ROEと自己資本率比較!ANA vs JAL 株の投資ポテンシャル分析・2023年最新版

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この記事は、一度経営破綻を経験し、その後再建したJALと、自らの力でコロナ禍を乗り切ったANAの株について書いています。

この記事を見ると、ROEと自己資本率の観点から、それぞれの企業の株の強さについて理解することができます。

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ANAとJALの比較(2023年9月)

ROEは、企業が株主からの投資をどれだけ効果的に利益に変えているかを示す指標で、高いROEは、企業が利益を上手く生み出している証拠と言えます。一般的に8%以上あれば優秀と言われています。

自己資本率は、企業がどれだけのリスクに耐えられるかを示す指標なので、高い自己資本率は、企業が安定しており、外部からの影響に強いことを意味します。優れた企業の自己資本率の基準は60%とされています。

ANA

ANAは、資本の効率的な利用においてJALよりも優れていると評価できます。

収益性を重視する投資家はANAを、財務の安定性を重視する投資家はJALを評価すると言われていますが、これらの指標以外にも、業績予測、市場環境、企業戦略など、多くの要因を考慮する必要があります。

ROE

10.8%

自己資本率

26.3%

JAL

ROE

4.3%

自己資本率

32.2%

これらのデータから、ROEの観点ではANAが、自己資本率の観点ではJALが強いことがわかりますが、ROEの優等生である(株)TAKARA & COMPANY、自己資本率が高いJR九州、と比較すると、航空業界全体のリスクが際立ちます。

(株)TAKARA & COMPANY

ROE

13.6%

自己資本率

78.5%

配当利率

3.66%。

JR九州

ROE

7.8%

自己資本率

42.6%

航空産業の不安定性と他産業との比較

航空産業は景気敏感株であり、外部環境の影響を大きく受けるため、株としての不安定性があります。

例として宝は、これらの企業と比較すると、航空産業のリスク性が一層際立ちます。

ROE(自己資本利益率)について

ROEは、企業が自己資本をどれだけ効率的に利益に変えているかを示す指標です。ROEが高いほど、企業の利益創出能力が高いと言えます。

一般的にはROEが8%を超えると、優れた企業と評価できます。

アップルのROEは驚異の150.1%(2022年データ)で、これは企業が極めて効率的に利益を上げていることを示しています。

自己資本率について

自己資本率は、企業の財務安定性を示す指標の一つで、以下の式で計算されます。

自己資本率(%)=(自己資本総資本)×100

自己資本率が高いほど、企業の財務が安定していて、自己資本率が20%以上であれば、企業の財務基盤は比較的安定していると言えます。

JALの自己資本率が32.2%なのは、一度倒産したことで借金がなくなったからで、JALは財務面である程度の安定性を保持していると評価できますが、航空業界は大きな固定費がかかるため、業績の変動が直接利益に影響しやすい特性があります。

そのため、他の業界に比べて自己資本率がやや高めに設定される傾向があります。

ROEが低い一方で自己資本率が高い場合、企業は安定した財務構造を持っているものの、資本の利益率が低いということが考えられるので、投資のリターンが低い、あるいは収益性の低い事業が多いことを示す可能性があります。

これらの指標から、JALは財務面での安定性はあるものの、資本の効率的な利用に課題がある可能性が考えられます。

JALやANAの株主優待券に対して、一部の利用者から不評の声が上がることがあります。以下は、その理由の一部を箇条書きにしたものです。

株主優待券が不評な理由

  • 株主優待割引の座席数が限られている。キャンセル待ち不可。
  • 株主優待券が必要。
  • セール運賃よりは割高。
  • 小児割引以外のディスカウントは利用できない。
  • 遅くとも購入期限までにJAL株主優待券が必要。

最後に

航空会社の株を持つメリットとしては、業界が成長を続ける中での利益の機会があり、景気の回復とともに、航空会社の利益も大きく増加する可能性があるからですが、2010年JALの倒産のように、株券が紙切れになってしまうリスクもあります。

特に航空会社の株は景気敏感株と言われ、景気に大きく左右されるため、不安定な要素も多く、国際情勢や燃料価格の変動、新型コロナウイルスのようなパンデミックによる影響を受けやすいです。

日本航空(JAL)のと総会屋事件が残した、コンプライアンスと企業ガバナンスの進化。 (cabinattendant.blog)

 

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