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先に結論を書きます。私はチャートを読み解くテクニカル分析を、ほとんど入口のところで諦めました。向いていなかった、というだけの話です。その代わりに、決算書を自分で開いて、その会社が稼げているかどうかだけを見るようにしました。私にはこちらのやり方のほうが続きました。
私が手本にしているのは、ウォーレン・バフェットのやり方です。良い企業を割安なときに買って長く持つ。決算は自分で読む。わからないものは買わない。真似しているのはこの3つだけです。ウォーレン・バフェットがチャートのパターンで売買する方法を使わない、その理由を知ったことが、私が早めに諦める後押しになりました。
テクニカル分析そのものが間違っている、と申し上げるつもりはありません。使いこなしていらっしゃる方もおられます。ただ、私には毎日チャートを見続ける時間も集中力もありませんでした。これは、そう気づいた私自身の記録です。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年9月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
ウォーレン・バフェットはチャートのパターンで売買しない
ウォーレン・バフェットは、過去の値動きから将来の値動きを読み取る方法について、否定的な発言を何度も残しています。「自分はやらない」という以上に、「意味がない」という言い方に近い強い言葉です。
私はこれを「だからテクニカル分析はダメだ」という結論としては受け取っていません。ただ、これだけ長く成績を残してきた投資家が、その道具を一度も必要としなかったという事実は、私には十分な参考になりました。
「チャートを逆さまにしても答えが同じなら、意味がない」
よく知られているのが、次の言葉です。
“I realized that technical analysis didn’t work when I turned the chart upside down and didn’t get a different answer.” (チャートを逆さまにしても違う答えが出ないと気づいたとき、テクニカル分析は機能しないと悟った)
チャートのパターンに本当に意味があるなら、向きを変えれば違う結論が出るはずだ。でも同じ答えしか出てこない。そういう指摘だと私は理解しています。私がこの言葉に納得したのは、自分でも同じチャートから真逆の解釈を作れてしまった経験があったからでした。
ウォーレン・バフェット自身も、10代でチャートを試していた
意外だったのは、ウォーレン・バフェットも10代の頃はチャート分析に熱中していたという話です。関連する本を読み、自分でチャートも描いていたそうです。
それが19歳のときにベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』を読み、企業の中身を見る投資へ完全に切り替わりました。やったことのない人の批判ではなく、やってみた人が出した結論だという点が、私には一番効きました。
「過去の株価データだけで儲かるなら、図書館司書が大富豪になっている」
もうひとつ有名なのが、過去の株価データから未来が読めるなら、過去のデータに一番よく触れている図書館司書が世界で最も豊かになっているはずだ、という皮肉です。
私はこれを、データが無意味だという話ではなく、「誰でも手に入る情報からは、誰とも違う答えは出てこない」という話として受け止めました。
ウォーレン・バフェットが代わりに見ている項目
チャートの代わりに徹底的に確かめているのは、会社そのものの中身です。
- 企業の財務諸表(5〜10年分を読み込む)
- ROE(自己資本利益率)が安定して高いか
- 競争優位性(経済的な堀=モート)があるか
- 経営者の質と誠実さ
- 事業内容を自分が理解できるか(能力の輪)
- 適正価格より割安か(安全マージン)
株価チャートは、この並びのどこにも入っていません。私が自分の口座で確かめているのも、結局この6つの言い換えばかりです。
「株価を見ない」わけではない、という一点
ここは私も誤解していました。ウォーレン・バフェットは株価を見ます。ただし使い道が限られていて、「いま割安かどうか」を判定するためだけに見ています。
| 見るもの | 何に使うか |
|---|---|
| 株価 | いま割安かどうかの判定(安ければ買う) |
| チャートのパターン | 将来の値動きの予測(この用途では使わない) |
同じ株価という数字でも、判定に使うのか予測に使うのかで、まったく別の道具になります。私はこの区別が付いてから、値動きの画面を開く回数がぐっと減りました。
私がテクニカル分析を早めに諦めた理由
理由は立派なものではありません。三つあります。
ひとつ目は、時間です。私はパートにも出ていますし、毎日決まった時間に画面の前に座れません。ふたつ目は、自分の解釈が日によってぶれたことです。同じ形を見て、昨日と今日で逆の判断をしてしまいました。
三つ目は、当たっても嬉しくなかったことです。値動きが読めた日はあっても、その会社のことは何も分かっていない。これが一番こたえました。
諦めてから、私の投資はどう変わったか
決算書を自分で開くようになりました。売上と利益の推移、自己資本比率、配当を何年続けているか。読む項目を決めてしまうと、会社ごとの比較がようやくできるようになりました。
それから、買ったら売らないと決めました。予測をやめたので、売る理由も自分の中から消えたという順番です。そのぶん、買うときに時間をかけるようになりました。
値動きを追わなくなったことで、下げている日が怖くなくなったのも、私には大きな変化でした。会社が育っているなら、安い日は買い増しの日だと思えるようになりました。
まとめ
- ウォーレン・バフェットはチャートのパターンで売買せず、会社の中身と割安さだけを見ている
- 本人も10代でチャートを試し、そのうえで企業の中身を見る投資に切り替えた
- 株価は見る。ただし予測ではなく「割安かどうか」の判定に使う
- 私はテクニカル分析が自分に向いていなかったので諦め、決算を読む側に回った
- 予測をやめたら、売る理由も消えて、下げている日が怖くなくなった
向いているやり方は人によって違うと思います。私の場合は、こちらでした。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。
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