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こんにちは、バフェットかおるです。2026年7月17日の朝、ショーボンドホールディングス(1414)のIRご担当者と、Zoomで直接お話しする機会をいただきました。その内容を、私の理解でまとめます。
先に結論を書きます。足元の受注の一服は需要が消えたからではなく、予算のオーバーフローによる発注の端境期だというのが、お話を伺ったうえでの私の受け止めです。そして中長期の需要は、国の20兆円強の計画とインフラ老朽化の数字が裏づけていました。
私はインフラメンテナンスという仕事が、日本の社会資本の老朽化対策として中長期に意味のある事業だと考えてきました。一方で最近の株価の動きと業績の一時的な変動が気になり、公表可能な範囲で確認させていただいた形です。冒頭で「YouTube、拝見しています」とお声がけいただき、個人投資家の質問にも丁寧に向き合ってくださる姿勢をありがたく感じました。
以下の内容は、IRご担当者のご説明を私が要約・再構成したもので、発言の逐語記録ではありません。私の理解や解釈が含まれる点をご了承ください。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。ショーボンドHDは私が保有している会社であり、その保有状況の紹介です。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年7月時点のもので、今後変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。
面談の概要
- 日時:2026年7月17日(金)朝9時〜
- 方法:Zoom
- 相手:ショーボンドホールディングス(1414)IRご担当者
- 確認したこと:原材料価格の影響/発注動向/受注の一服/中長期の需要と成長投資
原材料価格の上昇は利益を削っていないのか
利益への影響は限定的、という趣旨のご説明でした。
理由は、原材料価格や労務費の上昇分を発注者に価格転嫁できる体制にあるためです。補修・補強の分野では担い手不足が続き労務費は上昇傾向ですが、同社はこの10年ほど継続的に価格を引き上げてきたとのことでした。
背景には、国として適正な価格での発注を進める方針があり、上昇分が現場で働く方の処遇改善にも流れる構造があるというお話です。コスト上昇を一方的にかぶるビジネスではない、という点が私には確認できました。
国・高速道路会社・自治体からの発注動向
発注の一時的な遅れについて、構造が具体的に見えてきました。
高速道路のリニューアルプロジェクトは、本来なら発注を平準化して毎年ならして出していく計画でした。ところが資材費と労務費の上昇で追加の工事費が発生し、予算がオーバーフロー。その結果、予定されていた発注の一部が止まっている状態だということです。
首都高速道路は料金水準を約10%引き上げる方針を示しており、NEXCO東日本も値上げの可否を検討中と報じられています(NEXCO3社共同での実施も視野とのこと)。会社としても、この料金改定の行方を注視しているというお話でした。値上げで維持管理の財源が確保されれば、積み残された発注につながっていく可能性があると私は受け止めています。
受注の一服は「端境期」なのか
現在の落ち込みは構造的な需要減ではなく、発注タイミングの問題という理解で整合的でした。
周辺領域分野(建築・鉄道・電力・港湾・空港・上下水・農水など)の工事受注高の推移はこうなっています。
| 期 | 周辺領域の工事受注高 |
|---|---|
| 22/6期 | 17億円 |
| 25/6期 | 58億円 |
| 26/6期2Q | 31億円(一服) |
この一服は、予算オーバーフローによる発注の遅れと重なる動きであり、需要そのものはむしろ増え続けているというのが会社側の認識でした。
株価については、著名投資家のファンドによる保有が注目されて需給面で急騰し、その反動が出た可能性も個人的には感じています。これは私の相場観であり、会社のご見解ではありません。短期的な株価の上下と、事業の実態は分けて見る必要がありそうです。
中長期のインフラメンテナンス需要はどうなるか
老朽化は追いかけても追いつかないペースで進む
国土交通省の資料によれば、建設後50年以上が経過する社会資本の割合はこう増えていきます。
| 対象 | 2023年 | 2030年 | 2040年 |
|---|---|---|---|
| 橋梁(全国73万橋) | 37% | 54% | 75% |
| トンネル | 25% | 35% | 52% |
ご担当者も「老朽化箇所はどんどん出てきており、現状は補修で追いかけている状態」という趣旨のお話をされていました。
国土強靱化の3回目、20兆円強の中期計画
国の予算面では、3か年緊急対策(7兆円)、5か年加速化対策(15兆円)に続く3回目の枠組みとして、第1次国土強靱化実施中期計画(2026〜2031年・総額20兆円強)が始まっています。
省人化への投資
- 点検・施工へのロボット導入を予定。橋の下からのアプローチや落橋防止工事など、高所・狭所での活用余地は大きい
- ドローンとGPSの活用も進める方針
- DX投資は青天井に近い形で、制限を設けずに進めているとのお話
- 約1年後に新しい中期経営計画を公表予定で、10年単位の長い視点で検討している
この会社ならではの強み
補修・補強工事は、新設工事と違って現場に乗り込んでみたら図面と違う、ということが日常的に起こる世界だそうです。他社では対応に時間がかかる場面でも、長年培ったノウハウで臨機応変に現場対応できる。さらに設計を自社で行い、補修材料も自社グループで製造しているため、利益率が高くなる構造になっている、というご説明でした。
まとめ:私の受け止め
- 足元の受注・業績の一服は、需要の消失ではなく発注の端境期。予算オーバーフローと担い手不足で仕事が積み残されている状態
- 高速道路各社の料金改定が、積み残し解消のカギ。首都高に続くNEXCO各社の動向を見ています
- 中長期の需要は、国の計画(20兆円強)と老朽化の数字が裏づけている
- 価格転嫁力・自社一貫体制・現場対応力という堀は健在だと受け止めました
もちろん発注回復の時期は不確実ですし、株価が短期的にどう動くかは誰にもわかりません。ただ、一時的な数字だけを見て慌てる場面ではない、というのが直接お話を伺ったうえでの私の率直な感想です。私はウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安なときに買って長く持つこと、自分で決算とIRを確かめることを続けています。
この会社の利益率や連続増配、投資判断に使った財務の数字は、別の記事で詳しくまとめました。あわせて読んでいただけると、この面談の話がつながると思います。
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