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こんにちは、バフェットかおるです。先に結論を書きます。私は武田薬品工業(4502)を334株持っていて、老後を支える守りの一社として、一生持つつもりで付き合っています。
前期(2026年3月期)は最終赤字でした。それなのに、今期(2027年3月期)の年間配当予想は1株204円です。赤字の会社が、なぜ配当を出せるのか。ここが気になって、私は自分で決算を読み直しました。
この記事は、その読んだ記録です。私の保有状況と、私が決算を読んで考えたことの紹介であり、この会社の株の購入を推奨するものではありません。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の会社・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は記載の時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
赤字でも配当を出せるのはなぜか|利益と現金は別のもの
答えは単純でした。決算に出てくる利益と、実際に動く現金は別のものだからです。
武田薬品はシャイアーの買収で、薬を販売する権利などを手に入れました。使える期間が決まっている権利は、その期間に分けて少しずつ費用にしていきます。難しい言葉では償却といいます。
前期にはそれに加えて、大きな訴訟の費用もありました。この二つを知らないまま赤字という文字だけを見ると、会社の稼ぐ力を読み違えてしまいます。
償却を、身近な例で分けて考えてみました
たとえば、ある会社が薬を販売する権利を100万円で買ったとします。これは仕組みを説明するための例で、武田薬品の実際の金額ではありません。
代金の100万円は、最初にまとめて支払います。現金が出ていくのは買った年の一度だけです。けれど費用として決算に出てくるのは、その権利を使える期間に分けた分だけです。
つまり、支払いが終わったあとの年も、費用だけが決算に残り続けます。利益は減って見えるのに、現金はもう出ていっていない。私はここを取り違えていました。
ROEはマイナス2.1パーセント、参考値は約11.3パーセント
2026年3月期の正式なROEは、マイナス2.1パーセントです。一方で、利益の部分だけを会社が示すCore利益に置き換え、同じ平均自己資本で計算すると、約11.3パーセントという参考値になります。これは私が置き換えて出した参考計算で、正式なROEとは別のものです。
ですから私は、本当のROEは11.3パーセントでマイナス2.1パーセントは間違いです、とは言いません。どちらかが本当でどちらかが嘘なのではなく、何を含めて計算したかが違うだけです。
| 見ている数字 | 2026年3月期 |
|---|---|
| 正式なROE | マイナス2.1パーセント |
| Core利益で置き換えた参考値 | 約11.3パーセント |
| 年間配当(実績) | 200円 |
| Coreの1株当たり利益 | 517円 |
| 200円を517円で割った参考値 | 約39パーセント |
数字は2026年3月期の決算資料と、会社が米国の規制当局に提出した年次報告書で確かめたものです。時点が変われば数字も変わります。
配当性向と、実際に出ていった現金を並べてみる
配当性向は、利益のうちどれだけを配当に回したかを見る割合です。2026年3月期は最終赤字なので、通常の配当性向は横棒の表示になります。
同じ年度の年間配当200円を、Coreの1株当たり利益517円で割ると約39パーセントです。調整後の利益を100円とすると配当は約39円に当たる、という計算です。ただしこれは現金の39パーセントという意味ではありません。
だから最後に、実際のお金の動きを見ました。2026年3月期の、会社が調整を加えたフリー・キャッシュフローは6,845億円。同じ1年間に配当として実際に支払った現金は約3,119億円でした。前者が配当の支払額を上回っています。
もちろん利息の支払いや借入金の返済もあります。この比較だけで将来の配当まで約束されるわけではありません。それでも、決算が赤字だったということと、配当を払う現金までなくなったということは、同じではないと私は受け止めました。
株主として、IRに電話して聞いてみました
大切な老後のお金を置いている会社なので、私は武田薬品の投資家向けの窓口に実際に電話をして、自分が読み違えていないかを確かめました。担当の方の回答内容をここに書くことはしませんが、分からないことを分からないままにしないために、聞ける場所がある会社だというのは私にとって安心材料でした。
それでも私が見続けているところ
読んで安心した部分だけを書くのは、自分に都合がよすぎると思います。私がこれからも見続けているのは次のところです。
- 訴訟の負担がこのあとどうなるか
- いま売れている薬が、これからも稼げるのか
- 新しい薬が次の柱に育つのか
- 配当と借入金の返済を続けながら、将来のための投資もできるのか
調整後の数字がよいから何も心配はいらない、と考えるのも違うと思っています。私は都合のよい数字だけを選びたいのではなく、自分が持っている会社をきちんと理解したいだけです。
まとめ|一生持つつもりだからこそ、毎年確かめる
会社の名前を信じるだけでも、配当の金額を眺めるだけでもなく、自分で確かめて納得して持ちたい。いまの私の答えは、一生手放さないつもりでこの会社と歩んでいく、です。
もちろん、投資した理由が根本から変われば判断は見直します。でも株価が少し下がったから、決算の一つの数字が悪かったから、それだけで会社全体を見ずに手放す投資は、私はしたくありません。
この記事は私の保有状況と、私が決算を読んで考えたことの紹介であり、この会社の株の購入を推奨するものではありません。配当は減ったりなくなったりすることがあり、株価の下落で損失が出ることもあります。
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武田薬品を334株そろえるまでも、私は一度にまとめて買ったわけではなく、下がった日に少しずつ買い足してきました。こうして決算を読んでから1株ずつ試せるのは、どちらの口座も単元未満株に対応しているからです。私が使っている口座は次の2つです。
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