお金だけを、株式に回す
- 何に投資しているかを、会社の名前で言えるようにしておく
- わからないものは買わない。信託報酬などの費用は毎回確かめる
これはあくまで私の決め方です。私は投資助言の登録を受けていませんし、同じやり方が他の方に合うとは思っていません。
正直に書いておくと、私にもわからないことがあります
これだけ書いておいて、私は米国株が今後も他の市場より高いリターンを出すとは言えません。過去の年率リターンの差は、将来に続く約束ではないからです。政治がどう動くかも、わかりません。
私がやっているのは、わからないことを前提に、わからなくても続けられる形に自分の投資を整えておくことだけです。もし今、ニュースを見て落ち着かない気持ちになっている方がいたら、私のように「金額を小さくする」「期間を長く取る」のどちらかを先に調整してみるのも一つの手かもしれません。
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私は米国のインデックスファンドと日本の高配当の会社を同じ証券口座にまとめていて、そのほうが残高も配当も一画面で見られて、慌てて動かずに済んでいます。私が実際に使っている口座を参考までに置いておきます。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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